恋の門

監督・脚本：松尾スズキ　　　出演：松田龍平、　　酒井若菜、　　松尾スズキ、　　小島聖、　　
忌野清志郎、　　市川染五郎
2004年　　日本
　
　羽生生純の同名人気マンガを映画化した、コスプレマニアのOL（酒井若菜）と自称漫画芸術家（松田龍平）の織りなすラブコメディ。個性派俳優として活躍する松尾スズキが初監督に挑む。（Yahoo！ムービーより）

　とにかく見始めから、この映画こわれてる～～と思ってしまった。それに、画面がごちゃごちゃして汚い・・・？いやしかし、よく見るとこれがものすごい凝りまくりのインテリア。色の洪水のような画面だが、小物ひとつひとつが、大変セレクトされたものだと思った。
　
　特に、松尾スズキがマスターを勤める漫画バーが非常によかった。棚にはズラーリと漫画本が並び、店のレトロな雰囲気も、松尾スズキのくらーい感じにぴったりだった。

　女優では、小島聖がきれいでセクシー。面白い役だった。しかし、彼女が横転をやってのける場面や、１８０度開脚には驚いた。すごい運動神経だ。
　
　とにかく、漫画をベースにしているだけあって、ふつうの画面じゃない。非常にすばやくパッパと画面が変わるし、思いがけないことが起こる。

　また、大竹しのぶや田辺誠一など、演技派の俳優がけっこうたくさん出演していて、とてもおもしろかった。忌野清志郎の音楽もなかなかよかったと思う。市川染五郎がエンドロールの最後にワンカットだけ出演。本編ではカットされたのを、松尾スズキが気をつかっていれたのかなって。でもうれしかったけど。

　肝心の主演の二人（松田龍平＆酒井若菜）は、なかなかがんばっていてよかったと思う。

　ほんとに変わった映画だったが、この映画を見ていると、小さいことでくよくよ悩むな、たまにはバカになれ！といわれているような気がした。
　松尾スズキという人に興味がわいてきたので、「インザプール」もそのうち見てみたいと思っている。

　

コメント 7

こんにちはー
たしかに、「バカになれ！」ってかんじで
むだに元気でますよね　笑
なのに　こだわりが随所にかんじられて

「し、しんでるー」のところで
映画館なのに爆笑してしましました。。
by acid_bloom_8322 (2005-06-20 00:44) 

おはようございます。
ほんとですねー。「むだに元気」でますよね。
随所に笑いのツボがあったように思います。
これから、少し松尾スズキに注目していきたいです。
by coco030705 (2005-06-20 10:32) 

実はうちのバイト先に松尾スズキの弟子(マジです)がいるんですけど、演劇や映画にかなりストイックな姿勢を持っているかただそうです。
つまらないトコロ以外では無表情。
自分なりの笑いのツボが定まってるんでしょうね。

邦画って人物描写や舞台美術等々キレイに見せるか限りなく汚く見せるかどっちかの映画が非常に多いですけど、この映画って汚さとキレイさのバランスが良い映画だったなと言うのが僕の感想です。
汚いだけだと疲れちゃうし、キレイだけだと途中でダレるからキレイな舞台で汚い人間が葛藤してる姿が飽きを感じさせませんでした。

７月になったらまた覗きにいらしてくださいな。
by ace-cafe (2005-06-20 11:49) 

sacanaさん、こんばんは。コメントありがとうごさいました。
へえ、松尾スズキの弟子ですか。親分に似てるのかしらね。
7月からまた、ブログ再開ですか。また覗きにいかせていただきまーす。
by coco030705 (2005-06-20 21:40) 

soramimi さんへ
ＴＢありがとうございました。また、お部屋へ寄らせていただきます。
by coco030705 (2005-07-23 22:39) 

トラックバックありがとさまです。
ほぼ無反応であろうなと思っていたネタだけにヨロコビもひとしおです。
見終わった後のスガスガシサが僕的にじつにひさしぶりでしたので
ついつい勢いで読者そっちのけで書いてしまったのです。
同志を見つけたみたいでホントうれしいです。
by のぶ (2005-10-05 00:10) 

のぶさんへ
コメントありがとうございました。また、面白い映画を見つけてくださいね。
時々寄らせていただきます。
by coco030705 (2005-10-05 08:18)