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マザー・テレサ [外国映画]

監督:ファブリツィオ・コスタ  主演:オリヴィア・ハッセー、セバスチャーノ・ソマ、ミハエル・メンドル、ラウラ・モランテ  
2003年 イタリア・イギリス  スクリーン

今日は映画のレディス・ディだったので、この「マザー・テレサ」を見るか、「メトロで恋して」を見るか友達と話し合って、この映画にした。

 オリビア・ハッセーといえば、「ロミオとジュリエット」の美しく純粋なジュリエットがとても印象に残っているが、それ以降は泣かず飛ばずだった。そして、今回のこの映画でスクリーンに復帰である。

 マザー・テレサ(オリビア・ハッセー)は、インドのカルカッタの修道院で教師をしていたが、町のなかで行き倒れになって苦しんでいる人々や、病気で苦しむ貧しい子供達を見るにつけ、自分のほんとうにするべきことが他にあることに気づいていた。
 そして彼女自身が神の声を聞き、自分の居場所が貧しい人々の中でも、最も貧しい人の中にあることを悟り、4年後に「神の愛の宣教者会」を設立するのだった。
 
 そこから、彼女の苦闘が始まった。マザーの人生は、色々なものとの戦いの歴史であった。政治、マスコミ、人々の誤解、お金がないこと、いっしょに働いてきた修道女の裏切りなど。しかし、それら全てをひとつひとつ、神への祈りと、無欲と、貧しい人々への愛で乗り切っていくのだった。

 映画は、オリビア・ハッセーの心をこめた演技で、すばらしい感動作になっていたと思う。特に最後のほうのシーンでは、あの誰もが見たことのあるマザー・テレサにそっくりの老けのメイクで出てきた。その背中の曲がり具合といい、ほんとうによく似ていた。

 芸能人というのは、不思議なものだと思う。オリビアのように、もう芸能界から消えたのかと思っていた人が、思いがけない役を得て、復帰することはよくあることだ。
 芸能界に入ったらさいご、その魅力にとりつかれてやめられないということをよく聞く。一度でも脚光を浴びた人は、その後役に恵まれなくても、もう一度脚光を浴びたいと願うのだろう。オリビアは再びそのチャンスをつかんでラッキーな人なのかもしれない。

 映画の話に戻るが、この映画はたくさんのインド人の俳優がでていた。その一人一人の俳優が、いい演技をしていたと思う。インド映画も、これから注目すべき作品が色々でてくるのだろう。いや、私が見ていないだけで、すでにいい作品が世にでているのかもしれない。
 インドという国は、これからどんな国になるのだろうか。そういえば、コンピューターの分野でもすぐれた技術者がたくさんでているというし、世界各国で華僑に代わってインド人が力を持ち始めているという話も聞く。インド人おそるべし!
 日本人は、アジアの国にどんどん追い抜かれているように思う。よほどしっかりしないといけない。
 
 最後は映画とまったく関係のない話になってしまったが、この映画は、素直に感動できるいい映画だったと思う。
 マザー・テレサのように、自分ももう少し無欲になればいいのかもしれない。なにか自分のできる範囲で、気を配ることが必要かもしれない。この映画を見てそう感じた。


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こんにちは。インド事情にちょっと詳しいモノです。
インドの映画生産量は相当すごいらしいです、ピンきりらしいですが。
とても美人な人もいますしね、
有名な”ラジニカーント”は、南インドの超がつくほどスーパーヒーロー(本人がそういってました)らしいですが、他の地域のヤツに聞くと知らんって答えが返ってきます。
インド人はすごいですよ、生命力が!!
by (2005-10-06 08:51) 

coco030705

bikさんへ
こんばんは。
いつもbikさんの記事で、インド人のあれこれを読んで、へええと思ってたんですが、やっぱり!友達でもインド映画が好きな人がいるんです。一度見てみようと思ってます。
日本って、きれいになりすぎて、生命力が落ちてるのかもしれませんね。
by coco030705 (2005-10-06 18:02) 

chobi

ココさん、はじめまして&トラックバックありがとうございました!

bikさんも書いておられますが、インドで制作される映画は
膨大な数に上るようですね(世界一だと聞いたような記憶も…。
うろ覚えですが)。

ご覧になってる映画、幅広いジャンルを押さえてらっしゃい
ますね。また寄らせていただきます。
by chobi (2005-10-07 20:01) 

coco030705

chobiさんへ
こちらこそ、コメントありがとうございます。
私は、映画は結構なんでも見る派なんですよ。
私のほうからもまた、お部屋へお邪魔させていただきます。
by coco030705 (2005-10-07 20:09) 

non_0101

ココさまへ
はじめまして。TBもありがとうございました。
オリビア・ハッセーの演技は本当に見事でしたよね!
彼女は長年この役を熱望していたと聞いて、
さすがにそれだけのことはあるなあと思いました。

ところで、「メトロで恋して」も、なかなか良い映画でしたので、
もし、ご覧になったら感想を聞かせてくださいね!
by non_0101 (2005-10-08 00:39) 

coco030705

nonさんへ
おはようございます。コメントありがとうございました。
オリビアが、この役を待ち望んでいたとはしりませんでした。
だからこそ、すばらしいものになったのですね。
「メトロ・・・」も機会があったら見てみます。これからもよろしく
お願いします。
by coco030705 (2005-10-08 08:16) 

こんばんは(^^)
この映画近くで上映してないので見逃してました・・・
記事読んでやっぱりみたくなりましたよ〜
どこかでまだ上映してるかな?探してみます〜(^^)
by (2005-10-09 21:35) 

coco030705

WIZARDさんへ
nice&コメントありがとうございました。
映画もほんとに色々な種類のものがあって、おもしろいですね。
楽しんだり、考えさせられたり、感動したり・・・。映画の世界も、
けっこう忙しいです。
by coco030705 (2005-10-09 22:11) 

晴雨堂ミカエル

おはようございます、映画ブログの晴雨堂です。
 
 ジュリエット役以降鳴かず飛ばずというのは、ちと言い過ぎですな。(笑)以降も話題作の準ヒロインや主要脇役に出ています。それよりロミオ役のホワイティング君のほうが鳴かず飛ばずでしょう。消息すら判りませんから。
 
 マザー・テレサ役でやっと「女優」になれたという感じです。良い老け役でした。
by 晴雨堂ミカエル (2009-10-21 09:24) 

coco030705

晴雨堂ミカエル様

ようこそ!コメント有難うございます♪

女優さんというのは、若いときからだんだん年をとっていくに連れて、
実人生を写すかのように、いろいろな役に挑戦して行きますね。
おもしろい職業だと思います。
by coco030705 (2009-10-25 13:28) 

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