グッドナイト&グッドラック [外国映画]
監督:ジョージ・クルーニー 出演:ジョージ・クルーニー、 デヴィッド・ストラザーン、 ロバート・ダウニーJr、
パトリシア・クラークソン、 ジェフ・ダニエルズ、
2005年 アメリカ 兵庫県立美術館KEN-Vi名画サロン
この作品は、ジョージ・クルーニーが監督して、ヴェネチア国際映画祭で主演男優賞、脚本賞を受賞、アカデミー賞でも主要6部門でノミネートされた。これは実話に基づいた力作である。
1950年代アメリカ。東西冷戦の緊張が高まり、マッカーシー上院議員は「赤狩り」と呼ばれる、共産主義者を告発する行為を繰り返していた。それにより当時のマスコミさえ、恐怖におびえ、沈黙するのだった。しかし、CBSの人気キャスター、エド・マロー(デヴィッド・ストラザーン)とプロデューサーのフレッド(ジョージ・クルーニー)は権力に勇気を持って戦いを挑んだ。だが彼らに対し、マッカーシー上院議員は反論番組でマローを中傷する。さて、視聴者の反応はいかに……。
これは、モノクロで90分という長さの映画だった。はじめジョージ・クルーニーに全然気付かなかった。いつものスマートさは影を潜め、少し太っていて太い黒縁の眼鏡をかけていたからだ。ジョージに対して、エド・マローを演じたデヴィッド・ストラザーンは、鋭い鷲のような眼光の持ち主で、弁舌巧みにマッカーシーを批判する。そして、番組を締めくくることばが、「Good night,and good luck.」だったのだ。デヴィッド・ストラザーンはまさにはまり役で、非常にかっこいい。
内容的にも、本当のマスコミのあり方が描かれていて素晴らしいと思った。不当な扱いを受けている人々の味方になって、権力に対して敢然と立ち上がるのがマスコミのあるべき姿なのだと思う。
そして、中傷ということがどれだけ人を傷つけるかということも、よくわかった。この作品の中では、エド・マローの仲間のキャスターが中傷されて自殺に追い込まれるシーンもでてくる。
また、最初はエド達に自由に番組制作をさせていたCBS会長がだんだん権力に怯えて、エドとフレッドに圧力をかけてくる。これも人間というものの姿だと思った。
ジョージ・クルーニーの父親もTVキャスターだったそうで、ジョージは幼いころから、エド・マローをヒーローだと思っていたとのこと。彼は、自宅を抵当に入れて制作費を調達したそうだ。ジョージ渾身の一作。まとまりのよい作品であり、なによりも面白い映画だ。ぜひお薦めの1本である。地味な映画だからこそ、スクリーンで見たほうがいいと思う。全編に流れるダイアン・リーヴスのジャズボーカルもすばらしい。ジョージ・クルーニー、いい仕事してますねぇ!
こんにちは☆
すごくジョージの男気を感じる映画でしたよね〜。
この映画でジョージのイメージがちょっと変わりました。
by ジジョ (2007-10-17 00:29)
たねさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2007-10-17 08:24)
ジジョさんへ
nice&コメント&TBありがとうございます♪
ほんとに、ジョージ・クルーニーが男っぽくかっこよく思えました。
こういう映画を創ろうと思い、それを実行した彼は素晴らしいですね。
by coco030705 (2007-10-17 08:25)
ジョージの気骨溢れる精神がそのまま映像になっていたような
そんな作品でしたね。
この映画でますますジョージが好きになりました。
by ken (2007-10-17 11:45)
kenさんへ
nice&コメント&TBありがとうございます♪
ほんとうにテーマ、ストーリー、長さのどれもが
納得の作品でした。しかもモノクロの映像がスタイリッシュ!
ジョージ・クルーニー、すばらしいですね。
by coco030705 (2007-10-17 17:28)
こんばんは~。
この作品、映画館で見ました。作品の地味ながらも硬派なテーマ性もさることながら、こういう映画をお金を出して送り出していこうとするクルーニーの印象も変わりましたねえ。クルーニーは政治的な発言も結構する人ですよね。
一世を風靡して、お金もたくさん儲けて、世界中の女性からハンサムだと賞賛されて、それでどんどん人生を踏み外していく俳優もたくさんいるんだろうけど、この映画見ると、クルーニーは本当に映画が好きな生粋の映画人なんだなと感じます。
by しまうま (2007-10-17 19:46)
Cocoさん、こんばんは。
いつもいい映画を紹介してくださるので、見たい気持が募ります。
特に、ジョージ・クルーニー主演だったら。彼、渋くてステキですよね。
<ジョージ・クルーニーの父親もTVキャスターだったそうで>
→そうなんですか。だから、ニュース、政治問題などに関心が強いんですね。
「シリアナ」もいい映画でしたものね。
私が映画でクルーニーをはじめて見たのは、コーエン兄弟のおかしい映画
「オー!ブラーザー」3枚目でよかったですよ。
by TaekoLovesParis (2007-10-17 22:10)
しまうまさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
お久しぶりです~。ようこそ。
お金と俳優としての地位に甘んじず、自分のやりたいことを
やってしまうジョージ・クルーニーは、男の中の男かもですネ。
by coco030705 (2007-10-17 22:34)
Taekoさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
いつもお褒めに預かり、恐縮しています。
ジョージ・クルーニーは年を経るごとに感じがよくなってきたと思います。
やはり彼の生き方が容姿に現れているんでしょう。
男(もちろん女も)の顔は自分で創るものというのは、本当ですね。
by coco030705 (2007-10-17 22:43)
こんばんは。
デヴィッド・ストラザーンかっこ良かったですね~!
そして、この作品を作り上げたジョージ・クルーニーはもっとかっこいいです!!
実はジョージ・クルーニーってそれまではあまり気にとめていなかったのですけど
この作品を観てからは、ちょっと気になり始めました(^^ゞ
by non_0101 (2007-10-18 00:35)
aranjuesさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2007-10-18 02:16)
nonさんへ
nice&TB&コメントありがとうございます♪
ほんとに、デヴィッド・ストラザーンかっこよかったです。(^^)
私もジョージのあの濃い顔があまりすきじゃなかったんですけど、
この映画で見直しました。ジョージ・クルーニー、男をあげましたね。
by coco030705 (2007-10-18 02:20)
xml_xslさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2007-10-20 14:58)
plotさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2007-10-20 17:33)
ジョージ・クルーニーの監督ですか
見てみたいです
by gillman (2007-10-21 18:26)
gillmanさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
地味な作品ですが、面白い映画です。
ぜひご覧になってください。
by coco030705 (2007-10-21 21:31)
イリスさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2007-10-22 14:50)
以前、この映画批評を某誌に書く時、関連書籍を何冊か読みましたが、
「法や人権を無視するマッカーシー、彼を前に沈黙するメディアと視聴者。
責任は皆にある」って、マローは言いたかったんだなって思いました。
映画に出てくるデヴィット・ストラザーンの演技は神懸り的でしたね。
見事なキャスティングだぜ!と唸りましたよ。
by (2007-11-01 17:01)
おりょんさんへ
こんばんは。nice&コメントありがとうございます♪
なるほど「責任は皆にある」というのは、本当にその通りですね。
デヴィット・ストラザーン、素晴らしかったです!こういうカッコイイ人が
実在していたんだと思うと、世の中捨てたものじゃないという気になりますね。
by coco030705 (2007-11-01 21:44)
sakikopさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2007-11-05 15:18)