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東京・横浜の旅 [日記・雑感]

 7月8日、9日と、東京・横浜に行ってきました。8日の日、家を出たとたん、雷雨に見舞われ、駅につくまでの間に濡れ鼠になり、靴は雨用の新しい靴を履いていったのに、中まで水が入るしまつ。(あーあ……)[あせあせ(飛び散る汗)] 今回は飛行機だったので、ちょっと早目に伊丹空港に着いて、カフェでベーグルブレックファストを食べているうちに、だんだん服は乾いてきました。靴はとりあえず、タオルで水気をふいたのち、ティッシュをつめてそれを何べんも取り替えて乾かしました。その日の夜に、「夜叉が池」の竜神様が出てくる歌舞伎を見る予定だったので、たぶん竜神様の歓迎かなと思いましたが、それにしてもずいぶん荒っぽい歓迎でした。(笑)

 飛行機は約50分で着くので、身体が楽ですね。でも都心まで出るのに、モノレールやら何やらで、結構時間がかかります。新幹線とどちらがいいともいえないです。これは、いつものように、格安ビジネス出張用ツアーです。飛行機代とホテル込みの料金で26000円です。
 ホテルは大井町の「アワーズイン阪急」。ここはアメニティが何もついていなくて、部屋にお風呂もないのですが、最上階に大浴場があって、ジャグジーがあり、気持よかったです。

 羽田からホテルに直行して、荷物を預け、まずは上野の国立西洋美術館へ行きました。
 旅行前に、色々美術館を調べたのですが、ほとんどの美術館が展示がえとか、休館日で、ここしか開いていませんでした。ここでは「コロー展」を開催中でした。コローの風景画の緑の色が大好きで、癒されました。それに、コローのモナリザとよばれている「真珠の女」が魅力的な女性像で、いつまでも見ていたいほどでした。他にも人物画がたくさんありましたが、どれもよかったです。それから、常設展示も、彫刻や絵画が、いいものがそろっていて、楽しめました。

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 青い服の婦人

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 真珠の女

 お昼は、この美術館のレストランで食べました。「ふわとろオムライスのドミグラスソースがけ」です。おいしかったです。

 それから、有楽町に出て、「ミキモトカフェ」で一休みしました。友達が、「STORY」という雑誌に色々なカフェが載ってるよ、と教えてくれたので、事前に調べました。彼女は「グッチカフェ」に行ったそうです。でもネットで検索したら、このカフェは、店員が態度が悪いと書いてあったので、「ミキモトカフェ」にしたのです。ここは普通っぽい感じでしたが、店の人は感じが良かったです。コーヒーはデザートに合わせてあるため、軽いアメリカン風。たいしておいしくなかったです。これで700円とは、さすが銀座、ですね。

 このあと、お弁当を買い込んでいよいよ歌舞伎座へ。
 
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 何度来ても、歌舞伎座はいい劇場です。ここに入ったとたん、温かいムードが漂っていて、何か歓迎されているような気持になります。早目に入ったので、お土産コーナーを物色。友達や家族にお土産を買いました。そして、猫の手書きのバッグを売っているところを見つけて、ジーズン地にかわいい猫が手書きでプリントされているバッグを購入。どうも、猫の製品には目がないもので……。(^^)

 今夜の出し物は「夜叉が池」と「高野聖」です。
 「夜叉が池」は2年前、玉三郎公演に来たときも見たので、2回目でした。これは、猿之助一座の俳優さんが総出演の歌舞伎です。

1.夜叉が池

 夜叉ヶ池の麓に住む、百合(春猿)と萩原晃(段治郎)夫妻は、池の主との約束を守り、鐘楼の鐘を昼夜三度必ず撞いています。それというのもこれを止めれば、池の主によって、辺りは全て水没してしまうため。ここへ晃の旧友の山沢学円(市川右近)が、その行方を尋ねてやって来ます。
 一方、池の主の白雪姫(笑三郎)は、恋する剣ヶ峰千蛇ヶ池の主のもとへ向かいたいと言いますが、万年姥(吉弥)たちは約束を破れば神罰が下るとこれを止めます。
 おりしも夜叉ヶ池の麓はかんばつに襲われ、穴隈鉱蔵(薪車)や村人たちは、百合を生贄にして雨乞いを執り行おうとします。一体百合夫妻の運命は、そして、雪姫はどうなるのでしょうか……。
 
 春猿がきれいでしたが、2回目ということもあり、あまり感激はしませんでした。


2.高野聖(こうやひじり)

 修行僧の宗朝(海老蔵)は、飛騨から信州へ抜ける道すがら、富山の薬売(市蔵)と出会い、薬売が進んだ道を辿っていきますが、日も暮れてしまい山中の一つ家に宿を乞います。この家に住むのは妖艶で気高い女(玉三郎)と、女が養っている病持ちの次郎(尾上右近)、そして親仁(歌六)の三人。
 女は宗朝の逗留を拒みますが、思い直してその願いを聞き届けると、人が変わったように甲斐甲斐しく世話を始めます。やがて女の案内で、宗朝は谷川で汗を流しますが、女の色気に迷い煩悩の思いが沸き起こります。しかし女が一頭の暴れ馬をいとも簡単に手なずける様子や、夜更けに獣たちが女のもとに集う様子を窺い、宗朝は恐れ慄き一心に経文を唱えます。やっとの思いで家から逃げのびた宗朝ですが、そこへ親仁が通りかかり…。
 仏のような心を持ちながらも、妖気を漂わせる二面性のある美女に玉三郎、煩悩に迷う若き修行僧の宗朝に海老蔵という配役で、泉鏡花の代表作を上演。
 
 こちらは、若き修行僧を演ずる海老蔵が、一段とやせて、修行僧そのものの雰囲気をかもし出していました。おとなしく純情な僧の役を、みごとに演技じていました。対する玉三郎は美しい妖女役が、すごくはまっていました。この人は、何をやらせてもうまいのですが、こういう、人間とも人ともつかぬ怪しいものの役が、大変よく似合うと思いました。玉三郎自身が、女とも男ともつかぬ存在なので、よけいに合うのかもしれません。また、舞台装置も、おどろおどろしい様子がよくでていたし、猿やガマガエルやこうもり、へびなどの小道具が色々出てきておもしろかったです。

 この日はまっすぐホテルに戻って、翌朝に備えました。

 さて、次の日は横浜の友達に会いに行きました。京浜東北線の関内という駅で、友達と待ち合わせました。
 まずは、彼女のマンションへ連れて行ってもらいました。とても素敵なマンションでした。この人は、私よりだいぶ年上なんですが、以前大阪で一緒に働いていました。ご夫婦での外国駐在が長かったので、自宅のリビングには、素敵な陶器の置物やお皿が飾ってあり、猫足のマホガニーのテーブルが置かれていたり、ほんとに憧れの住宅です。
 去年肺がんの手術をされたのですが、とってもお元気そうで安心しました。笑顔が、本当に素敵な美しい人です。仕事で鍛えられたからかもしれませんが、天性のホスピタリティ-のある方といったらいいと思います。

 お昼に、フランス懐石のお店、「ストラスジュール」に連れて行っていただきました。ここはフランス料理の店なのですが、食器が大倉陶園や、リモージュの東洋趣味のものを使っています。それにお箸もフランス製。これはフランスで実際に売っているお箸で、フランス人の人が使うのだそうです。
 小さなお店ですが、とてもおいしく感じのいいところでした。この近くに、「ストラスブール」というカジュアルフレンチの店もあって、こちらが先にできて、あとからフランス懐石の店をつくったのだそうです。ホームページで見てみてください。このページの中に、「ストラスジュール」のリンクがあります。

 ストラスブール: http://www.strasbourg.jp/

 このあと、車で横浜市内をぐるっと案内していただきました。きれいな、住みやすそうな町ですね。神戸に似ていると思いました。

 横浜から再び羽田に向かい、JALで大阪伊丹へ。飛行場に着いてすぐ、明石焼(おだしで食べるたこやき)を食べてしまいました。私って、やっぱり根っからの大阪人ですわ。

 今回も充実した旅となりました。また秋ぐらいに東京へ行きたいなと思っています。

  



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tomoart

コロー展はいきたいなぁ、と久々に思っていた展覧会だったのですが、なかなか重い腰が上がらずに今に至っています。うーん、大阪の方に先を越されてしまった(汗)。ひらひらと気まま旅、羨ましい!
by tomoart (2008-07-17 00:45) 

TaekoLovesParis

Cocoさん、充実した2日間でしたね。
出掛けのいきなりの雷雨を、「雷神さまの歓迎」と、粋な解釈。(拍手)
ホテルが大井町だったのは、羽田にも横浜にも近くて便利でしたね。

コロー展は、神戸に秋に巡回するからと、Cocoさんへのおすすめに外したけれど、西洋美術館はコルビジェ設計の建物もいいし、常設展も見れますね。常設展はコンパクトにまとまっているでしょ?
ここのレストラン「すいれん」は、上野精養軒という昔ながらのレストランが経営していて、ハヤシライスやドミグラスソースが評判なんですよ。いい選択でしたね。

歌舞伎のことは、21日に私は「昼の部」だけど、見てから、コメントしますね。

横浜が神戸に似てる、、うふふ、私は、初めて神戸に行ったとき、横浜に似ていると思いましたよ。外国貿易の港で、異人館があるところが共通していますね。
ストラスジュール、サイト見てきました。きれいなお皿の写真もでていました。
一日5組だけなんですね。

締めの一言、<私って、やっぱり根っからの大阪人ですわ。>
うまい!

by TaekoLovesParis (2008-07-17 01:05) 

coco030705

tomoartさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
お元気ですか。「コロー展」とてもすばらしい展覧会でしたよ。東京にいらっしゃるのですから、ぜひご覧になってください。
Taekoさんの記事のリンクを貼っておきます。こちらのほうが詳しく丁寧に解説なさっています。
http://blog.so-net.ne.jp/taekoParis/2008-07-15

ル・コルビジェの建物は、すっきりしていて機能的ですね。
いい美術館だと思いました。

by coco030705 (2008-07-17 21:22) 

coco030705

Taekoさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
「コロー展」はほんとうにすばらしかったです。神戸に来ることも知っていたのですが、ル・コルビジェの建物が見たかったので。レストランもリーズナブルでいいお味でした。

歌舞伎の昼の部もいいですね。こちらも見たかったです。また感想をお教えくださいね。

横浜の「ストラスジュール」、ぜひいらしてみてください。Taekoさんにぴったりのお店ですよ。

大阪人って、なんかオチをつけないと気が済まないっていうか、やっぱり野暮なんだと思います。(^^)



by coco030705 (2008-07-17 21:30) 

coco030705

WIZARDさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2008-07-20 01:40) 

aranjues

コアな2日間でしたね。美術館には縁がありませんが、
歌舞伎座へは私も時々時間を作って行くことがあります。
歌舞伎座に近づくだけで何となくわくわくします。
日本人だなって思いますよ(笑)
by aranjues (2008-07-21 21:27) 

coco030705

aranjuesさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
歌舞伎をご覧になるのですね。いいですよね、幕の内弁当を持って
観劇するというのが、たまらなく魅力的なお遊びの1つです。
友達と一緒のときは、芝居がはねてからの食事も楽しいです。
このときは、アルコールも思い切り飲めますから……。(^^)

by coco030705 (2008-07-22 15:12) 

sakikop

cocoさんに歌舞伎座の面白さを以前も読ませていただいてたのに
まだデビューしてない私。お弁当を持って・・・←読んでいるだけでワクワク
しました♪(^^)秋までには歌舞伎座デビューしたいなぁ。

あと、フランス懐石って聞き慣れなくてとても興味津々!
HPも見てみますね!神戸と横浜はキレイでお洒落なイメージ。
神戸はまだ行った事がないので関西に行く時は計画立てないと
いけませんね(^^)




by sakikop (2008-07-23 19:41) 

coco030705

sakikopさんへ
歌舞伎はぜひ一度いらしてみてくださいね。

横浜のフランス懐石というのは、内容はフランス料理なんですが、
お箸で食べるので、肩がこりませんよ。いいお店なんで、こちらも
のぞきに行ってくださいませ。
by coco030705 (2008-07-23 23:00) 

gillman

コローの描く女性はいいなぁ
僕はどちらかというと、ダヴィンチのモナリザよりこちらのほうが好きですね

by gillman (2008-07-23 23:11) 

coco030705

gillmanさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
猛暑が続いておりますが、お変わりございませんか。

国立西洋美術館へ行ってまいりました。コローの女性像は
柔らかみがありますね。この「真珠の女」の絵が、とても魅力的で、
離れがたかったです。
それから、常設展示でgillmanさんのお好きな、「漁夫の祈り」(?)を
見ましたよ。いい絵ですね。
この美術館は、ほんとうにいいですね。展示が地下なので、夏に行っても
暑さを感じずに見ることができますね。また訪れたいものです。

by coco030705 (2008-07-24 18:24) 

coco030705

Soraさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2008-08-17 16:32) 

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