間奏曲はパリで [外国映画]
いわゆる平凡な主婦がちょっとしたアバンチュールを楽しむお話だが、ほのぼのとした作品だった。
フランス北東部ノルマンディ地方。ブリジット(イザベル・ユペール)は田舎町で畜産業を営む真面目で無骨なグザヴィエ(ジャン=ピエール・ダルッサン)を夫に持つ中年主婦。子どもも自分の手を離れ、夫と2人で決まり切った毎日を送るだけの平穏だが退屈な日々にふと疑問を感じてしまう。そんな時、パリからやって来た若者の誕生パーティが隣家で開かれ、そこでブリジットは姪の友人で25歳の魅力的なパリジャン、スタン(ピオ・マルマイ)に出会う。スタンと意気投合し、久々にトキメキを感じたブリジット。すっかり気持ちが大きくなった彼女は、夫に嘘をつき、淡い期待を胸に、パリで2泊する女のひとり旅を決行するのだったが…。(allcinema ONLINE)
イザベル・ユペールとジャン=ピエール・ダルッサン
結婚生活も長くなるとだんだん倦怠感を感じるようになる。ブリジットも真面目だがたいして面白味もない主人と平凡な生活の繰り返しに飽きていたのだろう。そういう心の隙間にちょっとした変化を望む気持ちが生まれ、イケメンの青年に会うためにパリへ2泊の旅をすることになった。
だがそのイケメンの若い男性はパリの友人から急にベビーシッター役を頼まれ、パリでのブリジットと青年のデイトの場は友達の家となり、赤ちゃんが泣きわめくので、二人は喧嘩になった。そしてブリジットはマンションを飛び出してあるホテルに宿を求めた。
イザベル・ユペールとミカエル・ニクヴィスト
そのホテルでブリジットは陽気なジェスパー(ミカエル・ニクヴィスト)という同年輩の紳士然とした男性に声をかけられる。彼はデンマーク人の歯科医だった。ブリジットは無視するのだが、ジェスパーはブリジットの行く先々に姿を現し、とうとう二人は観覧車でデートすることになる。そこでの二人の会話がユーモラスで楽しかった。ジェスパーはとてもユーモアのある男性だった。けれどもブリジットはどこまでも彼を寄せ付けないでおこうとするのだった。
一方、夫のグザヴィエ(ジャン=ピエール・ダルッサン)はブリジットのことが心配で心が落ち着かず、とうとう仕事を友人に頼んでパリに住む息子に会うという口実でパリに出かけるのだった。そしてグザヴィエはブリジットとジェスパーが楽しそうに会話しながら歩いているところを見てしまう。グザヴィエは息子の所へ会いに行ってから、ノルマンディーの我が家へと戻る。そして仕事を手伝ってもらった友達に、ブリジットの行動の一部始終を伝え彼女が浮気しているかもしれないと相談する。そうすると、友人はお前もそういうことがあったじゃないか、お相子だよ、事を荒立てるなと忠告してくれた。
ブリジットはジェスパーのくどきを無視していたが、どこまでもあきらめない、ユーモラスなジェスパーに負けて一夜をともにすることになる。そして朝になってみると、ジェスパーの姿は部屋にはなかった。ブリジットは荷物をまとめて家に帰ろうと部屋を出てホテルの中を歩いていると、ある会議室でジェスパーがちょうど発表するところを見かける。目があった二人は微笑みを交し合い、ブリジットは家へと向かう。この辺りのスキッとした、カラッとした感じというのはやはりフランス映画ならではだと思った。さすが愛の国フランスである。日本映画なら陰々滅滅となるかもしれない。
こうして家に戻ったブリジットにグザヴィエは優しく接する。そしてブリジットが、美容と健康にいいというイスラエルの有名な湖に行きたがっていることを知ったグザヴィエは、その旅行をプレゼントするのだった。やはり二人にはお互いがもっとも必要な存在だいうことをともう一度知ることになったのである。
原題の「La Ritournelle」はルーティーンという意味だそうだ。決まりきった日常の仕事、習慣という意味だ。そういうものが本当は大切なのだということを監督はいいたかったのかもしれない。心がほのぼのとするような、粋で楽しい大人の映画だった。
原題:La Ritournelle 監督:マルク・フィトゥシ 出演:イザベル・ユペール、
ジャン・ピエール・ダルッサン、 ミカエル・ニクヴィスト、 ピオ・マルマイ、 アナイス・ドゥムースetc.
2013年 フランス
フランス北東部ノルマンディ地方。ブリジット(イザベル・ユペール)は田舎町で畜産業を営む真面目で無骨なグザヴィエ(ジャン=ピエール・ダルッサン)を夫に持つ中年主婦。子どもも自分の手を離れ、夫と2人で決まり切った毎日を送るだけの平穏だが退屈な日々にふと疑問を感じてしまう。そんな時、パリからやって来た若者の誕生パーティが隣家で開かれ、そこでブリジットは姪の友人で25歳の魅力的なパリジャン、スタン(ピオ・マルマイ)に出会う。スタンと意気投合し、久々にトキメキを感じたブリジット。すっかり気持ちが大きくなった彼女は、夫に嘘をつき、淡い期待を胸に、パリで2泊する女のひとり旅を決行するのだったが…。(allcinema ONLINE)
イザベル・ユペールとジャン=ピエール・ダルッサン
結婚生活も長くなるとだんだん倦怠感を感じるようになる。ブリジットも真面目だがたいして面白味もない主人と平凡な生活の繰り返しに飽きていたのだろう。そういう心の隙間にちょっとした変化を望む気持ちが生まれ、イケメンの青年に会うためにパリへ2泊の旅をすることになった。
だがそのイケメンの若い男性はパリの友人から急にベビーシッター役を頼まれ、パリでのブリジットと青年のデイトの場は友達の家となり、赤ちゃんが泣きわめくので、二人は喧嘩になった。そしてブリジットはマンションを飛び出してあるホテルに宿を求めた。
イザベル・ユペールとミカエル・ニクヴィスト
そのホテルでブリジットは陽気なジェスパー(ミカエル・ニクヴィスト)という同年輩の紳士然とした男性に声をかけられる。彼はデンマーク人の歯科医だった。ブリジットは無視するのだが、ジェスパーはブリジットの行く先々に姿を現し、とうとう二人は観覧車でデートすることになる。そこでの二人の会話がユーモラスで楽しかった。ジェスパーはとてもユーモアのある男性だった。けれどもブリジットはどこまでも彼を寄せ付けないでおこうとするのだった。
一方、夫のグザヴィエ(ジャン=ピエール・ダルッサン)はブリジットのことが心配で心が落ち着かず、とうとう仕事を友人に頼んでパリに住む息子に会うという口実でパリに出かけるのだった。そしてグザヴィエはブリジットとジェスパーが楽しそうに会話しながら歩いているところを見てしまう。グザヴィエは息子の所へ会いに行ってから、ノルマンディーの我が家へと戻る。そして仕事を手伝ってもらった友達に、ブリジットの行動の一部始終を伝え彼女が浮気しているかもしれないと相談する。そうすると、友人はお前もそういうことがあったじゃないか、お相子だよ、事を荒立てるなと忠告してくれた。
ブリジットはジェスパーのくどきを無視していたが、どこまでもあきらめない、ユーモラスなジェスパーに負けて一夜をともにすることになる。そして朝になってみると、ジェスパーの姿は部屋にはなかった。ブリジットは荷物をまとめて家に帰ろうと部屋を出てホテルの中を歩いていると、ある会議室でジェスパーがちょうど発表するところを見かける。目があった二人は微笑みを交し合い、ブリジットは家へと向かう。この辺りのスキッとした、カラッとした感じというのはやはりフランス映画ならではだと思った。さすが愛の国フランスである。日本映画なら陰々滅滅となるかもしれない。
こうして家に戻ったブリジットにグザヴィエは優しく接する。そしてブリジットが、美容と健康にいいというイスラエルの有名な湖に行きたがっていることを知ったグザヴィエは、その旅行をプレゼントするのだった。やはり二人にはお互いがもっとも必要な存在だいうことをともう一度知ることになったのである。
原題の「La Ritournelle」はルーティーンという意味だそうだ。決まりきった日常の仕事、習慣という意味だ。そういうものが本当は大切なのだということを監督はいいたかったのかもしれない。心がほのぼのとするような、粋で楽しい大人の映画だった。
原題:La Ritournelle 監督:マルク・フィトゥシ 出演:イザベル・ユペール、
ジャン・ピエール・ダルッサン、 ミカエル・ニクヴィスト、 ピオ・マルマイ、 アナイス・ドゥムースetc.
2013年 フランス
AKIさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2015-04-25 18:41)
こんにちは。
フランス映画ってお洒落ですね。
ストーリーもドロドロすることなく、ラストに主人公がご主人がパリに来て買ったハガキを見つけて全てを察して涙する、なんてとこも。
素敵な映画でした。
by キキ (2015-04-25 21:43)
キキさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
フランス映画ってオトナ向けですよね。こういう風にカラッとアバンチュールを描けるなんてさすがと思います。
結局夫婦っていいなぁと思わせて終わるなんてのも、やっぱり上手いですね。なかなか面白い映画でした。
by coco030705 (2015-04-25 22:49)
tweet_2さんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2015-04-25 22:50)
この映画、東京は、どこでやってるのかしら?と検索したら、なんと、昔、好きだったのに閉館した恵比寿ガーデンプレイスの映画館が3月末に再スタートをしたことがわかり、うれしくなりました。早速行ってみます!
by TaekoLovesParis (2015-04-26 00:51)
4月はパリずくしでしたね☆
by コザック (2015-04-26 14:36)
Taekoさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
恵比寿ガーデンシネマ(?)が再開してよかったですね!
この映画はそこそこパリの風景も出てきますので、Taekoさんも楽しまれると思います。ベテラン俳優のうまい演技とサラッとしたストーリー、夫婦の愛情を確かめ合う最後は温かみも感じられるので後味も良しです。
どうぞ楽しんでくださいませ。
by coco030705 (2015-04-26 18:05)
コザックさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
コザックさんのおっしゃる通り、気が付けばパリずくしの1か月間でした。やっぱりパリって魅力的な街なんでしょうね。パリとコートダジュールに一度づつ行きましたが、また行ってみたくなりました。(=^・^=)
by coco030705 (2015-04-26 18:17)
one_and_onlyさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
怪しい探麺隊さんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
sugoimonoさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
trending-nowさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2015-04-26 18:22)
こんにちは。
この作品も気になっています~
“カラッとした感じ”っていいですね。
出来たらチャレンジしてみたいです☆
by non_0101 (2015-04-26 20:36)
nonさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
なかなか面白い映画でしたよ。お時間があったらご覧になってくださいね。やはり主演の二人がよかったです。
by coco030705 (2015-04-26 20:57)
sora_pさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2015-04-27 18:02)
ぼんぼちぼちぼちさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
アルファルハさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2015-04-27 20:32)
こんばんは〜
フランス映画に、粋とセンスを感じますね、、。
by アルファルハ (2015-04-27 23:53)
アルファルハさんへ
こんばんは。コメントもありがとうございます♪
そうですよね~。センスがありますね。日本だとなんとなく道徳的な
見方から恋愛を考えがちだと思うのですが、フランスは人の心や
感情を重んじている国かなという気がします。
by coco030705 (2015-04-28 00:54)
25歳のパリジャンの青年との恋の映画かと思えば、
ケンカ別れしちゃったとは・・・。
ルーティーンというのも考えさせるタイトルですよね。
歯科医のジャスパーにとっては、街で女性に声をかけて口説き落とすのも、
ルーティーンなんだと思うと^^;。
by Inatimy (2015-04-28 22:12)
Inatimyさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
そうですね、25歳の青年とではちょっと……。(^^)歯科医のジャスパーはとてもいい感じの人だったんですよ。確かにしつこいのですが、それはブリジットもちょっと気が合ったからではないかしらと思います。だって一緒に観覧車に乗っているんですから。ジャスパーはユーモアがあるので、こういう人と一緒に居たら楽しいだろうなと思わせるような、なかなかの男性でしたよ。でもご主人のグザヴィエも別の意味でいい感じなんですよね~。結局ブリジットってモテモテな女性ってことでしょうか。(笑)
by coco030705 (2015-04-28 22:48)
ネオ・アッキーさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2015-04-29 08:07)
kontentenさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2015-04-29 21:31)
gillmanさんへ
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by coco030705 (2015-05-01 16:51)
ryo1216さんへ
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栗さんへ
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by coco030705 (2015-05-02 12:21)
さらまわしさんへ
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by coco030705 (2015-05-02 17:04)
くらいふさんへ
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uminokajinさんへ
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by coco030705 (2015-05-03 21:49)
ライトさんへ
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(。・_・。)2kさんへ
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by coco030705 (2015-05-05 21:53)
フランス映画は暫く見ていません。アメリカ映画、ハリウッド?に慣れたせいか、時間がゆっくり流れている感じがしています。フランソワーズアルヌールが好きです。
by soujirou-3 (2015-05-06 08:52)
soujirou-3さんへ
こんにちは、ようこそ。nice!&コメントありがとうございます♪
確かにおっしゃるとおり、ヨーロッパ映画はゆっくりした時の流れを感じますね。フランソワーズ・アルヌールはジャン・ギャバンとの共演の「ヘッドライト」という作品をTVで観たことがあります。ずいぶん前の話ですが、とても悲しい映画で印象に残っています。
by coco030705 (2015-05-06 09:45)
prin4795さんへ
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by coco030705 (2015-05-08 22:59)
bee-15さんへ
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by coco030705 (2015-05-10 07:19)