「ピカソ、天才の秘密」展 あべのハルカス美術館 [アート・カルチャー]
大阪あべのハルカス美術館で開催中の「ピカソ、天才の秘密」展へ行ってきました。この展覧会はパブロ・ピカソ(1881~1973)の画風の変化に従って、第1章から第4章まで絵を分けて展示し、ピカソが成長し変化していく様子をつぶさに見ることができました。
第1章少年時代(1894~1901)
美術教師だった父の手ほどきで、早熟の才を発揮します。この当時を表すピカソの言葉は「私は子供らしいデッサンを描いたことがまったくない。決してね。どんな幼い時でもだ」下の絵の中の右端の上の自画像がそれを物語っています。これはわずか15歳の時の絵です。
次の絵は「キク」でこの当時花の絵が流行っていたので、お金を得るために描いたものだそうですが、すばらしく完成度の高い絵に思えます。
第2章青の時代(1901~1904)
親友カザジェマスが恋の悩みから自殺し、それによるショックや、無名画家としての貧しい生活から、ピカソはカンヴァスをメランコリックな青い色調で覆うと同時に、社会的弱者の存在へと目を向け、人間に対する深い洞察力を培っていきました。
スープ
海辺の人物
貧しき食事(エッチング)
私はこの青の時代の絵が大好きです。何とも言えない美しい青の色と寂しい感じが好みです。日本人ってメランコリックなものが好きなのかもしれませんね。
第3章バラ色の時代(1905~1906)
1904年の春から、ピカソはパリに住み、芸術家仲間と共同生活を送り始めます。美しい恋人もでき、次第に心の安定を取り戻した彼の絵はピンクを主調色としてのものに変わり、道化師や市井の人々を繊細な叙情性をもって描くようになりました。このころのピカソの言葉は「私の内面は否応なく私の絵画に表れる」です。
扇子を持つ女
まだ青をつかっていますが、肌の色がピンクがかっていて、背景も青を使っていなくて次の時代へ入ったことがわかります。私はこの絵がこの展覧会の中では一番好きです。
パンを頭にのせた女
第4章キュビスムとその後(1907~1920)
とどまることを知らないピカソの創作意欲は1907年、美術界を震撼させる新たな作風を誕生させます。キュビスムの始まりです。描く対象をさまざまな視点から分析・解体して再編成した奇抜な絵。しかしそれもまたピカソにとっては必然であり、生涯続く挑戦のワンステップでした。この時の言葉は「あらゆる創造活動はまずなによりも破壊活動である」です。
ポスターのある風景
その後もピカソの作品はさらなる変貌を遂げていきました。私たちがよく知っているあのたくさんの抽象画を産み出すものすごいエネルギーをピカソは持っていたのですね。そしてその原動力となったものは、7人(わかっているだけで)もの女性との恋愛であり結婚だったのでしょうか。91歳までとどまるところを知らない意欲で描き続けたピカソは本当に人生を燃やし尽くしたといえるかもしれません。最後にピカソのもう一つの言葉を書いておきます。「私の作品は日記のようなものだ」
第1章少年時代(1894~1901)
美術教師だった父の手ほどきで、早熟の才を発揮します。この当時を表すピカソの言葉は「私は子供らしいデッサンを描いたことがまったくない。決してね。どんな幼い時でもだ」下の絵の中の右端の上の自画像がそれを物語っています。これはわずか15歳の時の絵です。
次の絵は「キク」でこの当時花の絵が流行っていたので、お金を得るために描いたものだそうですが、すばらしく完成度の高い絵に思えます。
第2章青の時代(1901~1904)
親友カザジェマスが恋の悩みから自殺し、それによるショックや、無名画家としての貧しい生活から、ピカソはカンヴァスをメランコリックな青い色調で覆うと同時に、社会的弱者の存在へと目を向け、人間に対する深い洞察力を培っていきました。
スープ
海辺の人物
貧しき食事(エッチング)
私はこの青の時代の絵が大好きです。何とも言えない美しい青の色と寂しい感じが好みです。日本人ってメランコリックなものが好きなのかもしれませんね。
第3章バラ色の時代(1905~1906)
1904年の春から、ピカソはパリに住み、芸術家仲間と共同生活を送り始めます。美しい恋人もでき、次第に心の安定を取り戻した彼の絵はピンクを主調色としてのものに変わり、道化師や市井の人々を繊細な叙情性をもって描くようになりました。このころのピカソの言葉は「私の内面は否応なく私の絵画に表れる」です。
扇子を持つ女
まだ青をつかっていますが、肌の色がピンクがかっていて、背景も青を使っていなくて次の時代へ入ったことがわかります。私はこの絵がこの展覧会の中では一番好きです。
パンを頭にのせた女
第4章キュビスムとその後(1907~1920)
とどまることを知らないピカソの創作意欲は1907年、美術界を震撼させる新たな作風を誕生させます。キュビスムの始まりです。描く対象をさまざまな視点から分析・解体して再編成した奇抜な絵。しかしそれもまたピカソにとっては必然であり、生涯続く挑戦のワンステップでした。この時の言葉は「あらゆる創造活動はまずなによりも破壊活動である」です。
ポスターのある風景
その後もピカソの作品はさらなる変貌を遂げていきました。私たちがよく知っているあのたくさんの抽象画を産み出すものすごいエネルギーをピカソは持っていたのですね。そしてその原動力となったものは、7人(わかっているだけで)もの女性との恋愛であり結婚だったのでしょうか。91歳までとどまるところを知らない意欲で描き続けたピカソは本当に人生を燃やし尽くしたといえるかもしれません。最後にピカソのもう一つの言葉を書いておきます。「私の作品は日記のようなものだ」
DorakenBeginさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-16 00:39)
ピカソの絵画の変遷が解りやすそうで、
とても興味深い展覧会ですね。
私もいつか機会があれば、
ピカソのいろんな時代の作品を観てみたいです☆
by Naka (2016-06-16 01:30)
Nakaさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
私もこんなに年代別に順を追ってピカソの絵を観たことがなかったので、面白いなと思いました。それにピカソの人となりもよくわかり、いい展覧会でした。
by coco030705 (2016-06-16 07:17)
ryo1216さんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-16 07:19)
ピカソの天才の秘密に触れて
一歩でも近づけたら嬉しいです。
無理でしょうけど!?。
あべのハルカスにもまだ登頂していません。(
by 匁 (2016-06-16 08:34)
匁さんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
ぜひ今度あべのハルカス美術館へいらしてみてください。
なかなかいい美術館ですよ。大阪の街が一望です。
by coco030705 (2016-06-16 16:02)
AKIさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
sugoimonoさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
banpeiyuさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
剛力ラブさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-16 16:08)
mangaharaさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
nandenkandenさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
shingekiさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
makimakiさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
モグラたたきさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-16 17:28)
宝生富貴さんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-16 18:16)
ネオ・アッキーさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-16 18:33)
mentaikoさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
コミックンさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-16 21:41)
アルファルハさんへ
こんばんは。いつもnice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-16 21:42)
Taekoさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-17 21:41)
コザックさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-17 21:41)
うまかモン。さんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
みっち〜さんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
tarouさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-17 22:18)
gillmanさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-17 22:20)
Inatimyさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-17 22:21)
月夜のうずのしゅげさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-17 22:22)
mayuさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-18 16:12)
ピカソは、芸術家として有名ですが、画家を発掘するのも
天才だと聞いてます。
アンリ ルソーの絵を見て、この画家は将来 注目される
と言ったそうです。
専門家は、その絵のどこが天才かが分かるそうです。^^
by iruka (2016-06-19 14:29)
nonさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-19 16:32)
irukaさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
なるほど、やはり天才は天才を見抜けるというわけですね。
すばらしいですね!
by coco030705 (2016-06-19 16:36)
tommy88さんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-20 09:14)
こんにちは。ときどきですが、また訪問させて下さい。
by 空の下 (2016-06-21 20:12)
空の下さんへ
こんにちは!お久しぶりです。nice!&コメントありがとうございます♪
またいつでも遊びに来てくださいね。よろしくお願い致します。
by coco030705 (2016-06-21 21:24)
こうして並べると、貪欲に芸術を追究する情熱がほとばしっていますね。
ほんとに晩年まで、いろんな作品を生みだしていて、そのエネルギーに圧倒されます!!
by のらん (2016-06-25 18:40)
のらんさんへ
こんばんは、こちらにも、nice!&コメントありがとうございます♪
ピカソは本当に情熱的ですね。あくなき探求心というのか、それがやっぱりすごいと思います。どんどん絵の描き方が変わっていきますものね。私はスペインで観た「ゲルニカ」が忘れられません。
by coco030705 (2016-06-25 22:33)
Travelerさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-06-26 22:23)
こんにちは。
ピカソの作品だけまとめて観られる機会も最近はんまりないから、この展覧会は良いですよね~。愛知と大阪だけなんてもったいない(笑) ぜひ東京方面にも来て欲しかったです^^
by ERUN (2016-06-28 16:36)
ERUNさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
ピカソの作品が年代順に観られたので、よくピカソのことがわかって、ますますファンになりました。特に青の時代の作品が観られたのが嬉しかったです。もっと全国巡回してほしいですね。
by coco030705 (2016-06-28 21:37)
宮崎ほぐし屋さんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-07-03 14:58)
こんにちは。
私もあべのハルカスで観てきました。
来場者が少なかったので目の前の近い距離でみれてとても嬉しかったです。
ピカソの絵をこんなにたくさん一度に見られたのは初めて。
出口近くの白い女性の絵がとても印象的でした。
by キキ (2016-07-16 14:10)
キキさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
ほんとにいい展覧会でしたね。ピカソの魅力を堪能できました。
by coco030705 (2016-07-16 23:48)