メットガラ ドレスをまとった美術館 [外国映画]
あの「プラダを着た悪魔」のモデルとなったVOGUE編集長アナ・ウィンターが、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開いたファッションイベント”メットガラ”の舞台裏を描いたドキュメンタリーです。
アナ・ウィンターはメトロポリタンの理事も務めているそうです。そしてメットの服飾部門の資金集めに始めたのがメットガラと呼ばれるレセプションであり壮大なパーティーです。毎年5月の第1月曜日に開かれます。


メトロポリタン美術館とアナ・ウィンター(いつもスタバのコーヒーを飲んでます。)
2015年5月2日、NYメトロポリタン美術館(MET)。伝説のファッション・イベント“メットガラ”が華やかに幕を開けた。2015年のテーマは「China: Through the Looking Glass」(鏡の中の中国)。中国の服飾や陶器だけでなく、欧米のそうそうたるデザイナーが中国のアートに刺激を受けてデザインしたドレスも展示される。フランスの一流メゾンの鮮やかなオートクチュールの数々、豪華セレブリティがレッドカーペットを彩るガラパーティー……。企画展示を担当した革新的キュレーターのアンドリュー・ボルトンと、主催者である“プラダを着た悪魔”ことVOGUE編集長アナ・ウィンターにカメラが密着。ゴージャスな一夜を生み出すまでの8か月を追う。


メットの大階段と カップルで登場のジョージクルーニー
いやはや、こんなにゴージャスなパーティーは観たことがない。セレブたちのドレスは全てオートクチュールがお金をだしている。しかもこのパーティーの席料は1人当たり25000ドル(約285万円)で600席が瞬時に満席になるのだそうだ。この収益金は、メットの服飾部門の1年間の活動資金に充てられるとのこと。
たくさんのスターやセレブやオートクチュールデザイナーが次々登場する中、最も目を引いたのは若きポップスター、リアーナだった。彼女のドレスは中国人デザイナーのグオ・ペイが担当したものだ。


日本のCMで有名なジャスティン・ビーバーも参加していたが、終始テンションが高く同行の友人とふざけていた。

この壮大な展覧会の準備に奔走するのは、メット服飾部門の革新的キュレーター、アンドリュー・ボルトンである。とても感じのいい人だった。

ドレスの展示に余念がないアンドリュー・ボルトン
そして服飾部門の裏方の人達は、有名やブランドデザイナーから借りた服を慎重に扱い、それらのほころびを修復し、シワをのばしていた。非常に念の入った神経を使う作業だろう。

アナ・ウィンターが、ギャラのための、パーティーの席順を決めるのに苦慮しているところと、彼女の私宅での様子。やはりどこにいても忙しさに変わりはないようだ。アナいわく、こういう企画を成功させるには「アートと商業的な才能がどちらも必要」とのこと。


その他、ウォン・カーウァイを芸術監督に迎え、デザイナーたちに影響を与えた映画を会場で上映した。キュレーターのボルトンいわく、ウォンは他の人とは思考のプロセスが全く違う、詩人のような人物で、準備中は彼の詩のような言葉を理解する喜びを味わったとのことだった。

展示の一部。このほか、陶器でできたドレスなど面白いものがたくさんあった。
この映画の中で議論されていたのは、「ファッション」はアートなのかどうかということ。そして美術館に飾られるべきなのかというのが最大の論点だった。
シャネルのカール・ラガーフェルドは、ファッションはあくまでも顧客のもので、自分たちは服を作る職人に過ぎないとのこと。ディオールのジョン・ガリアーノにしても、ジャン・ポール・ゴルチエにしても、服は美しいものではあるがアートがどうかはわからないと言っていた。
しかし、アンドリュー・ボルトンはファッションはアートの一つと信じていると断言していた。ファッションは私たちの価値観、先入観、限界に挑戦してくれるものだと。
まぁそういう難しい議論はさておき、映画としては日常を離れた世界をたっぷり楽しめる映像が満載だ。ただストーリー的には、登場人物の仕事の大変さと神経の使い様はわかるが、人間的な内面には迫ってはいなかった。だから心に響くものがあるわけではない。そのことを承知で、非日常的な世界の舞台裏を見たい人や、ファッションというものに、興味のある人は楽しめる作品だと思う。
この映画を観ていて、なんで中国なんだろう!と思っていたところ、2017年5月にはメットでコム・デ・ギャルソン展が催されたようです。すごいですね、川久保玲さん。
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2017-05-03-cdg/related/2
コム・デ・ギャルソン展
原題:THE FIRST MONDAY IN MAY 監督:アンドリュー・リコッシ
2016年 アメリカ
アナ・ウィンターはメトロポリタンの理事も務めているそうです。そしてメットの服飾部門の資金集めに始めたのがメットガラと呼ばれるレセプションであり壮大なパーティーです。毎年5月の第1月曜日に開かれます。


メトロポリタン美術館とアナ・ウィンター(いつもスタバのコーヒーを飲んでます。)
2015年5月2日、NYメトロポリタン美術館(MET)。伝説のファッション・イベント“メットガラ”が華やかに幕を開けた。2015年のテーマは「China: Through the Looking Glass」(鏡の中の中国)。中国の服飾や陶器だけでなく、欧米のそうそうたるデザイナーが中国のアートに刺激を受けてデザインしたドレスも展示される。フランスの一流メゾンの鮮やかなオートクチュールの数々、豪華セレブリティがレッドカーペットを彩るガラパーティー……。企画展示を担当した革新的キュレーターのアンドリュー・ボルトンと、主催者である“プラダを着た悪魔”ことVOGUE編集長アナ・ウィンターにカメラが密着。ゴージャスな一夜を生み出すまでの8か月を追う。


メットの大階段と カップルで登場のジョージクルーニー
いやはや、こんなにゴージャスなパーティーは観たことがない。セレブたちのドレスは全てオートクチュールがお金をだしている。しかもこのパーティーの席料は1人当たり25000ドル(約285万円)で600席が瞬時に満席になるのだそうだ。この収益金は、メットの服飾部門の1年間の活動資金に充てられるとのこと。
たくさんのスターやセレブやオートクチュールデザイナーが次々登場する中、最も目を引いたのは若きポップスター、リアーナだった。彼女のドレスは中国人デザイナーのグオ・ペイが担当したものだ。


日本のCMで有名なジャスティン・ビーバーも参加していたが、終始テンションが高く同行の友人とふざけていた。

この壮大な展覧会の準備に奔走するのは、メット服飾部門の革新的キュレーター、アンドリュー・ボルトンである。とても感じのいい人だった。

ドレスの展示に余念がないアンドリュー・ボルトン
そして服飾部門の裏方の人達は、有名やブランドデザイナーから借りた服を慎重に扱い、それらのほころびを修復し、シワをのばしていた。非常に念の入った神経を使う作業だろう。

アナ・ウィンターが、ギャラのための、パーティーの席順を決めるのに苦慮しているところと、彼女の私宅での様子。やはりどこにいても忙しさに変わりはないようだ。アナいわく、こういう企画を成功させるには「アートと商業的な才能がどちらも必要」とのこと。


その他、ウォン・カーウァイを芸術監督に迎え、デザイナーたちに影響を与えた映画を会場で上映した。キュレーターのボルトンいわく、ウォンは他の人とは思考のプロセスが全く違う、詩人のような人物で、準備中は彼の詩のような言葉を理解する喜びを味わったとのことだった。

展示の一部。このほか、陶器でできたドレスなど面白いものがたくさんあった。
この映画の中で議論されていたのは、「ファッション」はアートなのかどうかということ。そして美術館に飾られるべきなのかというのが最大の論点だった。
シャネルのカール・ラガーフェルドは、ファッションはあくまでも顧客のもので、自分たちは服を作る職人に過ぎないとのこと。ディオールのジョン・ガリアーノにしても、ジャン・ポール・ゴルチエにしても、服は美しいものではあるがアートがどうかはわからないと言っていた。
しかし、アンドリュー・ボルトンはファッションはアートの一つと信じていると断言していた。ファッションは私たちの価値観、先入観、限界に挑戦してくれるものだと。
まぁそういう難しい議論はさておき、映画としては日常を離れた世界をたっぷり楽しめる映像が満載だ。ただストーリー的には、登場人物の仕事の大変さと神経の使い様はわかるが、人間的な内面には迫ってはいなかった。だから心に響くものがあるわけではない。そのことを承知で、非日常的な世界の舞台裏を見たい人や、ファッションというものに、興味のある人は楽しめる作品だと思う。
この映画を観ていて、なんで中国なんだろう!と思っていたところ、2017年5月にはメットでコム・デ・ギャルソン展が催されたようです。すごいですね、川久保玲さん。
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2017-05-03-cdg/related/2
コム・デ・ギャルソン展
原題:THE FIRST MONDAY IN MAY 監督:アンドリュー・リコッシ
2016年 アメリカ
鉄腕原子さんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-11 00:06)
@ミックさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-11 00:50)
コザックさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-11 11:00)
ネオ・アッキーさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-11 11:01)
匁さんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
りんこうさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
sugoimonoさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-11 18:17)
最近は美術館を使ったイベントが多くなりましたね。先日、トーハクに行ったら表慶館でファッションメーカーのパーティーをやってました。
by gillman (2017-05-12 11:21)
gillmanさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
最近の美術館は色々なイベントをやっていますね。美術館も芸術を守り人々に教えるという役割から、新しい分野を芸術に取り込もうという傾向になってきたのでしょうか。
ファッションをアートと呼べるのか、よくわかりませんが私自身はファッションが大好きなので、この映画は楽しめました。
by coco030705 (2017-05-12 16:56)
ryo1216さんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-12 20:44)
メットガラのこと、ちょこっと耳にしたことはありましたが、
こんなゴージャスなイベントだったんですねっ!!!
リアーナのドレス、スゴすぎっ(@@;) 中国人デザイナーの作なんですね〜
by のらん (2017-05-13 11:43)
のらんさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
リアーナのドレス、センスがいいかどうかは別にして、とにかく他を圧倒するデザインではありますよね。それにこのドレスを堂々と着こなしているリアーナという10代の少女が凄いと思いました。彼女のパフォーマンスもありましたよ。ドレスはもちろん動きやすそうなものに着替えてましたが。(^-^;
by coco030705 (2017-05-13 20:05)
non_0101さんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-13 20:06)
ジルさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-14 16:21)
こんにちは。
何かのニュースでこの二人のことをやっていました。
まさか映画になっているとは!アナのことはもっとその姿を知りたいのでちょっと興味深々。
女優さんやモデルさんの川久保さんへの尊敬のコメントが素晴らしかった(^^)v
by コザック (2017-05-14 16:39)
コザックさんへ
こんにちは。コメントもありがとうございます♪
そうですか、ニュースでやっていたのですね‼観たかったです。アナ・ウィンターのこともっと知りたいですよね。
コムデギャルソンの洋服は昔着ていたことがあります。細かい白黒の千鳥格子のボディコンシャスなウールのワンピースです。襟がレースでピエロのような丸襟で、それを着ていたらみんなが振り返ってみていました。よほど印象的だったんでしょう。その襟は取り外しができて、取ると何でもないワンピースになっちゃうんですけどね。今はボディコンの服なんかとてもとても。どうやったらヤセるのか、そればっかり考えてます。(^-^;
by coco030705 (2017-05-14 18:46)
全く別の世界ですね〜。普段目にすることのない裏方さんの作業が
どんな風なのかは気になるところ^^。
デザインと着心地、そのバランスをどう取るのか、そこも面白そうです。
by Inatimy (2017-05-15 18:07)
Inatimyさんへ
こんばんは。
本当にそうですね。別世界です。裏方さんの作業は凄いですよ。段々時間がなくなって、皆徹夜で作業してました。身体が悪くなりそう。職人さんたちの仕事の仕方はすごいものがありますね。尊敬に価します。彼らが創ったドレスや展示はやはりアートの名にふさわしいものではないでしょうか。
by coco030705 (2017-05-15 20:26)
kontentenさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-15 23:04)
夢のような世界ですね。
豪華なドレスは本当に芸術作品のよう。
一生着る事は無くても(^^;、
見ているだけで楽しいですね♪
by Naka (2017-05-16 01:59)
Nakaさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
本当に自分の生活とは別の世界だと思います。職人さんたちがドレスを準備したり、装飾担当者が会場の設営に奔走したり、全く裏方の働きのすごさが印象に残りました。だからこそ、ドレスは輝いていたのですね。
by coco030705 (2017-05-16 11:17)
おはようございます、、
ゴージャスですね~ビックリです。
観てその雰囲気を感じたいです。^^
by アルファルハ (2017-05-17 09:26)
アルファルハさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
そうですね、観ることが感動をもたらす、それがアートの神髄ですね。アートが人間に与える影響力はすばらしいですよね。
by coco030705 (2017-05-17 14:55)
(。・_・。)2kさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-18 23:46)
これ、見に行く予定です。丁度、cocoさんの記事があってよかったわ。
by TaekoLovesParis (2017-05-23 00:44)
こんにちは。
ドキュメンタリー映画として、なかなか面白い作品だったと思います。アナ・ウィンターの存在感がすごかったです。それに彼女の衣装もどれを観てもクオリティーの高い、センスの良い洋服を着ていました。一説によると被服費として1年間2000万円が支給されているとか。私はアンドリュー・ボルトンがいいと思いました。でも彼はゲイなんですけれどもね。日常とはかけ離れた世界で楽しめました。
by coco030705 (2017-05-23 09:19)
tasuchanさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-23 22:05)
uminokajinさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-05-31 21:19)
cocoさん、見てからもうずいぶん日にちが過ぎたけど、これは面白い映画でした。アナ・ウィンターの服はオートクチュールかしら、細部まで凝っていて素敵でしたね。そして、cocoさんのご指摘通り、いつもスタバのコーヒー。メット・ガラに出席する娘のために、ドレスをあつらえていましたね。285万円の席を買ってあげたのかしら。
何と言ってもドレスの華は、リアーナの御引きずりが長いドレス。リアーナの出演交渉が大変というふりで、リアーナの大スターぶりがわかりますね。
大勢のスターが出ていて、発見する楽しさがありました。ジョージクルーニーはノータイのタキシードでかっこよかったです。
入口に置かれたバラ25万本で作った清の時代っぽい巨大な壺のオブジェ、圧巻でした。
私も走っていることが多かったアンドリュー・ボルトンを無駄のない身体つきでかっこいいなと思いましたよ。
「ザ・ダンサー」という映画を見たら、ジョニデの娘17歳がイザベラ・ダンカン役。透明な感じでのびのびとかわいかったです。
by TaekoLovesParis (2017-06-29 00:59)
Taekoさんへ
こんばんは。コメントもありがとうございます♪
アナ・ウィンターはすごいですね。一説によると、彼女は年間約2000万円もの被服費を支給されているとか‼ でもちょっと怖い感じがしました。お嬢さんのお席はもちろんご招待ではないでしょうか。
ジョージ・クルーニーってホントにカッコいいですね。素敵☆
Taekoさんがおっしゃるように、入口の白バラで飾られたオブジェは本当にきれいでしたね。すごいです。(*_*)
ジョニデのお嬢さん、可愛いですよね。映画、観たいです。もちろんジョニデ最新作にして、シリーズ最後の映画「パイレーツオブカリビアン」も観に行きます。
by coco030705 (2017-06-29 01:12)
キキさんへ
こんばんは!nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-09-19 22:02)