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アマリリスが咲きました! [日記・雑感]

 2017年2月末頃にアマリリスを買いました。ポット付きで送られてきて、お水をやればいいだけのもので、3月に花が咲きました。咲き終わった後、葉っぱなどを切って箱に入れ、暗い所に保存しずいぶん長いあいだ放置していました。ちょうど1年くらいまえから、2週間に1度くらい水をやっていると、葉っぱがでてきてどんどん伸びるのですが、花は咲きませんでした。

 今年も花は咲かないのかなと思っていたら、5月10日ぐらいに花芽がグングン伸びてきて、これは咲くかもしれないと期待。


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 そうしたら、5月11日に開花したのです!すごく嬉しかったです。では3年ぶりに開花したアマリリスをご覧ください。


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 ちなみに、2017年のアマリリスはこんな感じでした。やはり最初なので、花も大きく勢いがありますね。

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 このころは、まだガラケーだったので、写真が小さいです。

 今年は色々な草花や、樹木にほんとうに慰められています。感謝しつつ、早くコロナがおさまりますように、心からお祈りします。




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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(DVD) [外国映画]

 16世紀の英国、スコットランドの女王メアリー(シアーシャ・ローナン)とイングランドを統治する女王エリザベス(マーゴット・ロビー)は、王位継承権をめぐってライバルであった。


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 メアリーは16歳でフランス王妃となったが、フランス王フランソワ2世崩御により18歳で未亡人となる。故郷のスコットランドに帰国し、再び王位の座に就く。しかし、当時のスコットランドではプロテスタント教徒の勢力が増していた。


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    Mary Queen of Scots farewell to France by Robert Herdman

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    メアリーのスコットランド上陸シーン

 政治顧問として、父の庶子(正式な結婚以外で生まれた子供)で異母兄のマリ伯ジェームズ・ステュアート(ジェームス・マッカードル)とウィリアム・メイトランドを、メアリーが任命する。当時のスコットランドは宗教改革が進み、多くの貴族がプロテスタントに改宗していたが、カトリックの貴族も相当数残っていた。マリ伯とメイトランドはともにプロテスタントであったが、メアリーは宗教の選択には寛容で、両派の融和を図った。

 彼女は、ダーンリー卿ヘンリー(ジャック・ロウデン)との結婚を考えるようになる。彼はメアリーと同じくイングランド王ヘンリー7世の王女マーガレットの孫であり、テューダー家の血を引いている。加えて、カトリック教徒であった点も、メアリーにとっては都合が良かった。


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 ダーンリー卿ヘンリー(ジャック・ロウデン)&メアリー(シアーシャ・ローナン)


 この結婚にマリ伯やエリザベス1世が強硬に反対した。特にエリザベス1世は、イングランドの有力な王位継承権を持つダーンリー卿との結婚によって、メアリーの王位継承権が強化されることを恐れた。


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  メアリー(シアーシャ・ローナン)とエリザベス1世(マーゴット・ロビー)


 エリザベス1世は、ダーンリー卿の母マーガレット・ダグラス(エリザベス1世の従姉)をロンドン塔に幽閉したが、ダーンリー卿は従わなかった。


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 メアリーの左隣で乗馬しているのが、ダーンリー卿ヘンリーを演じたジャック・ロウデンで、イケメンが多いこの作品中でも、注目の人。キャラクターはアカン男ですが、ハンサムで惹きつけられる柔らかさがあります。


 1565年7月29日、メアリーはダーンリー卿ヘンリーと再婚した。女王はヘンリーに対し、王位継承もあらためて与えるなどして、多くの貴族の反感を買った。

 結婚し妊娠したものの、両親から甘やかされてきたヘンリーの傲慢な性格がわかるにつれて、彼女の愛情は冷めていった。


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  デイヴィッド・リッチオ(イスマエル・クルス・コルドバ)
  リッチオは多彩な人物で、ユニークな存在。この人物を演じたイスマエルがとても魅力的 で、メアリーがお気に入りであったのがわかるようだった。いい俳優だと思う。  

 メアリーは、ピエモンテ人の音楽家で、有能で細やかな気づかいをする秘書のデイヴィッド・リッチオ(イスマエル・クルス・コルドバ)を寵愛し、重用するようになった。

 しかし、1566年3月9日、女王が皆とホリールード宮殿で食事をとっているとき、武器を手にした数人の貴族達がリッチオを拉致し、ダーンリー卿の部屋に近い謁見室、しかもメアリーの目前で殺害するという事件が起きた。


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    The Murder of David Rizzio
 
 女王は流産の危機を迎えたが、6月19日無事に息子ジェームズ(後のイングランド王兼スコットランド王ジェームズ1世(6世))を出産した。

 その後、メアリーはボスウェル伯(マーティン・コムストン)に心を寄せるようになった。そして1567年2月10日、エディンバラのカーク・オ・フィールド教会でダーンリー卿が殺害されているのが発見された。(所説あるが、誰がダーンリー卿を殺したのかは藪の中)
 ボスウェル伯はメアリーに結婚を申し込み、その数日後ダンバー城にメアリーを連行し、結婚に踏み切らせ、5月15日に2人は結婚式を挙げた。カトリック・プロテスタント双方がこの結婚に反対した。


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 間もなく、反ボスウェル派の貴族たちが軍を起こした。メアリーは反乱軍に投降し、ロッホ・リーヴン城へ移され、廃位された。


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  エリザベス1世(マーゴット・ロビー)&寵臣レスター伯爵(ジョー・アルウィン)
  このレスター伯爵を演じたジョー・アルウィンは、この作品中でも出色のイケメンだと、私は思います。(エリザベスにもこんないい人がいて、よかった!)

 一方、イングランドを統治するエリザベス(マーゴット・ロビー)は、自分と違い美しく、結婚もして子どもを産んだメアリーに、複雑な思いを抱いてた。


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 映画の中では、メアリーが軟禁されていた城を脱走し、兵を集めて軍を起こすが敗れ、イングランドのエリザベス1世に助けを求めるため、2人が会うシーンがある。そこでは2人は同じ女王として、トップに立つ者同士の孤独をわかり合う。
 監督ジョージー・ルークが女性なので、想像力をたくましくして、こういうシーンを創ったように感じた。男性社会の中で孤軍奮闘する女性ふたりを魅力的に描いたのだ。


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 1568年5月、ロッホ・リーヴン城を脱走したメアリーは6千人の兵を集めて軍を起こすが、マリ伯の軍に敗れ、イングランドのエリザベス1世の元に逃れた。
 メアリーはイングランド各地を転々としたが、軟禁状態とは思えないほど自由に近い、引退した老婦人のような静かな生活を送ることを許された。


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 けれども、彼女はたびたびイングランド王位継承権者であることを主張し、またエリザベス廃位の陰謀に関係した。やはり、スコットランドとイングランド両方の王女であるという信念とプライドが、メアリーを常に突き動かしていたのだろう。


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 彼女は1586年のバビントン事件(カトリックのアンソニー・バビントンがエリザベスの暗殺を狙った事件)の裁判で、メアリーが関与した証拠を提示され、有罪・死刑を言い渡された。


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      エリザベス1世

 1587年2月8日、フォザリンゲイ城のグレートホールでメアリーは露と消えた。この事態を受けて、スペイン王フェリペ2世は無敵艦隊をイングランドへ派遣し、アルマダの海戦(1588年)に繋がったとのことだ。

 こういう宮廷対決ものは、登場人物が多く、それらが複雑に絡み合っているので、頭が混乱しそうになるが、やはり面白い。
 シアーシャ・ローナンの演じた女王メアリーは、女性として結婚も恋愛も経験し、息子ジェームズ(後のイングランド王兼スコットランド王ジェームズ1世(6世))をも出産した。その血は歴代に受け継がれることとなる。一方、マーゴット・ロビーが演じたエリザベスは、疱瘡を患い、そのあとを隠すため白塗りになる。彼女は結婚もせず子供ももたなかった。しかしその権力は絶大なものとなった。どちらが上かは甲乙つけがたい。

 シアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビーの演技対決も、どちらのほうがいいなどどはいえないほど、両者ともすばらしい演技だった。この2人は今後も映画界を引っ張っていく大きな存在であるのは間違いがないとだろう。これからの活躍がいっそう楽しみだ。

 この作品は、2019年アカデミー賞の衣装部門を受賞した。ほんとうにゴージャスで素敵なコスチュームがみられて楽しかった。2人を描いた絵画を観たら、もっと豪華なのに驚く。


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 スコットランド女王メアリーとイングランド女王とエリザベス1世


 この映画を観て、メアリー・スチュワートに興味を持ったので、何か関連した本を読んでみたいと思っている。

 なお、このブログ中の写真映像は、eiga.com、TSUTAYAのサイトからお借りし、絵画はWikipediaからお借りしました。

原題:Mary Queen Of Scots 監督:ジョージ―・ルーク 出演:シアーシャ・ローナン、
マーゴット・ロビー、 ジェームス・マッカードル、 ジャック・ロウデン、
イスマエル・クルス・コルドバ、 ジョー・アルウィン、 ガイ・ピアーズetc.
2018年 イギリス





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