SSブログ

クリスマスソング (2021.12.24) [音楽]

A MERRY CHRISTMAS TO YOU ALL!


_20211224_004750.JPG


ジョン・レノン&ヨーコ・オノ
HAPPY CHRISTMAS (WAR IS OVER)




山下達郎
ラスト・クリスマス




ジャスティン・ビーバー
Mistletoe




DSC_1598.JPG



ジョージ・マイケル
December Song (I Dreamed of Christmas)



マンハッタン・トランスファー
Silent Night, Holy Night



nice!(33)  コメント(33) 
共通テーマ:映画

ディア・エヴァン・ハンセン(Dear Evan Hansen ) [外国映画]

 このミュージカル映画のテーマは「心の病」です。これは数々の賞を受賞したブロードウェイミュージカルを映画化したものです。一昔前のミュージカルだったら、心の病をテーマにしたものは考えられなかったと思います。恋愛や文芸作品やファンタスティックなものがテーマでした。「ディア・エヴァン・ハンセン」は、とても現代的なテーマの作品です。


e10.jpg


 学校に友達もなく、家族にも心を開けずにいる少年エヴァン(ベン・プラット)は孤独だった。彼は、カウンセラーから自分自身に手紙を書くようにと勧められる。「Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)」から始まる手紙を自分に書いて、自身を見つめなおすのだ。


e2.jpg
  コナー・マーフィー(コントン・ライアン)&エヴァン・ハンセン(ベン・プラット)


 ある日エヴァンは、自分宛てに書いた手紙を、同級生のコナーに持ち去られてしまう。この手紙は、エヴァンの心の声が書かれた、誰にも見られたくないものだった。コナーは、友人や家族に対して、大声で威喝したり、怒鳴ったりする性質をもっていて、いつも感情が安定しない若者だった。
 エヴァンは手紙を取り返すことができなくて、困っていた。ところが後日、エヴァンは校長から呼び出され、コナーが自ら命を絶った事を知らされる。

 悲しみに暮れるコナーの両親は、息子が持っていたエヴァンの手紙を見つけ、彼とエヴァンが親友だったと思い込む。

e4.jpg
コナーの家族 義父ラリー(ダニ・ピノ)母シンシア(エイミー・アダムス)、妹ゾーイ(エイトリン・デバー)

 エヴァンはコナーの家族をこれ以上苦しめたくなくて、思わず話を合わせてしまう。そして促されるままに語った「想像上のコナーとの思い出」は学校の同級生や先生などの心を打ち勇気を与え、SNSを通じて世界中に広がっていく。


e6.jpg
e9.jpg
 エヴァンの嘘の話に感動して、心の病を抱えた人を助ける色々なプロジェクトを、立ち上げる同級生たち

 思いがけず人気者になったエヴァンは心の底では良くないと思いながらも、コナーの妹ゾーイ(ケイトリン・デバー)とも仲良くなり、充実した学校生活を送るが、思いやりでついた嘘は彼の人生を大きく動かし、やがて事態は思いもよらぬ方向に進む。


e5.jpg
 コナーの妹ゾーイ(ケイトリン・デバー)&エヴァン(ベン・プラット)
(ゾーイはかわいいので、エヴァンは気に入っていたのだが、やはりエヴァンが嘘をついていたのがあだとなって、別れてしまう。まぁ、嘘から出たまこと的なことがあったのですが……。)

 映画化にあたり、主演のエヴァン・ハンセン役を、ミュージカル版と同じくベン・プラットが務めた。劇中曲で唯一ステージ上でライブ演奏された「ユー・ウィル・ビー・ファウンド」の歌唱シーンが収められている。この曲がすばらしいし、ベン・プラットの歌声も本当に美しい。
 これは、エヴァンが多くの学生らが集まる講堂で行われたコナーの追悼式の舞台上で、「ユー・ウィル・ビー・ファウンド」をささやき声で歌い始めるシーン。同曲は、グラミー賞を獲得したミュージカルアルバムの代表曲だ。歌詞にもあるように「どんなに孤独だと感じても、決して見捨てられたわけじゃない」というメッセージを届ける重要な場面となっている。

 今までなら、こういうテーマの作品は普通の映画にしかなりえなかったと思う。しかしミュージカルに仕立てて、セリフの途中で歌いだすのが、少しも不自然ではなかったのが、すごいと思った。

 さて、エヴァンはその後どうなったのか。彼はコナーの両親に気に入られ、大学入学の資金を出すといわれるが、エヴァンの母親でシングルマザーのハイディ(ジュリアン・ムーア)が自分のプライドにかけても、それはできないと断る。
 個人的には、シングルマザーのハイディの気持ちはわかる気がします。自分の息子のことは自分が責任をもって解決してやりたいという思いでしょう。


e3.jpg
    ベン・プラット&エヴァンの母親ハイディ役のジュリアン・ムーア

 それで一時彼ら二家族は、ちょっと嫌なムードになるが、SNSでエヴァンの話が拡散したことによってSNS上に、コナーが診療所のグループワークで静かにギターを弾く動画が誰かから挙げられ、コナーが感情の激しい性格を、何とかしようと努力していたことがわかる。二家族は和解し、事態は良い方向へと向かうのだった。

 この映画がミュージカルではなくて、普通の作品になっていたら、かなり深刻なものになるだろうと思う。それをミュージカルにしたので、歌のお蔭でシビアな作品にはならなかった。観客にとっては観やすいものになっているのではないだろうか。
 そして劇中で歌われる孤独な人々への応援歌「ユー・ウィル・ビー・ファウンド」はとても心にしみる歌詞とメロディーでした。歌の力を感じるいい映画でした。
  
「YOU WILL BE FOUND」

 (歌の埋め込みが遅れてすみませんでした。 ココより)

原題:Dear Evan Hansen  監督:スティーブン・チョボスキー  出演:ベン・プラット、
ケイトリン・デバー、 ジュリアン・ムーア、 エイミー・アダムス、 ダン・ピノ、
コントン・ライアンetc.
2021年製作/アメリカ

  

nice!(21)  コメント(15) 
共通テーマ:映画