ハウス・オブ・グッチ (House of Gucci) [外国映画]
ファッションの世界は、浮き沈みが激しいと思う。「Gucci」という高級ブランドを創業し、超一流ブランドに押し上げた一族だが、それを維持していくのは、親戚関係だけでは誠に難しいことなのだということがよく理解できた。といっても、この作品はサスペンスドラマで、キャスティングがすばらしく、しかもグッチのファッションを主演のレディ・ガガとアダム・ドライバー、そして他の俳優陣もが素敵に着こなしているので、とても楽しめた。
この並びの俳優陣、誰が誰だかわかりますか?左から、
ジャレッド・レト、アル・パチーノ、レディー・ガガ、アダム・ドライバー、ジェレミー・アイアンズ
ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」の創業者一族の崩壊を描いたサスペンスドラマです。監督はリドリー・スコット、原作はサラ・ゲイ・フォーデン。世界のトレンドを作り出すファッションブランドのファミリーヒストリー(実話)をもとに映画化された話題作です。
グッチ創業一族の三代目マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)は、パーティーで知り合った一般女性パトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)と結婚し、乗り気ではなかったファッションビジネスに乗り出した。彼は元々弁護士になりたかったが、妻パトリツィアの勧めもあって、家業に乗り出すことにした。
アダム・ドライバーといえば、スター・ウォーズのカイロ・レンのイメージが強いと思いますが、
こんなファッショナブルな男性の役もこなせるなんて、ちょっと素敵ですね。
アダム・ドライバーとレディー・ガガ
たぶん、撮影の合間のツーショットだとおもいます。レディー・ガガの黒の衣装がセンスいいですね。レディー・ガガは、撮影の間中、写真には笑顔で写らないと決めていたそうです。というのも、彼女は悪女を演じるので、笑顔は要らないと思っていたとのこと。それだけ徹底して役に打ち込んでいたのでしょうね。
映画のポスターやトレイラーを見ただけでは、レディー・ガガが演じるグッチ家に嫁ぐ女性(パトリツィア)のファッションのインパクトが強い。けれども話が進むにつれてグッチ家の人々のファッションが、それぞれの役柄を表現しているようだった。どの俳優さんもとてもおしゃれでよかった。
パトリツィア(レディ・ガガ)とパオロ・グッチ(ジャレッド・レト)
このパオロを演じる俳優が、ジャレッド・レトとは誰も気づかないでしょうね。J・レトは役を創り込むので有名な人で、このパオロ役も特殊メイクをほどこしているそうです。毎日6時間もかけて、メイクしたとのこと、すごいですね。ちなみにパオロはグッチのデザイナーの1人です。
ところで、次の人は誰でしょう。アル・パチーノです。最初はわからなかったのですが、アルド・グッチ(長男)を演じています。先ほどのパオロ・グッチの父親ですが、パオロとは衝突し、それがブランドに不協和音をもたらします。
アルド・グッチ(アル・パチーノ)
正真正銘のグッチブランドですね。
グッチ家は三代でイタリアのファッション業界のトップにのぼり詰めた。けれども、そのブランドが現在は創業家の人が一人もいないコングロマリット(企本来の業種とは関係のない業種の企業を買収合併して巨大化した複業企業)のなかの1ブランドになってしまった。それは、イタリア的な家族愛の二面性がかみ合った結果ともいえる。
家族を大事にして、株式を他の企業に売り渡すまいとするけれども、結局はお金に困った者が株式を他の業種に売り渡して、なしくずしに家族経営ができないようになってしまう。マウリツィオ・グッチもスキー場で知り合った女性と不倫関係に陥り、他に経営を任せて、大金がころがりこんだので、贅を極めた生活に没頭する。それを、そのときの経営者から指摘されても、一向に反省しようとしない。
マウリツィオの不倫相手のカミーユ(パオラ・フランキ)
ブランドのデザインもだんだん人気がなくなって、買収企業からトム・フォードというアメリカのテキサス出身の新進気鋭のデザイナーを起用することを提案される。グッチ家は不満だったが、トム・フォードはグッチブランドのクリエイティブ・ディレクターとして、活躍する。
言い争いをするマウリツィオとパトリツィア
こうして二人は悲劇的な最終章へと突入するのだった。こんな事実があったとは、つゆ知らずだった。人間の憎しみとは、本当に怖いものだ。
左から二人目(ブルーのスーツ)がジャレッド・レト、真ん中の紫の衣装がレディー・ガガ
パトリツィアは、結婚当初グッチ家に入っていこうと努力したが、一族から無視されたりした。自分なりに、かなりがんばったのだろうが、最後はマウリツィオが不倫して捨てられそうになる。相当かわいそうな人ともいえるけれど、人間怒りをためこむと本当によくないことになる。気を付けなくては。
(映像は映画com.のサイトからお借りしました)
原題:House of Gucci 原作:「ハウス・オブ・グッチ」(ノンフィクション小説)
著者:サラ・ゲイ・フォーデン
監督:リドリー・スコット 出演:レディー・ガガ、 アダム・ドライバー、 アル・パチーノ、
ジェレミー・アイアンズ、 ジャレッド・レト、 パオラ・フランキetc.
2021年製作/159分/PG12/アメリカ
この並びの俳優陣、誰が誰だかわかりますか?左から、
ジャレッド・レト、アル・パチーノ、レディー・ガガ、アダム・ドライバー、ジェレミー・アイアンズ
ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」の創業者一族の崩壊を描いたサスペンスドラマです。監督はリドリー・スコット、原作はサラ・ゲイ・フォーデン。世界のトレンドを作り出すファッションブランドのファミリーヒストリー(実話)をもとに映画化された話題作です。
グッチ創業一族の三代目マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)は、パーティーで知り合った一般女性パトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)と結婚し、乗り気ではなかったファッションビジネスに乗り出した。彼は元々弁護士になりたかったが、妻パトリツィアの勧めもあって、家業に乗り出すことにした。
アダム・ドライバーといえば、スター・ウォーズのカイロ・レンのイメージが強いと思いますが、
こんなファッショナブルな男性の役もこなせるなんて、ちょっと素敵ですね。
アダム・ドライバーとレディー・ガガ
たぶん、撮影の合間のツーショットだとおもいます。レディー・ガガの黒の衣装がセンスいいですね。レディー・ガガは、撮影の間中、写真には笑顔で写らないと決めていたそうです。というのも、彼女は悪女を演じるので、笑顔は要らないと思っていたとのこと。それだけ徹底して役に打ち込んでいたのでしょうね。
映画のポスターやトレイラーを見ただけでは、レディー・ガガが演じるグッチ家に嫁ぐ女性(パトリツィア)のファッションのインパクトが強い。けれども話が進むにつれてグッチ家の人々のファッションが、それぞれの役柄を表現しているようだった。どの俳優さんもとてもおしゃれでよかった。
パトリツィア(レディ・ガガ)とパオロ・グッチ(ジャレッド・レト)
このパオロを演じる俳優が、ジャレッド・レトとは誰も気づかないでしょうね。J・レトは役を創り込むので有名な人で、このパオロ役も特殊メイクをほどこしているそうです。毎日6時間もかけて、メイクしたとのこと、すごいですね。ちなみにパオロはグッチのデザイナーの1人です。
ところで、次の人は誰でしょう。アル・パチーノです。最初はわからなかったのですが、アルド・グッチ(長男)を演じています。先ほどのパオロ・グッチの父親ですが、パオロとは衝突し、それがブランドに不協和音をもたらします。
アルド・グッチ(アル・パチーノ)
正真正銘のグッチブランドですね。
グッチ家は三代でイタリアのファッション業界のトップにのぼり詰めた。けれども、そのブランドが現在は創業家の人が一人もいないコングロマリット(企本来の業種とは関係のない業種の企業を買収合併して巨大化した複業企業)のなかの1ブランドになってしまった。それは、イタリア的な家族愛の二面性がかみ合った結果ともいえる。
家族を大事にして、株式を他の企業に売り渡すまいとするけれども、結局はお金に困った者が株式を他の業種に売り渡して、なしくずしに家族経営ができないようになってしまう。マウリツィオ・グッチもスキー場で知り合った女性と不倫関係に陥り、他に経営を任せて、大金がころがりこんだので、贅を極めた生活に没頭する。それを、そのときの経営者から指摘されても、一向に反省しようとしない。
マウリツィオの不倫相手のカミーユ(パオラ・フランキ)
ブランドのデザインもだんだん人気がなくなって、買収企業からトム・フォードというアメリカのテキサス出身の新進気鋭のデザイナーを起用することを提案される。グッチ家は不満だったが、トム・フォードはグッチブランドのクリエイティブ・ディレクターとして、活躍する。
言い争いをするマウリツィオとパトリツィア
こうして二人は悲劇的な最終章へと突入するのだった。こんな事実があったとは、つゆ知らずだった。人間の憎しみとは、本当に怖いものだ。
左から二人目(ブルーのスーツ)がジャレッド・レト、真ん中の紫の衣装がレディー・ガガ
パトリツィアは、結婚当初グッチ家に入っていこうと努力したが、一族から無視されたりした。自分なりに、かなりがんばったのだろうが、最後はマウリツィオが不倫して捨てられそうになる。相当かわいそうな人ともいえるけれど、人間怒りをためこむと本当によくないことになる。気を付けなくては。
(映像は映画com.のサイトからお借りしました)
原題:House of Gucci 原作:「ハウス・オブ・グッチ」(ノンフィクション小説)
著者:サラ・ゲイ・フォーデン
監督:リドリー・スコット 出演:レディー・ガガ、 アダム・ドライバー、 アル・パチーノ、
ジェレミー・アイアンズ、 ジャレッド・レト、 パオラ・フランキetc.
2021年製作/159分/PG12/アメリカ