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ブログ小休止のお知らせ [その他]

皆様へ
新年のご挨拶をしたばかりなのに、ブログを少しの間(1ヶ月くらい)
休まなくてはいけなくなりました。理由は、仕事が非常に忙しくなってきて、
時間がないからなのです。
いつもご訪問いただく皆様には、本当に申し訳ございません。
これに懲りずに、再開の折にはぜひまた、遊びにいらしてくださいね。
寒さが厳しくなってまいりましたので、お風邪など引かれませんよう、
お祈りいたします。
ココより
(なお、過去記事へのコメント等もお返事が少々遅れるかもしれません。
悪しからず、お許しくださいませ。)



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2006年度の私の好きな映画 [その他]

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、「2006年度の私の好きな映画」は次のようになりました。

皆様はいかがでしたでしょうか。ご意見をお寄せください。
古い順から紹介しています。どれが一番というのは決められませんでした。

《映画館で見た作品》 1.プライドと偏見 監督:ジョー・ライト   出演:キーラ・ナイトレイ、 マシュー・マクファディン

 ジェーン・オースティンの小説をイギリスオールロケで映画化。イギリスのすばらしい田園風景、重厚な建物、そこで繰り広げられる人間関係のおもしろさ。これは現代にも通じる。
 人間の本質というものは、時代を経てもそんなに変わらない。だからこそ、こんなに古い小説が現代でも読み継がれ、映画化され、しかも人々の共感を得ることができるのだろう。

2.ブロークバック・マウンテン
監督:アン・リー    出演:ヒース・レジャー、 ジェイク・ギレンホール、 アン・ハサウェイ etc.

 これは、同性間の恋愛を描いた作品である。この作品を見て、全てを理解することはむずかしい。けれども恋愛とは同性、異性、関係なく、「出会ってしまうもの」で、それは他人や社会的タブーでは止めようがないものなのだと感じることができた。2人の関係が純粋なものであったからこそ、それを象徴するような西部の大自然とともに、見る人の心に訴えかける作品であった。

3.メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
監督:トミー・リー・ジョーンズ   主演:トミー・リー・ジョーンズ、 バリー・ペッパー、 

 この映画の主題は、「人を信じること」だと思う。人はなかなか他人の言葉をストレートに信じることができない。それは、裏切られて傷つきたくないからだ。
 人は、「他人との約束」をなかなか実行することができない。しかも、このピートとメルキアデスの約束のように、もう死んでしまった人との約束はなかなか守れるものではない。約束を守らなくても誰も非難する人はいないからだ。
 チープで人々の心がかさついているアメリカから、貧しくとも緑美しい風景があり、人々の温かさが感じられるメキシコへの旅。これは、人間性の回復のドラマでもあったのだ。トミー・リー・ジョーンズの渾身の演技とともに、心に残る作品となった。

4.ゆれる 監督: 西川美和    出演者: オダギリジョー、 香川照之

 オダギリジョーと香川照之のガチンコ勝負のような作品だった。
 兄弟の間に湧き上がる嫉妬、疑い、そして愛をオダジョーと香川照之は見事に演じていた。
 人間とは、ゆれうごく複雑な感情の持ち主なのだということを、この映画で改めて気付かされた。そして、人を傷つけたもののほうが、本当はより傷ついてそれを一生かかえていかなければならないのだということも。オダギリジョーと香川照之の競演を見てほしいと思う。

5.マッチ・ポイント
監督・脚本:ウディ・アレン  出演:ジョナサン・リース・メイヤーズ、 スカーレット・ヨハンソン

 マッチ・ポイントはいうまでもなく、テニス用語である。「ボールがネットの上に当たってはずんでツイてるときは向こう側に落ちて、勝つ。ツイてないときはこっち側に落ちて、負ける。勝敗は運が決め、人生はコントロールできない。」というのが、この映画の主題である。
 主人公クリスは、自分の欲望を推し進めて、色々なものを手中にし、要らない人を排除する。しかし、それが本当の幸福なのだろうか。最後のクリスの表情にそれが表れていた。
 映画の最後は決して教訓的でなく、主題にのっとって映画を締めくくったのがウディ・アレンのうまさであり、センスの良さなのだと思った。

6.カポーティ
監督:ベネット・ミラー    出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、 キャサリン・キーナー、

 「作家の業」という言葉が、この映画を見終わって浮かんできた。カポーティが、「冷血」という小説を書くために行ったことは、果たして良かったのだろうか、それとも悪い行為だったのか。
 この「冷血」を書き上げるために、カポーティは、殺人犯のペリー・スミスと親しくなり、心を通わせあう友人といってもよいような関係にまでなった。そしてそのことにより、彼は地獄のような苦しみを味わうことになる。このカポーティの栄光と苦悩を、フィリップ・シーモア・ホフマンは見事に演じていた。フィリップ・シーモア・ホフマンの演技は必見である。

《DVD&ビデオで見た作品》 1.阿弥陀堂便り 監督:小泉尭史(こいずみたかし)   出演:寺尾聡、  樋口可南子、  北林谷栄

 「日本の風景はなんと美しいんだろう」。これが、私がこの映画を見て真っ先に感じたことだ。この作品はすばらしい信州の四季を背景に描かれる。
 この映画は、いい役者といいストーリーとすばらしい景色が揃っている秀作だった。人間にとって何が大切なのか、人を愛するとはどういうことなのか、それを押し付けがましくなく、自然に考えさせてくれる映画だった。私達にとって自然とか、人との心の交流が人生においてどんなに大切なものなのか。ペーパーマネーに踊らされ、利己主義に陥らないためにも、こんな作品がもっとたくさん創られることを心から望みたい。

2.雨あがる 監督:小泉堯史     脚本:黒澤明      出演:寺尾聰、宮崎美子

 見終わって、心が洗われるような映画だなと思った。人の優しさとは何か、夫婦の信頼とは、など色々考えさせられた。心に染み入るような描き方だった。よい夫婦とはお互いが一番の味方になれることなのかもしれない。
 この映画は、地味であるが、日本の風景の美しさを改めて知ることができる。小泉監督は、自然というものに畏敬の念をもっている人なのだと思う。99年の第56回ヴェネチア国際映画祭 緑の獅子賞を受賞している。

3.メゾン・ド・ヒミコ
監督:犬童一心   脚本:渡辺あや  出演:オダギリジョー、 柴咲コウ、 田中泯

 画面から溢れてくる空気感が、とてもやさしい感じの映画だった。オダギリジョーは不思議な雰囲気を持った役者だ。オダジョーがゲイだといえばそう思える。オダジョーが、ゲイのための老人ホームをつくったヒミコという経営者(田中泯)の恋人だといえば納得できる。彼のセリフは時々ドキッとするような下品な言葉が含まれていたが、それをいうオダジョーは、ちっとも下品じゃなかった。
 男達の優しく不思議で物悲しい世界。現実離れした世界が、おもしろい映画だった。

4.愛の神、エロス(3部作)ー1作目「若き仕立屋の恋」 監督:ウォン・カーウァイ   出演:コン・リー、 チャン・チェン

 ウォン・カーウァイの独特の美しい世界である。1963年の香港が舞台で、レトロな雰囲気が建物や仕立て屋の店の内部の様子から漂ってくる。
 この仕立屋見習い役のチャン・チェンがすごくよかった。寡黙で、片思いの相手を想い続けるおとなしい純情な男。こんな素敵な男性は現実にはいないかもしれない。コン・リーもとても美しかった。彼女の着るチャイナドレスがどれもこれもセンスがよく、素晴らしかった。
 短い作品だったが、ウォン・カーウァイの要素がいっぱい詰まった素晴らしい出来の映画だったと思う。

 

 こうして好きな映画を見てみると、やっぱりミニシアター系がほとんどだ。メジャー作品もそれなりに楽しんでいるのだが、その場だけ楽しんで終わりの映画は、あげていない。それが嫌いでは決してないのだが。
 DVDのほうは、日本とアジア作品だけになってしまった。もちろん外国映画も見てます。

 今年も色々な映画を楽しみたいものです。そして、皆様のブログのレビューも楽しみにしております。本年もよろしくお願いいたします。 ココより









 











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1年間、ありがとうございました。 [その他]

皆様へ

 今年もあと1日で終わろうとしています。今年は1ヶ月に2本くらいのペースで映画を見ることができました。
 私の記事に、nice!やコメント、TBをくださった皆様、感謝しております。また、色々なところから、アクセスしてくださった皆様、お世話になりました。
 ほんとうに拙い記事ばかりで、お恥ずかしいのですが、来年もよかったら、私のブログに遊びにいらしてください。
 皆様、1年間本当にありがとうございました。どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。

ココより



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レンタル屋さん ですよ~☆ [その他]


 リーガロイヤルホテル大阪のクリスマスデコレーション

 さて、Nakaさんと 蟻銀さんの ところにあった記事がおもしろかったので、
私もレンタル屋さんバトンに参加することにした。

☆★☆あなたは明日いきなりレンタル屋をオープンしなきゃいけなくなった☆★☆

と、と、とにかく今すぐタイトルを揃えなきゃ!せめて五十音につき一本ずつは揃えなきゃカッコがつかん!どうせなら好きな映画を揃えたい。そこは譲れないところ。リストは手元にないけれど、とにかく発注先へ電話して… さて電話口にてあなたはどの作品を注文する?

★☆★ルール★☆★

No.1 自分の好きな映画から選ぶ
No.2 1監督につき1作品とする
No.3 自力で思い出す
No.4 外国映画、日本映画は問わず


<ア> アンタッチャブル (ブライアン・デ・パルマ)
<イ> E.T. (スティーブン・スピルバーグ)
<ウ> 海を飛ぶ夢 (アレハンドロ・アメナバール)
<エ> エマ (ダグラス・マクグラス)
<オ> 大人は判ってくれない (フランソワ・トリュフォー)

<カ> 風と共に去りぬ (ヴィクター・フレミング)
<キ> ギルバート・グレイプ (ラッセ・ハルストレム)
<ク> グラン・ブルー (リュック・ベッソン)
<ケ> 夏至 (トラン・アン・ユン)
<コ> コーヒー&シガレッツ (ジム・ジャームッシュ)

<サ> ザ・コミットメンツ (アラン・パーカー)
<シ> シザー・ハンズ (ティム・バートン)
<ス> スイミング・プール (フランソワ・オゾン)
<セ> セント・オブ・ウーマン/夢の香り (マーティン・ブレスト)
<ソ> 卒業 (マイク・ニコルズ)

<タ> 大脱走 (ジョン・スタージェス)
<チ> 血とバラ (ロジェ・ヴァディム)
<ツ> ツゴイネルワイゼン (鈴木清順)
<テ> ティファニーで朝食を (ブレイク・エドワーズ)
<ト> 独裁者 (チャールズ・チャップリン)

<ナ> ナインス・ゲート (ロマン・ポランスキー)
<ニ> 2001年宇宙の旅 (スタンリー・キューブリック)
<ヌ>  ヌーヴェルヴァーグ (ジャン=リュック・ゴダール)
<ネ> ネバーセイ・ネバーアゲイン(007シリーズ) (アーヴィン・カーシュナー)
<ノ>  野のユリ (ラルフ・ネルソン)

<ハ> ハムレット (ケネス・ブラナー)
<ヒ> 昼顔 (ルイス・ブニュエル)
<フ> ブロークバック・マウンテン (アン・リー)
<ヘ> ベニスに死す (ルキノ・ヴィスコンティー)
<ホ> 僕の美しい人だから (シドニー・ポラック)

<マ> マンハッタン (ウディ・アレン)
<ミ>  ミクロの決死圏 (リチャード・フライシャー)
<ム> 息子の部屋 (ナンニ・モレッティ)
<メ>  めまい (アルフレッド・ヒッチコック)
<モ> モーターサイクル・ダイアリーズ (ウォルター・サレル)

<ヤ> 山の郵便配達 (フォ・ジュンチイ)
<ユ> 夢 (黒澤明)
<ヨ> 夜毎の美女 (ルネ・クレール)

<ラ> LOVERS (チャン・イーモウ)
<リ> リスボン特急 (ジャン=ピエール・メルヴィル)
<ル> ル・ディボーズ/パリに恋して (ジェームス・アイヴォリー)
<レ> レインマン (バリー・レビンソン)
<ロ> ロスト・イン・トランスレーション (ソフィア・コッポラ)
<ワ> 若き仕立て屋の恋 (ウォン・カーウァイ)

 上のお2人と重ならないようにするのが、結構大変だった。どうしても重なってしまったものが2,3あるが、悪しからず。
 私の「店」はいかがでしょうか。あなたの借りたい映画はありましたか。

 興味のある方は、年齢性別を問いません。ぜひバトンを受け取ってください☆



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感謝!50000ヒット [その他]

coco030705 nice! 記事 総閲覧数 ?
プロフィール  287  106 今日: 48 / 累計: 50027

皆様へ
 ついに総閲覧数が50000件を越えました。信じられないことです。
 ブログを始めて約1年2ヶ月です。記事も106となり、自分でもこんなにかけるとは
思っても見ませんでした。
 これはやはり見に来てくださったり、コメントをつけて励ましてくださる皆様のお蔭に
ほかなりません。
 本当にありがとうございます。
 最近はちょっと停滞気味ですが、また徐々にモチベーションを上げていくつもりです。
 今後ともお見捨てなく、よろしくお願いいたします。   ココより


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30000hit! [その他]

皆様へ

 本日、30000hit達成いたしました。いつもご訪問いただき有難うございます。
約1年で3万人の方に、私のブログを見ていただいたことになります。感謝に堪えません。

 一番最初の記事は、「コンスタンティン」で、すごく短いものでした。でも幾人かの方が
コメントをつけてくださったので、ここまで続けてこれたと思います。
 最初にご訪問いただいた方、そしていつもnice!やコメントをくださる皆様方、また記事を
ご覧になってくださる方、ほんとうにありがとうございます。

 たいへん独りよがりの映画のピックアップとレビュー、好きなときだけしか更新しない
わがままさを、どうぞお許しくださって、これからもよろしくお付き合いくださいますよう
お願いいたします。皆様の記事も楽しみにしております。           ココより。




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2005年度の好きな映画 [その他]

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 去年は、スクリーンとビデオ、DVDをあわせて約60本見ました。映画館には、だいたいひと月に2、3回行ってましたので、約30本です。ビデオ、DVDも約30本見ました。たいした数ではありませんが、自分がいいと思った作品を、見た順番に、以下にあげておきます。

A) スクリーンでみたもの

*ネバーランド   2004  イギリス・アメリカ   監督:マーク・フォースター  
            主演:ジョニー・デップ

 劇作家J.M.バリが美しい未亡人と出会い、その子供達の面倒をみるうちに、失いかけていた創作意欲を呼び覚まされる。そして、ピーターパンという名作を産み出す。しかし、彼の愛した未亡人は重病でなくなり、彼は子供達の後見人となることを決心する。
 J.デップが、英国紳士の役をうまくこなしていたと思う。また、劇中劇で、J.デップが海賊役で登場するのがおまけというところ。美しい映像と、感動的なストーリーのいい映画だった。

*マイ・ボディー・ガード   2004  アメリカ・メキシコ   監督:トニー・スコット
                 主演:デンゼル・ワシントン

 命知らずの蔭をもつ男が守るのは、小さい女の子。彼女が誘拐され、彼は命を賭けて女の子の行方を追い、次々と真相を明らかにして行く。そして、最後は自分の命とひきかえに、女の子を救い出すのだった。
 全然期待せずに見に行ったけれど、とてもおもしろい映画だった。デンゼル・ワシントンがかっこよかった。レオンと比べられているようだか、まったくちがう作品だ。筋がかなり複雑になっていたし、映像も変わった撮り方でおもしろかった。

*北の零年   2004  日本   監督:行定勲   主演:吉永小百合

 幕末の動乱で北海道への移住をよぎなくされた稲田家一族。慣れない北の大地での生活に悪戦苦闘の日々を送っていた。その最低の生活をなんとかするために夫は、札幌へ出かけていくのだが・・・。
 吉永小百合の夫が渡辺謙で、この人の行動が意外性があって面白かった。そういう展開になるのかという感じ。いつもかっこよすぎるトヨエツ(豊川悦司)が、最後がちょっとかっこ悪くて、かえって好きになった。ストーリーがおもしろくて、演技派の俳優が揃っていた。

*海を飛ぶ夢   2004  スペイン   監督:アレハンドロ・アメナーバル
           主演:ハビエル・バルデム

 スペインの実在の人物ラモン・サンペドロの「レターズ・フロム・ヘル」をもとに、尊厳死を取り上げた作品。
 ラモン(ハビエル・バルデム)は25歳の夏に事故により首を骨折し、寝たきりの生活を送る身体になってしまう。それから、26年後、ラモンは自らの人生にピリオドを打つことを決意する。
 主人公のラモン(ハビエル・バルデム)は、とても頭がよく、ユーモアがある人で見ていてそんなに暗い感じはしなかった。
 たいへん重いテーマを、最後まであきさせず、逃げたい気分にもさせずに見せてくれた。俳優の一人ひとりの演技がとても心がこもっていてよかった。

*さよなら さよなら ハリウッド   2004 アメリカ  監督:ウディ・アレン  主演:ウディ・アレン

 落ち目になった元アカデミー賞監督のヴァル(W.アレン)に突然、ハリウッドプロデューサーの元妻エリー(ティア・レオーニ)の計らいで、メジャー作品の監督依頼がくる。彼女はヴァルを捨てて、今は製作スタジオの重役の恋人となっている。しかしヴァルは、クランクインの前夜に、極度のストレスから突然盲目になってしまう。さて、映画はどうなるのだろうか・・・
 ウディ・アレンはおん年70歳だ。確かに、最初に出てきたときは、頭もはげが目立ってきてるし、顔もふけたかなと思ったが、演技での彼のテンションの高さは、少しも衰えていなかった。また、セリフ劇としての言葉のやりとりは、やはり天才的なものを感じる。まさに、ウディ・アレンここにありという感じの映画だった。

*バットマン・ビギンズ   2005  アメリカ   監督:クリストファー・ノーラン  
                 主演:クリスチャン・ベール

 クリスチャン・ベールがとてもかっこよくて、役にはまっていたと思う。
 この映画のよかったところは、実写が多かったことだ。これによって、迫力あるシーンがたくさん生まれた。
 私が一番感心したのが、バットモービル。これが、スタイリッシュな車とは程遠い、ごつごつした印象だった。装甲車のような外観とスポーツカーの足のよさを兼ね備えた、すごく魅力的な車なのだ。このバットモービルを使った、ゴッサムシティのなかでのカーチェイスが、おもしろかった。実写ならではの迫力があった。俳優陣は、ベテランと個性派ぞろいで、いうことなしといった感じだった。

*ルパン   2004年  仏・伊・スペイン・英  監督:ジャン・ポール・サロメ 
         主演:ロマン・デュリス

 この映画は「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」のおはなし。見所のひとつは、カルティエが提供した本物の豪華なジュエリーだ。これが本当にすばらしい。女性なら一度は身に付けてみたいと思うだろう。
 さて、映画の筋書きだが、ルパンと悪女カリオストロ夫人の対決である。が、そこに脇役の演じる色々な人物がからんで、少し複雑な筋になっている。
 この映画には、ロマンスありアクションあり、そして悲劇もある。いろんな要素がつまった、ヨーロッパ的な美術に溢れた楽しい作品だと思う。大人のための冒険活劇だ。

*ふたりの5つの分かれ路   2004  フランス   監督:フランソワ・オゾン 
                   主演:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、 ステファン・フレイス

 この映画は、ある夫婦の分かれのシーンから話がスタートし、五つのエピソードがあり、最後がふたりの出会いのシーンで終わるという、普通とは逆のストーリー展開の映画だった。
 オゾンは一貫して男女の恋愛を描いている。恋愛とは一体何なのだろうか。夫婦は、恋人達は別れるために、出会うのだろうか。しかし、これらの独立した短編映画のようなエピソードを手繰っていっても、その答えは容易にみつからない。これらは謎解きではないのだ。マリオンとジルの間における感情の変化を、私達は見ることになる。
 結局オゾンがこの映画で伝えたかったことは、恋愛はたとえ失敗しても経験することが大事なのだということだ。フランス映画らしい複雑な心理描写で、恋愛というものの色々な要素を浮き彫りにしている作品だと思った。

*春の雪        2005 日本  原作:三島由紀夫   監督:行定勲  
              主演:妻夫木聡、 竹内結子

 主演の二人がほんとうにきれいだった。妻夫木聡は、屈折したところのある、純粋な清顕(きよあき)という、まだ少年っぽさの残るお坊ちゃまの役がぴったりだった。こんなにきれいな妻夫木を見たのは初めてだ。竹内結子も、大正時代の貴族の、深窓のお姫様聡子(さとこ)という役柄の雰囲気を、よくかもし出していたと思う。顔のつくりも目などもあまり大きくなくて、古風な感じだと思った。
 ストーリーそのものは、よくある悲恋であるが、そのなかに色々な場面がでてきて、脇の役者の演技が光っていた。やはり、行定さんは役者を適材適所で使うのが上手だなと思った。
 美術もすばらしかった。セットやロケなど、色々なものを組み合わせていい雰囲気がでていた。特に、清顕と聡子が逢引する下町の隠微な下宿屋が面白かったと思う。
 三島由紀夫の流麗な文章の世界を、目で見ることができて、幸せだった。

B) ビデオorDVD

*恋愛適齢期
*21g
*ドッド・ジ・アイ
*夏至
*ディープ・ブルー
*橋の上の娘
*ロスト・イン・トランスレーション
*コーヒー&シガレッツ

あと、「金返せもの」は、
*ブラザース・グリム
(ほかにもあったと思うが、思い出せない。)

 こんな感じです。皆様はいかかでしたでしょうか。今年もいい映画にたくさん出会いたいものです。
本年もよろしくお願いいたします。


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ようやく10000 hit [その他]

今日起きてみたら(8:05am 頃)、閲覧数が 10021 になってました。
記事数:46  nice: 25 です。

私の映画の趣味はかなりかたよっているので、なかなか話の合う友達が
いないんですが、このブログに参加してみると、私と趣向が似た方が
何人かいらっしゃって、コメントくださるのですごく嬉しいです。

皆様、私の拙いブログを見てくださって本当にありがとうごさいます。
これからもよろしくお願いいたします。


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「春の雪」クランクアップ [その他]

 今年の4月に三島由紀夫の「春の雪」を購入。その帯に、行定勲がメガホンをとって、妻夫木聡と
竹内結子で「春の雪」を映画化するというインフォメーションが書かれてあった。大変楽しみだった。

 その後、竹内結子は中村獅童と婚約し、妊娠が発覚した。このときはとても心配したが、先日「めざましテレビ」で「春の雪」の予告編が少しだけ流れた。それを見ると、妻夫木君も顔がほっそりして本のイメージに近づいていたし、竹内結子もなかなかきれいだった。安心した。

 以下は「Yahoo!ムービー - 行定勲」による。
 『三島由紀夫のライフワークといわれる“豊穣の海”シリーズの映画化で、主演に若手人気俳優の妻夫木聡と竹内結子を迎えた「春の雪」が、5月31日にクランクアップ。同日、メガホンを取った「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督と妻夫木、竹内が作品の魅力を語った。

 今回、ウォン・カーウァイの「花様年華」などで知られる名カメラマン、リー・ピンビンを台湾から招聘した行定監督は、彼との仕事を振り返り、「日本映画はまだまだだなと思うようになった。今までの日本映画は説明的だったが、彼の撮影は感覚的。甘美でスリリングな映像に仕上がっているので、後は膨大なフィルムをどう編集するかが問題です(笑)」と充実した表情を見せた。

 また、行定組へは今回で3度目の参加となる妻夫木は「相変わらず、長い現場だなというのが一番の感想です」と笑わせつつも、「凄くいいスタッフが集まって1つ1つの画にこだわっているので、それは仕方ない。監督は分からない事があれば、すぐに答えてくれるので、誰よりも頭がいいなと思います」と行定監督を持ち上げてみせた。

 一方、先日、中村獅童との結婚と妊娠を発表した竹内は、気のはやるマスコミから撮影中の苦労を問われたものの、「ハードスケジュールは皆さん同じなので、私も夜食を食べながら和気あいあいとやっていました」とサラリとかわしていた。「春の雪」は10月29日公開予定。』
 
 去年、神戸で行定さんの「きょうのできごと」を見て、そのあとで監督のトークショウがあるというイベントに参加した。
 行定さんはとても頭の回転が早い人で、話がおもしろく、彼の話にぐいぐいと引き込まれた。いっぺんにファンになってしまった。

 彼は大学には行ってないそうで、学生生活へのあこがれから「きょうのできごと」をつくったといっていた。
 また、この映画をもって、カンヌに行ったとき、コン・リーが「日本人は日常的なつまらないことばかりを映画にとりあげる傾向があって(小津安二郎を暗に指した)、戦争とかテロとかに目をむけていない。もっと、世界でおこっている大きなことに目を向けるべきだ。」といったそうだ。

 行定さんは、「日常的な些細なできごとにこそ、人生の意味があるのであって、むしろそれを描くことで、戦争とかテロへの批判につながると思う。」といって、大変怒っていた。
 このとき以来、行定さんはコン・リーが嫌いになったそうである。
 
 行定さんの映画は、まだ「GO」と「北の零年」しか見ていないが、どちらもいい映画だった。
 特に、「北の零年」は、いい俳優をそろえて話の展開に意外性があったし、とてもおもしろかった。
最後をハピーエンドにもっていったのが、この映画のいいところだと思う。このなかでは、豊川悦司が私は好きだ。

 とにかく、秋の公開がすごく楽しみな映画である。

 ところで、蛇足ながら、映画にちなんだジャズをひとつご紹介したいとおもう。
 「Wset Side Story 」by Oscar Peterson Trio
 これは、映画の 「Wset Side Story」の音楽を Oscar Peterson がジャズで演奏しているもので、
グラミー賞にノミネートされた作品だ。軽快なジャズ演奏が楽しめる。


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中村獅童と竹内結子 [その他]

今、かなり人気の中村獅童。歌舞伎界のホープのひとりでもある。
演技としては、個性的な役も多いが、実際の彼はとてもまじめな青年のように見受けられる。
その人が竹内結子とできちゃった婚とは、驚きだ。やられたってかんじ。

竹内結子のプロ意識のなさには、がっかりした。今、「春の雪」を撮影中だとおもう。
撮影現場の皆に迷惑をかけるのはみえみえだし、映画自体のイメージも悪くなってしまうのでは。

ああ、行定監督が気の毒でならない。

結婚後も仕事を続けると言っているが、歌舞伎界はそんなに甘くない。役者の奥さんはものすごく忙しい。夫と二人三脚でなければやっていけないのである。
かの、扇ちかげさんも、きちんと子供を育て上げてから本格的に仕事をやってたはずだ。

ふたりがうまくいかないのは目にみえている。夢を売る商売なんだから、もうちょっとプロ意識をもって、観客を落胆させないでほしいわ。


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