ヘンダーソン夫人の贈り物 [外国映画]
監督:スティーブン・フリアーズ 出演:ジュディ・デンチ、 ボブ・ホスキンス、 ケリー・ライリー、
ウィル・ヤング
ジュディ・デンチはなんと芸域の広い人だろう。007の女ボスMを演じたかと思うと、今度は劇場の女性経営者の役である。
これは実話に基づいたストーリーで、ローラ・ヘンダーソンという未亡人が、莫大な遺産をもとに、ロンドンのソーホーにあるウィンドミル劇場を買い取って、イギリス史上初のヌードレビューを成功させる物語である。
(以下、ネタバレあり)
ヘンダーソン夫人(ジュディ・デンチ)と、雇われ支配人のヴィヴィアン・ヴァンダム(ボブ・ホスキンズ)は、最初は意見が合わず対立ばかりする。だが、第二次世界大戦の戦火の中で、過酷な状況を乗り越えながら、劇場をオープンし続けるという目的を果たしていくうちに、信頼と友情が芽生えていく。この2人の関係が、とってもユーモラスで温かみがあり、素敵だった。
すばらしい舞台装置と美しく豪華な衣裳、そして音楽。それらはほんとうに夢の世界だ。ウィンドミル・ガールズのレビューは、見るものに現実の過酷さを忘れさせ、ひと時の休息を与えてくれる。しかしなぜ、ヌードレビューだったのか。そこに、ヘンダーソン夫人の心の秘密があった。
戦況の悪化に伴い、「We never close!」と叫び続けたウィンドミル劇場も、とうとう閉館の命令がくだされる。だが、ヘンダーソン夫人は、劇場に押し寄せる若い兵士達と、国のお役人を前に、スピーチを繰り広げる。
ヘンダーソン夫人には、戦争で21歳の若さで亡くなった息子がいた。その息子の遺品から、女性の裸の写真がでてきたのだ。それを見たときに、本当の女性の裸も見たことがなく死んでしまった息子のことが、夫人は哀れでならなかった。
だからこそ、息子と同じくらいの年齢で、戦地に赴く兵士達に、ひとときの夢を見させてやりたかったのだ。
これは、母親だからこその気持ちだと思った。恋人も奥さんも、戦争に行く相手に対して、こんな心情になることはないだろう。母の愛というのは、なんと広く大きく強いものなのだろうか。
ジュディ・デンチの貫禄十分の演技と、相手役のボブ・ホスキンズのコミカルで温かみのある演技が、この映画の主軸である。
そして、女優たちのヌード。舞台でただ彫刻のようにポーズをとっているだけなのだが、素晴らしく美しかった。
男性の視点と違うと思うのだが、女優達がヌードになるのは、やっぱり勇気がいるだろうなと改めて思った。それは女優達の潔さ、勇気で成り立つ演技なのだと思う。自分に出来ないことができる人は尊敬に値する。
ヘンダーソン夫人を動かしていたものは、亡き息子に対する愛なのであった。だからこそ、この映画は温かさに満ちた素晴らしい作品となったのだ。
こんばんは。
ヘンダーソン夫人の行動力が楽しかったです。
彼女をはじめとする女性たちの活躍ぶりに元気をもらいました。
ジュディ・デンチはこういう役も本当に似合いますね!
by non_0101 (2006-12-31 01:08)
nonさんへ
nice&TB&コメントありがとうございます♪
本当に、年をとってもこんな風にアクティブに生きたいものですね。
ジュディ・デンチ、アカデミー賞にノミネートされてますが、さてさて、
受賞なるか?!来年のお楽しみですね。
良いお年を☆
by coco030705 (2006-12-31 01:45)
来年は映画館に足を運ぼうと思っています。
らいねんもよろしく。
by gillman (2006-12-31 22:29)
いろいろと忙しい中遊びに来てくれて楽しいブログになりました
来年も宜しくお願いします
よいお年を!(^-^)/~~
by (2006-12-31 23:53)
gillmanさんへ
明けましておめでとうございます。
nice&コメントありがとうございます♪
今年も、猫ちゃんをはじめ、色々な記事を楽しみにしております。
宜しくお願いいたします。
WIZARDさんへ
明けましておめでとうございます。
nice&コメントありがとうございます♪
こちらこそ、色々楽しませていただきありがとうございました。
今年も宜しくお願いいたします。ブログを楽しみましょうネ。
by coco030705 (2007-01-01 18:55)
あけましておめでとうございます♪
力強いあるヘンダーソン夫人に、それを好演しているジュディ・デンチも素敵でした。又、勇気をだしてヌード出演する女性たちに、ボブ・ホプキンスの○○○脱ぎも微笑ましかったです。
「007」も、私のほうで記事にしたらお伺いしますね~☆
by クリス (2007-01-01 23:58)
蟻銀さんへ
新年おめでとうございます。
nice&コメントありがとうございます♪
ボブ・ホプキンスって、愛すべき人って感じしますね。
ウディ・アレンの映画にもでてたな~って思い出しました。
ジュディ・デンチは本当にうまいですね。何度もアカデミー賞に
顔をだせるなんて、幸せな役者さんですね。
蟻銀さんの007の記事を楽しみにしています☆
by coco030705 (2007-01-02 00:05)
Soraさんへ
nice!ありがとうございます♪
by coco030705 (2007-01-02 11:30)