レイジング・ブル(AFI) [外国映画]
ロバート・デ・ニーロ演じるジェイク・ラモッタは、実在の人物で、かつては“レイジング・ブル”(怒れる猛牛)と呼ばれ、世界ミドル級チャンピオンにも輝いた男だった。彼の栄光と挫折の物語を白黒映像で見せる作品である。
1941年、ジェイク・ラモッタ(ロバート・デ・ニーロ)は、弟ジョーイ(ジョー・ペシ)がセコンドをつとめた黒人のミドル級ボクサーとの闘いで、相手を叩きのめしたにも拘らず判定負けする。このころのボクシング界には八百長試合を強いる組識があった。そしてその組織の大物がトニー・コモ(ニコラス・コラサント)だった。
ジェイクは試合に負けると妻や弟に八つ当たりし、暴力をふるっていた。そんなとき彼は、町のプールサイドでブロンドの美女ビッキー(キャシー・モリアーティ)と出会い一目で恋に落ち、やがて2人は結婚する。
しかし、ボクシングの方では、トニーに八百長試合を強いられて承諾した。そのかわりに1949年、デトロイトでフランス人のボクサーと世界タイトル・マッチを戦い、みごとチャンピオンに輝いた。
だが、家庭生活のほうでは彼はビッキーを家に縛りつけ、あろうことか、自分の右腕である弟ジョーイと妻との中を疑うようになる。そんな彼に愛想をつかして皆が去っていき、ボクシングの方でも試合にKO負けし、人生に挫折していくのだった。
ロバート・デ・ニーロのボクシングシーンはとても迫力があって、その激しさが充分に伝わってきた。だがこの映画は、単にジェイク・ラモッタがすばらしいボクサーであることを描いているのではなく、家庭や家族をないがしろにする男の、無様な半生を見せているのである。
ボクサーとしては一流でありながら、人間性は下劣で、自分が愛するものをことごとく傷つけてしまうという、ばかな男なのである。
ジェイクは引退の後、ナイトクラブで働くが、その姿はかつてのチャンピオンのときを想像できないくらい、肥え太っていた。デ・ニーロはジェイクの引退後の姿の為に、実際に体重を25㎏増やしたのだそうだ。彼はこの作品での演技が評価されて、アカデミー主演男優賞を受賞した。
ナイトクラブの楽屋で出番を待つとき、ジェイクがステージでのセリフを稽古しながらシャドウボクシングをするシーンがあるのだが、それがいっそう哀れさを感じさせたのだった。
原題:RAGING BULL 監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、 キャシー・モリアティ、 ジョー・ペシ
1980年 アメリカ DVD
1941年、ジェイク・ラモッタ(ロバート・デ・ニーロ)は、弟ジョーイ(ジョー・ペシ)がセコンドをつとめた黒人のミドル級ボクサーとの闘いで、相手を叩きのめしたにも拘らず判定負けする。このころのボクシング界には八百長試合を強いる組識があった。そしてその組織の大物がトニー・コモ(ニコラス・コラサント)だった。
ジェイクは試合に負けると妻や弟に八つ当たりし、暴力をふるっていた。そんなとき彼は、町のプールサイドでブロンドの美女ビッキー(キャシー・モリアーティ)と出会い一目で恋に落ち、やがて2人は結婚する。
しかし、ボクシングの方では、トニーに八百長試合を強いられて承諾した。そのかわりに1949年、デトロイトでフランス人のボクサーと世界タイトル・マッチを戦い、みごとチャンピオンに輝いた。
だが、家庭生活のほうでは彼はビッキーを家に縛りつけ、あろうことか、自分の右腕である弟ジョーイと妻との中を疑うようになる。そんな彼に愛想をつかして皆が去っていき、ボクシングの方でも試合にKO負けし、人生に挫折していくのだった。
ロバート・デ・ニーロのボクシングシーンはとても迫力があって、その激しさが充分に伝わってきた。だがこの映画は、単にジェイク・ラモッタがすばらしいボクサーであることを描いているのではなく、家庭や家族をないがしろにする男の、無様な半生を見せているのである。
ボクサーとしては一流でありながら、人間性は下劣で、自分が愛するものをことごとく傷つけてしまうという、ばかな男なのである。
ジェイクは引退の後、ナイトクラブで働くが、その姿はかつてのチャンピオンのときを想像できないくらい、肥え太っていた。デ・ニーロはジェイクの引退後の姿の為に、実際に体重を25㎏増やしたのだそうだ。彼はこの作品での演技が評価されて、アカデミー主演男優賞を受賞した。
ナイトクラブの楽屋で出番を待つとき、ジェイクがステージでのセリフを稽古しながらシャドウボクシングをするシーンがあるのだが、それがいっそう哀れさを感じさせたのだった。
原題:RAGING BULL 監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、 キャシー・モリアティ、 ジョー・ペシ
1980年 アメリカ DVD
xml_xslさんへ
こんばんは。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-05-24 00:12)
>人間性は下劣
昔、観ましたが、ボクシング映画=ロッキーの印象が強かったせいか、本作のリアルな感じが受け入れられなかった記憶があります。
今、観ると違う印象を受けるような気もします。
by hash (2010-05-24 00:19)
hashさんへ
こんにちは。nice! &コメントありがとうございます♪
「ロッキー」は努力していいボクサーになるし、奥さんも大事にしていますものね。
「レイジング・ブル」は、ほんとにリアルに撮っていますよね。彼の性格や人生をそのまま映し出しているので、嫌いな人は嫌いかもしれませんね。
私は面白い映画だと思いました。
by coco030705 (2010-05-24 00:30)
musemisryさんへ
こんにちは。ようこそ。nice! ありがとうございます♪
plotさんへ
こんにちは。いつもnice! ありがとうございます♪
ayafkさんへ
こんにちは。ようこそ。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-05-24 10:59)
夢路さんへ
こんにちは。いつもnice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-05-24 11:00)
こんにちは。
週末私はデ・ニーロの「ミッドナイト・ラン」を観ました。
いやあ、お恥ずかしながら未見だったのです。^^;
これも、コメディータッチで、なかなかいい映画でした。(今まで観てなかったなんて・・・)
さて、レイジング・ブルでデ・ニーロの減量は、当時から今までも凄く話題ですよね。
このデ・ニーロのプロ魂を真似て、あのトム・クルーズ(インタビュー・ウィズ・バンパイア)やクリスチャン・ベール(マシニスト)も、激減しましたよね。
クリスチャン・ベールはその後(半年くらいで)バットマンとして復活。あのみごとな筋肉でアクションを再開したのだから、ただただ驚愕・・・でした。
それにしても、デ・ニーロの、あの目が、私は大好きなのであります。(もちろん演技も全て好きですが・・・)
by 夢路 (2010-05-24 11:02)
夢路さんへ
コメントもありがとうございます♪
デ・ニーロが体重を増やしてまで役に挑んだのは、もはや伝説ですね。
トム・クルーズのことは知らなかったのですが、クリスチャン・ベイルの減量は知っていました。彼もすごいですね。
レイジング・ブルのデ・ニーロの演技は、やはりすばらしかったと思います。
ジェイク・ラモッタという人物をリアルに描くことに成功しましたね。役者ロバート・
デ・ニーロが、魅力があったからこそ、ここまで描くことができたのだと思います。
by coco030705 (2010-05-24 20:41)
aranjuesさんへ
こんばんは!いつもnice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-05-24 20:42)
こんばんは。
名作ですね~ でも、未見です(^_^;)
どうしても、この主人公を観ているのが辛そうで…
いつか大きな心で観ることが出来るようになったらチャレンジしてみたいです☆
by non_0101 (2010-05-24 22:58)
nonさんへ
こんばんは~!nice!&コメントありがとうございます♪
私もいわゆる、ボクシングやプロレスがどうも苦手なので、この映画も
終わりまでみれるかどうか自信がなかったんです。でもTVでAFIの解説を
みて、面白そうと思って挑戦してみました。
今時の暴力的な映画に比べたら、ずっと観易いんですが、主人公の人間像は
好き嫌いがありそうです。
私自身は、ジェイク・ラモッタの半生をおもしろく観ることができました。
by coco030705 (2010-05-24 23:21)
こんばんは^^
有名な作品ですよね。
私は未見です、まだまだ未見の名作がいっぱいあるな~、
観なくっちゃって感じです^^
先日NHK・BSでAFI選出のベスト100を放送してました。
確か2007年製作の番組でしたが、
新旧の名作が網羅されていて、
映画選びの参考になるな~^^と楽しく観ました。
by てくてく (2010-05-24 23:30)
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
これもなかなかおもしろかったですよ。デ・ニーロの、役づくりのための「増量」で
話題になった作品ですよね。彼の強烈な役者根性を感じました。
てくてくさんがご覧になったNHK・BSの番組は、何度も放映されているようです。
てくてくさんも色々クラシックの名作をご覧になっていますね。私も過去の作品を楽しんでいきたいと思っております。
by coco030705 (2010-05-24 23:39)
あ、そうそう!cocoさん。
デ・ニーロは「減量」ではなく「増量」でした。(増量と書くつもりが・・・恥・・・^^;)
確か・・・27~8㎏・・・30㎏近く太ったんでしたね。
体に悪いですよね~。
そういえば、髪の毛を1本ずつ抜いたという話もありましたよね。(あれは「アンタッチャブル」でしたっけ?)
役作りに徹底して体に悪いことを始めた役者は、デ・ニーロが最初だったのしょうね、きっと・・・。
そういえば、今度は、スパイダーマンを演ったトビー・マグワイアが(新作「ブラザーズ」の予告で観たのですが)、かなりの減量をしているようでした。最初、彼だとわからなかったくらい。
いやはや、トップスターともなると、本当に命がけですね。
by 夢路 (2010-05-25 08:22)
夢路さんへ
再びコメントありがとうございます♪
そうですか!「アンタッチャブル」のとき、デ・ニーロは確かにはげていましたよね。アル・カポネ役、よかったですよね。
日本の役者さんも、おばあさんの役をするのに、歯を全部抜いた人とかいますね。どこの国の役者さんも、なりきろうと思ったら、色々なことをしないといけないので大変ですね。
by coco030705 (2010-05-25 23:40)
COCOさんへ
こんばんは。いつもnice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-05-25 23:41)
Taekoさんへ
こんにちは。いつもnice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-05-26 17:55)
shinさんへ
こんにちは。いつもnice! ありがとうございます♪
dorobouhingさんへ
こんにちは。いつもnice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-05-27 11:44)
こんばんは。
デ・ニーロの出演している映画は「アンタッチャブル」と「ショウタイム」くらいしか見たことがないのですが、25キロにはびっくりです!
役になりきるための努力を惜しまないのですね。
他の俳優さんが影響されるのも納得です。
by Sora (2010-05-28 00:18)
Soraさんへ
こんばんは~!nice!&コメントありがとうございます♪
デ・ニーロも色々な役をやっていますが、私は「アンタッチャブル」が好きです。
アル・カポネをデ・ニーロの解釈で演じていたと思います。役者は身体を使って
表現する仕事なので、かなりハードですよね。私にはできないなあと思って、
尊敬しますね。
by coco030705 (2010-05-28 01:43)