カンディンスキーと青騎士展 [アート・カルチャー]
あまり抽象画は得意ではないのですが、カンディンスキーは以前から好きだったので、兵庫県立美術館に出かけてみました。
20世紀初頭のドイツ・ミュンヘン。ロシア生まれの巨匠ヴァシリー・カンディンスキーは、仲間とともに斬新な絵画作品を生みだし、1911年、新しい美術運動を展開させるべくグループを結成しました。それが「青騎士」です。彼らは展覧会の開催や書籍の刊行を通して、モダン・アートの歴史に輝かしい足跡を残しました。
この展覧会では、カンディンスキーの実質的な伴侶であった画家ガブリエーレ・ミュンター旧蔵の作品を中心に、ミュンヘン市立レンバッハハウス美術館が所蔵する世界屈指の青騎士コレクションのなかから、代表作を含む60点の作品と当時の写真や資料によってこの美術運動を紹介しています。

ヴァシリー・カンディンスキー 「花嫁」 1903年

ヴァシリー・カンディンスキー 「コンポジションⅦのための習作2」 1913年

フランツ・マルク 「牛、黄ー赤ー緑」 1911年
カンディンスキーの絵は色が美しく、はっきりとした色のコントラストが印象的です。またミュンターとヨーロッパを旅したときに描いた小さい風景画がたくさんあり、当時の青騎士の写真もあったりで、とても楽しい展覧会でした。
カンディンスキーの絵が、だんだんと抽象画に移っていく様子も良くわかる展覧会でした。
カンディンスキーはロシアに家族がいたものの、ガブリエーレ・ミュンターと意気投合し、彼らは実質的なパートナー関係にありました。カンディンスキーとミュンターは1909年から一緒にムルナウに住み、近くのジンデルスドルフにはマルクとカンペンドンクが居を構えました。

ムルナウの家
ミュンヘン新芸術家協会との諍いの後、カンディンスキーが協会を去った1911年から、カンディンスキーとマルクは協働して新たな芸術運動に精力的に取り組み、ムルナウのミュンターの家は土地の人々に「ロシア人の家」と呼ばれ、またたく間に青騎士の芸術家たちのたまり場となりました。1912年にはカンディンスキーとマルクの編集によって年刊誌『青騎士』第一巻が刊行されました。
カンディンスキーとマルクの他に青騎士に加わったのは、マッケ、ミュンター、ヴェレフキン、ヤウレンスキー、クビンでした。パウル・クレーは公認のメンバーではなかったのですが、青騎士に非常に親近感を持ち、作品を出品しています。青騎士は描写することから解放された抽象絵画を生む母体となりました。
しかし、第一次世界大戦(1914~)の勃発により、カンディンスキーはロシアへ戻らざるを得なくなり、1916年にはミュンターと別れたということです。そして青騎士のグループもバラバラになっていったのだそうです。
以上の解説は展覧会のチラシとウィキペディアからのものです。
カンディンスキーとミュンターの関係を思うに、芸術家と恋愛は切り離すことが出来ないもので、ほんとうのパートナーを得ることによって芸術家はそれを源として作品を生み出していくものなのだなあと、色々想像を膨らませながら、美術館を後にしました。
20世紀初頭のドイツ・ミュンヘン。ロシア生まれの巨匠ヴァシリー・カンディンスキーは、仲間とともに斬新な絵画作品を生みだし、1911年、新しい美術運動を展開させるべくグループを結成しました。それが「青騎士」です。彼らは展覧会の開催や書籍の刊行を通して、モダン・アートの歴史に輝かしい足跡を残しました。
この展覧会では、カンディンスキーの実質的な伴侶であった画家ガブリエーレ・ミュンター旧蔵の作品を中心に、ミュンヘン市立レンバッハハウス美術館が所蔵する世界屈指の青騎士コレクションのなかから、代表作を含む60点の作品と当時の写真や資料によってこの美術運動を紹介しています。

ヴァシリー・カンディンスキー 「花嫁」 1903年

ヴァシリー・カンディンスキー 「コンポジションⅦのための習作2」 1913年

フランツ・マルク 「牛、黄ー赤ー緑」 1911年
カンディンスキーの絵は色が美しく、はっきりとした色のコントラストが印象的です。またミュンターとヨーロッパを旅したときに描いた小さい風景画がたくさんあり、当時の青騎士の写真もあったりで、とても楽しい展覧会でした。
カンディンスキーの絵が、だんだんと抽象画に移っていく様子も良くわかる展覧会でした。
カンディンスキーはロシアに家族がいたものの、ガブリエーレ・ミュンターと意気投合し、彼らは実質的なパートナー関係にありました。カンディンスキーとミュンターは1909年から一緒にムルナウに住み、近くのジンデルスドルフにはマルクとカンペンドンクが居を構えました。

ムルナウの家
ミュンヘン新芸術家協会との諍いの後、カンディンスキーが協会を去った1911年から、カンディンスキーとマルクは協働して新たな芸術運動に精力的に取り組み、ムルナウのミュンターの家は土地の人々に「ロシア人の家」と呼ばれ、またたく間に青騎士の芸術家たちのたまり場となりました。1912年にはカンディンスキーとマルクの編集によって年刊誌『青騎士』第一巻が刊行されました。
カンディンスキーとマルクの他に青騎士に加わったのは、マッケ、ミュンター、ヴェレフキン、ヤウレンスキー、クビンでした。パウル・クレーは公認のメンバーではなかったのですが、青騎士に非常に親近感を持ち、作品を出品しています。青騎士は描写することから解放された抽象絵画を生む母体となりました。
しかし、第一次世界大戦(1914~)の勃発により、カンディンスキーはロシアへ戻らざるを得なくなり、1916年にはミュンターと別れたということです。そして青騎士のグループもバラバラになっていったのだそうです。
以上の解説は展覧会のチラシとウィキペディアからのものです。
カンディンスキーとミュンターの関係を思うに、芸術家と恋愛は切り離すことが出来ないもので、ほんとうのパートナーを得ることによって芸術家はそれを源として作品を生み出していくものなのだなあと、色々想像を膨らませながら、美術館を後にしました。
こんにちは。展覧会を観るのもいい季節になって来ましたね(笑)。またおいしいランチをされたんでしょうか。
大阪駅の三越伊勢丹もオープンしましたので、そちらの感想もよろしければお聞かせくださいね(汗)。
ワタシは今、5月20日から1週間行う、グループ展の作品作りを必死にやっててなかなか外出するタイミングが掴めません。もう2週間しかないし(汗)。もう少ししたら具体的な案内をブログにアップしますが、まぁ東京でやりますのでcoco030705さんには事後の報告をお待ちいただくしかないかな(笑)。
by tomoart (2011-05-05 03:06)
>>ほんとうのパートナーを得ること
ほんとうのパートナー、、幻に近い言葉かと(笑)。
私も大阪駅のレポート楽しみにしております。
工事中でリーガロイヤルへのシャトルバス乗り場が
案内と違って何度行っても解らず駅員さんにききましたが、
今度は解りやすい案内が有ることを祈っております(苦笑)。
by aranjues (2011-05-05 09:13)
xml_xslさんへ
こんにちは。nice! ありがとうございます♪
tomoartさんへ
こんにちは。nice&コメントありがとうございます♪
大阪駅周辺はすごいことになっていますよ。
昨日のローカルニュースで中継をやってましたが、普段あまり並ぶことを
好まない大阪人が長い列をつくって、三越伊勢丹に吸い込まれていく様子が
伺えました。確か30万人の人が行ったとか。私はまだです。とりあえずゴールデンウィークが終わらないことには、近づけません。またレポートしますね~。
by coco030705 (2011-05-05 10:34)
Shin,Sionさんへ
こんにちは。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2011-05-05 10:37)
aranjuesさんへ
こんにちは。nice&コメントありがとうございます♪
↑のコメントにも書いたのですが、大阪駅はすごいですよ。
新しもの好きの大阪人を最高に喜ばせているようです。
ものすごい人なので、ちょっと落ち着くまでは近づけないかな~。
リーガロイヤルのシャトルバス、JR高架下からでていませんか?
私もいつも利用しているのですが。といっても前に行ったのが、
3月半ばくらいだったので、場所変ったのかしら。
>ほんとうのパートナー
それは積み上げていってこそ、できるものなのかもしれませんね。
ですから、aranjuesさんの場合は奥様がそうなんじゃないでしょうか。
芸術家はお互いの芸術に影響し合う人同士がそうなることが多いので、
わかりやすいかもしれませんが、彼らも日常的な色々なものをふくめて、
でしょうね。
by coco030705 (2011-05-05 10:48)
nonさんへ
こんにちは。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2011-05-05 17:01)
gillmanさんへ
こんばんは。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2011-05-05 22:11)
Taekoさんへ
こんばんは。いつもnice! ありがとうございます♪
とみっちさんへ
こんばんは。ようこそ。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2011-05-06 19:43)
munesueさんへ
こんにちは。nice! ありがとうございます♪
くらいふさんへ
こんにちは。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2011-05-07 09:23)
コメントが遅くなりました。
私も東京での展覧会に行ったので、ここを読みながら、思いだしていました。
いい展覧会を見た、という余韻の深いものでした。
ミュンターは立派な人ですね。カンディンスキーが去って行ったあと、彼の絵を
ずっと保管、第二次世界大戦中も保管していたから、今、私たちが、抽象への
移行期の作品を見ることができるんですよね。
ふたりで一緒に同じ景色を描いたりしてる頃、旅をしていた頃、楽しそうでしたね。それだけに、あとが辛かったでしょう、と胸つまるものがありました。
芸術家は恋愛という刺激で、パワーや創造力が生まれるんでしょうね。
by TaekoLovesParis (2011-05-07 23:52)
Taekoさんへ
こんにちは。コメントもありがとうございます♪
カンディンスキーの絵はいっぱい好きなのがあったんですが、
ブログには↑の3枚しかアップできず、残念です。でも1枚目の
花嫁はとても好きな絵です。
ミュンターは実質的な妻ですよね。彼女のお蔭でカンディンスキーや
青騎士たちの絵が守られたんですから、ほんとうに大きな貢献をされ
ましたね。カンディンスキーがロシアに帰ったあと、彼女はほとんど筆を
とらなくなったそうです。ほんとうに胸がつまりますね。設定は少し違いますが、
映画の「ひまわり」を思い出しました。これも大好きな作品です。
by coco030705 (2011-05-08 16:28)
Soraさんへ
こんばんは。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2011-05-11 21:12)
青山実花さんへ
こんばんは。nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2011-05-29 21:40)
アルファルハさんへ
こんばんは。ようこそ。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2013-04-25 00:21)
wakizakaさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-09-19 11:00)
ご丁寧にナイスのお礼恐縮しました。
ポンピドゥー・センター傑作展で「30 Thirty」を見て、カンディンスキーを検索してブログ拝読しました。
リタイア後の手すさびで下手な水彩のお稽古をしていますが、カンディンスキーやピエト・モンドリアンに水彩の抽象画があるのを知りました。
面白いものですね。
by wakizaka (2016-09-20 08:49)
wakizakaさんへ
こんにちは。コメントもありがとうございます♪
また訪問させていただきますね。
by coco030705 (2016-09-20 17:36)