リスボンに誘われて [外国映画]
久しぶりにジェレミー・アイアンズ主演の映画を観た。かなり老けてはいたものの、往年の魅力は残っていた。俳優という仕事は、その年齢に応じて色々な役ができる一生もののいい職業だなと思った。
スイスの高校で古典文献学を教える教師ライムント・グレゴリウス(ジェレミー・アイアンズ)。5年前に離婚して以来、孤独で単調な毎日を送っていた。ある日彼は、橋から飛び降りようとする女性を助ける。しかし彼女はすぐに行方をくらまし、ライムントは彼女が残した本に挟まれていたリスボン行きの切符を届けようと駅へ向かう。しかし女性の姿はなく、ライムントは衝動的に夜行列車に飛び乗ってしまう。そして車中でその本を読み心奪われたライムントは、リスボンに到着するや作者アマデウ(ジャック・ヒューストン)を訪ねる。しかし、アマデウは若くして亡くなっていた。やがて彼を知る人々を訪ね歩くライムントは、独裁政権下のポルトガルで反体制運動と情熱的な恋に揺れたアマデウの濃密な人生を明らかにしていくのだったが…。
(allcinema ONLINE)
アマデウ役のジャック・ヒューストン
ライトムント(ジェレミー・アイアンズ)と、100冊しか存在しない本の著者アマデウ(ジャック・ヒューストン)のストーリーが交互に語られる、なかなか面白い作品だった。
ライトムントは、著者のアマデウがすでに亡くなっていたので、彼の妹や、親友、教師に話を聞き歩き、その半生をひも解いていくのだった。そして、アマデウが医者として関わったある事件、危険な反体制運動への参加、親友を裏切るほどの情熱的な恋があったことを知る。
ライトムントは自分の人生と比べて、情熱的に生きたアマデウをうらやましく思い、自分の人生はどうなのかと振り返る。そして、彼に親切にしてくれる地元の明るい女性マリアナ(マルティナ・ゲデック)を食事に誘う。ライトムントは5年前に離婚するとき、元妻から「あなたは退屈だ」と言われ、傷ついていた。けれどもマリアナからは、あなたは退屈なんかじゃないと言われる。
彼は仕事の都合上、スイスへ戻ることになり駅へ向かう。そして、発車間際にマリアナから告げられた言葉は・・・・・・。
エステファニア役のメラニー・ロラン
本の著者アマデウを演じたジャック・ヒューストンはハンサムでいい感じだった。彼の祖父はあの有名はジョン・ヒューストン監督である。
またジャックの親友のジョルジュを演じたアウグスト・ディールも素敵な俳優だ。ストーリーではジャックとジョルジュがエステファニア(メラニー・ロラン)を巡って争うのだが、私としてはどちらもいいので選び難い感じがした。このような三角関係は、やはり現実でもあると思う。恋愛において、誰が悪いのかは言えないと思う。恋愛という情熱に翻弄されるのも、人間の弱さであり仕方のないことではないだろうか。お互い傷つくが、それでも誰にも止めることはできないのだと思う。
この二人に恋されるエステファニアを演じるのがメラニー・ロラン。この人の作品は「オーケストラ」と「グランド・イリュージョン」を観た。魅力的な人で好きな女優さんの一人です。
マリアナ(マルティナ・ゲデック)とライトムント
人生を振り返るとき、人は誰しもターニングポイントを思い出す。そして選ばなかった人生に思いをはせる。しかし、私たちは常に過去でもなく未来でもなく現在を生きて行かなければならない。何歳になっても、常に前向きに生きることが大事なのだとこの映画が教えてくれたような気がする。
原題:NIGHT TRAIN TO LISBON 監督:ビル・アウグスト
出演:ジェレミー・アイアンズ、 メラニー・ロラン、 ジャック・ヒューストン、
アウグスト・ディール、 マルティナ・ゲデック
2013年 ドイツ・スイス・ポルトガル
スイスの高校で古典文献学を教える教師ライムント・グレゴリウス(ジェレミー・アイアンズ)。5年前に離婚して以来、孤独で単調な毎日を送っていた。ある日彼は、橋から飛び降りようとする女性を助ける。しかし彼女はすぐに行方をくらまし、ライムントは彼女が残した本に挟まれていたリスボン行きの切符を届けようと駅へ向かう。しかし女性の姿はなく、ライムントは衝動的に夜行列車に飛び乗ってしまう。そして車中でその本を読み心奪われたライムントは、リスボンに到着するや作者アマデウ(ジャック・ヒューストン)を訪ねる。しかし、アマデウは若くして亡くなっていた。やがて彼を知る人々を訪ね歩くライムントは、独裁政権下のポルトガルで反体制運動と情熱的な恋に揺れたアマデウの濃密な人生を明らかにしていくのだったが…。
(allcinema ONLINE)
アマデウ役のジャック・ヒューストン
ライトムント(ジェレミー・アイアンズ)と、100冊しか存在しない本の著者アマデウ(ジャック・ヒューストン)のストーリーが交互に語られる、なかなか面白い作品だった。
ライトムントは、著者のアマデウがすでに亡くなっていたので、彼の妹や、親友、教師に話を聞き歩き、その半生をひも解いていくのだった。そして、アマデウが医者として関わったある事件、危険な反体制運動への参加、親友を裏切るほどの情熱的な恋があったことを知る。
ライトムントは自分の人生と比べて、情熱的に生きたアマデウをうらやましく思い、自分の人生はどうなのかと振り返る。そして、彼に親切にしてくれる地元の明るい女性マリアナ(マルティナ・ゲデック)を食事に誘う。ライトムントは5年前に離婚するとき、元妻から「あなたは退屈だ」と言われ、傷ついていた。けれどもマリアナからは、あなたは退屈なんかじゃないと言われる。
彼は仕事の都合上、スイスへ戻ることになり駅へ向かう。そして、発車間際にマリアナから告げられた言葉は・・・・・・。
エステファニア役のメラニー・ロラン
本の著者アマデウを演じたジャック・ヒューストンはハンサムでいい感じだった。彼の祖父はあの有名はジョン・ヒューストン監督である。
またジャックの親友のジョルジュを演じたアウグスト・ディールも素敵な俳優だ。ストーリーではジャックとジョルジュがエステファニア(メラニー・ロラン)を巡って争うのだが、私としてはどちらもいいので選び難い感じがした。このような三角関係は、やはり現実でもあると思う。恋愛において、誰が悪いのかは言えないと思う。恋愛という情熱に翻弄されるのも、人間の弱さであり仕方のないことではないだろうか。お互い傷つくが、それでも誰にも止めることはできないのだと思う。
この二人に恋されるエステファニアを演じるのがメラニー・ロラン。この人の作品は「オーケストラ」と「グランド・イリュージョン」を観た。魅力的な人で好きな女優さんの一人です。
マリアナ(マルティナ・ゲデック)とライトムント
人生を振り返るとき、人は誰しもターニングポイントを思い出す。そして選ばなかった人生に思いをはせる。しかし、私たちは常に過去でもなく未来でもなく現在を生きて行かなければならない。何歳になっても、常に前向きに生きることが大事なのだとこの映画が教えてくれたような気がする。
原題:NIGHT TRAIN TO LISBON 監督:ビル・アウグスト
出演:ジェレミー・アイアンズ、 メラニー・ロラン、 ジャック・ヒューストン、
アウグスト・ディール、 マルティナ・ゲデック
2013年 ドイツ・スイス・ポルトガル
makimakiさんへ
こんにちは。niceとご訪問ありがとうございます♪
sugoimonoさんへ
こんにちは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-03 12:41)
予告編も探して見てみました。
100冊しか存在しない本を持っていた女性、気になりますね。
”ページをめくるたびに、人生が色鮮やかに輝いていく”ライムントなのに、
持ち主だった女性は橋から飛び降りようとしてたなんて・・・。
リスボンの切符、彼女にとってはどんなものだったんだろう。
by Inatimy (2014-10-03 19:56)
Inatimyさんへ
こんばんは。nice&コメントありがとうございます♪
この本を持っていた女性のなぞは最後にわかります。
反体制運動に関係のあった人(体制側)の孫でした。
映画をみればなるほどと納得できますよ。
by coco030705 (2014-10-03 20:15)
uminokajinさんへ
こんばんは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-03 20:17)
cocoさん、なんという偶然!昨晩、cocoさんが記事をアップなさる40分前に私も「なだ万」記事に「リスボンに誘われて」を見た話を付け加えてたんですよ。ジェレミー・アイアンズ、久しぶりだったけど、いい感じに年とってますよね。親友が昔から大ファンなので、私も付き合いでかなりの数のジェレミー映画を見てます。英国人らしさのある俳優ですね。ダイハード3では悪役(テロリスト)だったけど、他は概していい役が多いですね。
医者としての信念を貫くアマデウ、兄を信頼し支える冷静な妹役のシャーロット・ランプリング、出てくるとすぐわかる特長ある顔立ちですよね。アマデウが恋してしまうのも当然と思える美しいメラニー・ロラン。アマデウの親友ジョルジュは今と若い頃が似ている俳優でしたね。エステファニアは恋よりも自分を選ぶ人というのが意外だったけど、ああいう政治的な激動の時代には信念を持って生きることが大切なんだろうな、と考えたり。。革命が身近に感じられる映画だったし、私はリスボンに行ったことがあるので、本を読んでもっと詳しく知りたいと思いました。
映画について私は詳しく書いてないけど、cocoさんのは読みやすくて写真も多いからリンクつけさせて下さいね。東京では単館上映なんですよ。大阪もそうかしら?
by TaekoLovesParis (2014-10-03 22:32)
Taekoさんへ
こんばんは。nice&コメントありがとうございます♪
本当に偶然ですね!大阪ではシネ・リーブル梅田というテアトル系の映画館で上映しています。
Taekoさんの感想はすばらしいです。いつもこのままブログにアップなさったらいいのにと思っております。エステファニアは恋よりも自分を選んだとは、言いえて妙ですね。やはり女性は現実的なんですね。
私の記事は底が浅くなかなかうまく書けないので、お恥ずかしいです。
リンクを付けてくださって有難うございます。秋になって、続々といい映画が来るようですよ。ヘレン・ミレンの「マダム・マロリーと魔法のスパイス」やニコール・キッドマンがグレース王妃にふんする作品など、楽しみです。
by coco030705 (2014-10-03 23:05)
底が浅く~~~ないないない
何時も素晴らしいなあと尊敬いたしてます。
もうこちらはなにもかけないやと・・・しかしあつかましく
勝手にしてます。
開き直り以外の何物でもない!素敵な記事があって
自分みたいに浅はかで思い込みもいいかなと・・・
早々人生いろいろ♪♪♪
by prin4795 (2014-10-04 01:38)
prin4795さんへ
こんにちは!nice&コメントありがとうございます♪
お久しぶりです、お元気ですか。朝夕だいぶ肌寒くなってきましたね。
いつも色々お褒めいただいてありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。
by coco030705 (2014-10-04 08:03)
.comさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
ryo1216さんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-04 08:05)
kaminews100さんへ
こんにちは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-05 17:32)
アルファルハさんへ
こんにちは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-06 13:29)
ぼんぼちぼちぼちさんへ
こんにちは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-06 16:59)
月夜のうずのしゅげさんへ
こんばんは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-06 23:15)
げいなうさんへ
こんばんは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-07 19:07)
こんばんは。
ジェレミー・アイアンズだったんですね。予告見た時には気付きませんでした。でも、素敵な60代ですよね。やっぱりイギリスの俳優さんは品がありますね。観たいけど横浜のミニシアターは場所がちょっとなので行かれないかな~。
by ERUN (2014-10-07 23:07)
こんばんは。
ストーリーも俳優も、いい感じの映画ですね♪
ポルトガルの風景や歴史も興味あるし、
cocoさんのレビューを拝読して、いつかぜひ観たいと思いました(^^
by Naka (2014-10-08 00:45)
GONさんへ
こんにちは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-08 09:17)
ERUNさんへ
こんにちは。nice&コメントありがとうございます♪
いい映画でしたよ。ジェレミーもよかったのですが、著者のアマデウと
ライバルのジョルジュを演じる若い俳優さんたちも上手かったし、
女優さんたちもよかったわ。映画館がもうひとつだと、ちょっと行く気が
失せますよね。残念ですね。DVDでも。
by coco030705 (2014-10-08 09:36)
Nakaさんへ
こんにちは。nice&コメントありがとうございます♪
よかったですよ。ジェレミーをはじめ、本の著者のアマデウとライバルのジョルジュを演じる若い俳優さんたちも上手かったし、女優さんたちもきれいでよかったわ。ポルトガルっていいところですね。いつか行ってみたいです。ストーリーはポルトガルの独裁政権時代のことがわかって面白かったです。そしてライトムントの人生も変わっていくところも。ぜひご覧くださいね。
by coco030705 (2014-10-08 09:44)
gillmanさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-08 20:02)
なかなかいい映画でした。キャストは豪華でした。
メラニー・ロランが好きなのでココさんのこのブログで彼女が出ているということで見ました。
ちょっと出番が短いのは残念ですが、とてもよかったです。
現在編でもクリストファー・リーやシャーロット・ランプリング、ブルーノ・ガンツらが出演しています。
割と淡々とした話ですが、後半、過去の謎が明らかになっていく所が面白かったです。
ラスト、あれからどうなるのかな、、と思いました。
メラニー・ロランの映画で一番良かったのは「オーケストラ!」ですが、本作を含めてまだまだ彼女の魅力を生かしきった映画はないという気がします。
今後に期待ですね。
by きさ (2014-10-08 22:22)
きささんへ
こんにちは。nice&コメントありがとうございます♪
そうですね、キャストが豪華でしたね。それにストーリーも二つの物語が交互にでてきて、面白かったと思います。ポルトガルという国にも興味が持てました。
脇役のシャーロット・ランプリングはやはり存在感がありましたね。
メラニー・ロラン、ほんとに素敵な女優さんだと思います。独特の魅力的な雰囲気が好きです。これからもどんな役を演じるのか楽しみですね。
映画のラストですが、私はライムントはいい方向に行くだろうと思いました♡
by coco030705 (2014-10-09 13:42)
yukkoさんへ
こんにちは。niceとご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-09 20:42)
ご訪問ありがとうございました。
私もラストは希望を感じさせるラストだと思いました。
もしかするとライムントはリスボンに戻ってくるのかな。
と、色々と考えさせるラストでした。
by きさ (2014-10-09 22:57)
こんばんは。
豪華キャスト&見応えのある面白い作品でしたね。
当たり前なのですけど、夜行列車に乗ってスイスから国境を越えて
ポルトガルへ行ってしまうことだけでも観ていてわくわくしてしまいました。
そこでの発見は、1970年代でこんなことがあったのかと改めて考えさせられました。
リスボンの街並みも素敵でしたね。
ゆっくりと歩いてみたくなりました☆
by non_0101 (2014-10-12 00:11)
nonさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
ヨーロッパは地続きですものね、ほんと列車で他国へ行けるなんて
わくわくしますよね~☆歴史的にも色々な出来事があったんだなと
垣間見ることができて、面白い作品でしたね。よくできた映画だったと
思います。リスボンへ行ってみたいですネ。
by coco030705 (2014-10-12 01:44)
こんにちは。
ジェレミー・アイアンズ、知らなかったんですけど
素敵な人が歳を重ねて更に素敵になっていると嬉しいですね。
メラニー・ロランは大好きです。
10月になって忙しくて映画館にいけませんが是非チャレンジしたいです。
by キキ (2014-10-13 10:22)
キキさんへ
こんにちは。nice&コメントありがとうございます♪
この映画は色々な要素がからみあっていて、面白い作品ですよ。
ジェレミーは一冊の本との出会いから自分の人生をやり直していくという感じです。そして、その本の著者アマデウの人生がドラマティックに描かれます。友情や恋愛やポルトガルの独裁政権へのレジスタンス運動などです。よくできた作品だと思います。
by coco030705 (2014-10-13 13:31)
怪しい探麺隊さんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2014-10-26 21:05)
観たい!観たい!
映画三昧の、生活に、憧れます。
by prin4795 (2014-11-17 00:17)
恥ずかしい。コメントさせていただいたのに、また、
それほどcoco先生が、魅力的。
物忘れが、ひどい、
by prin4795 (2014-11-17 00:22)