偉大なるマルグリット [外国映画]
この映画は実在のアメリカのソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルに、 グザヴィエ・ジャノリ監督が新しく創った作品です。ジェンキンスは音楽的才能に全く恵まれなかったにも関わらず、その堂々として型破りな歌いっぶりで大人気を博し、父親の遺産と離婚した夫からの莫大な慰謝料をもとに、音楽家としての人生をスタートさせたのだそうです。これはジェンキンスをフランスの男爵夫人マルグリットに置き換えて創った作品です。
1920年、マルグリット・デュモン男爵夫人の邸宅のサロン音楽会に大勢の貴族が招待され、辛口新聞記者ボーモン(シルヴァン・デュエード)もいた。主役のマルグリット(カトリーヌ・フロ)が『夜の女王のアリア』を歌いだしたところ、ボーモンはその歌声にびっくり。彼女は絶句するほどの音痴だった。
マルグリット役のカトリーヌ・フロ
けれども招待客は拍手喝采、彼女の夫デュモン男爵(アンドレ・マルコン)は車のエンジントラブルがあって遅れたと言訳する。翌朝、すばらしい歌声と絶賛するボーモンの評を読んだマルグリットは感激し、ボーモンに会いにパリへ行く。彼は裕福な夫人に近づくために嘘の評を書いたが、夫人の無邪気さと大胆さに惹かれてもいた。
批評家ボーモン役のシルヴァン・デュエード(左)
夫ジョルジュは、マルグリットのやっていることを理解できなかった。そして妻の友人と浮気していた。ある日、ボーモンはパリで開かれる音楽会への出演をマルグリットに打診。出演をなんとか阻止しようとするジョルジュだったが、執事のマデルボス(ドウニ・ムブンガ)に止められてしまう。音楽会は大失敗だったが、マルグリットは自宅サロンではなく劇場で聴衆の前で歌う喜びに目覚める。そしてパリでリサイタルを開こうと、オペラ歌手ペッジーニ(ミシェル・フォー)から本格的なボイストレーニングを受け始めるが……。
マルグリットとオペラ歌手ペッジーニ役のミシェル・フォー
やっぱりオペラ歌手の映画だから、美しい歌声を期待しますよね。そしたら、本当にオンチのマルグリットが出て来て歌うので、あまりいただけなかったです。音楽の映画だから、ヒロインの歌う場面も結構あって、ちょっとしんどいと思いました。まぁマルグリットがオペラのレッスンに奮闘するところなんて面白いといえばそうなんでしょうけど、最後もあまりよくない終わり方だし久々にハズレの作品だったかしら。辛口になっちゃいましたけど、正直な感想です。
デュモン男爵役のアンドレ・マルコン
けれども、男優さんたちが皆魅力的だったのが救いです。まずは批評家ボーモン役のシルヴァン・デュエードがすごくハンサムでした。それからマルグリットの夫でデュモン役のアンドレ・マルコンが素敵、私はこの役者さんが一番好きかもしれません。そしてオペラ歌手ペッジーニ役のミシェル・フォーもコミカルで声がよく面白い人でした。それから写真はないのですが、デュモン男爵の執事マデルボス役のドウニ・ムブンガもピッタリでした。
実在のジェンキンスのほうは、レコードもリリースし1944年に76歳でカーネギー・ホールの舞台に立ったとのこと。彼女は、聴衆が笑うのは自分の音楽を楽しんでいるからだと固く信じていたのです。彼女の死後70年以上たつ今でも、CDで彼女の熱唱を楽しむことができるのだそうです。
なぜグザヴィエ・ジャノリ監督は舞台をパリに移して作品を創ったのかちょっと理解に苦しみました。実在の人物の評伝的な作品にしたほうが面白くなったのじゃないかしらと思ったのでした。
原題:MARGUERITE 監督:グザヴィエ・ジャノリ 出演:カトリーヌ・フロ、 アンドレ・マルコン
ミシェル・フォー、 クリスタ・テレ、 ドウニ・ムブンガ、 シルヴァン・デュエードetc
2015年 フランス
御口直しのお写真をご覧くださいませ。友達の家の近くの桜です。
1920年、マルグリット・デュモン男爵夫人の邸宅のサロン音楽会に大勢の貴族が招待され、辛口新聞記者ボーモン(シルヴァン・デュエード)もいた。主役のマルグリット(カトリーヌ・フロ)が『夜の女王のアリア』を歌いだしたところ、ボーモンはその歌声にびっくり。彼女は絶句するほどの音痴だった。
マルグリット役のカトリーヌ・フロ
けれども招待客は拍手喝采、彼女の夫デュモン男爵(アンドレ・マルコン)は車のエンジントラブルがあって遅れたと言訳する。翌朝、すばらしい歌声と絶賛するボーモンの評を読んだマルグリットは感激し、ボーモンに会いにパリへ行く。彼は裕福な夫人に近づくために嘘の評を書いたが、夫人の無邪気さと大胆さに惹かれてもいた。
批評家ボーモン役のシルヴァン・デュエード(左)
夫ジョルジュは、マルグリットのやっていることを理解できなかった。そして妻の友人と浮気していた。ある日、ボーモンはパリで開かれる音楽会への出演をマルグリットに打診。出演をなんとか阻止しようとするジョルジュだったが、執事のマデルボス(ドウニ・ムブンガ)に止められてしまう。音楽会は大失敗だったが、マルグリットは自宅サロンではなく劇場で聴衆の前で歌う喜びに目覚める。そしてパリでリサイタルを開こうと、オペラ歌手ペッジーニ(ミシェル・フォー)から本格的なボイストレーニングを受け始めるが……。
マルグリットとオペラ歌手ペッジーニ役のミシェル・フォー
やっぱりオペラ歌手の映画だから、美しい歌声を期待しますよね。そしたら、本当にオンチのマルグリットが出て来て歌うので、あまりいただけなかったです。音楽の映画だから、ヒロインの歌う場面も結構あって、ちょっとしんどいと思いました。まぁマルグリットがオペラのレッスンに奮闘するところなんて面白いといえばそうなんでしょうけど、最後もあまりよくない終わり方だし久々にハズレの作品だったかしら。辛口になっちゃいましたけど、正直な感想です。
デュモン男爵役のアンドレ・マルコン
けれども、男優さんたちが皆魅力的だったのが救いです。まずは批評家ボーモン役のシルヴァン・デュエードがすごくハンサムでした。それからマルグリットの夫でデュモン役のアンドレ・マルコンが素敵、私はこの役者さんが一番好きかもしれません。そしてオペラ歌手ペッジーニ役のミシェル・フォーもコミカルで声がよく面白い人でした。それから写真はないのですが、デュモン男爵の執事マデルボス役のドウニ・ムブンガもピッタリでした。
実在のジェンキンスのほうは、レコードもリリースし1944年に76歳でカーネギー・ホールの舞台に立ったとのこと。彼女は、聴衆が笑うのは自分の音楽を楽しんでいるからだと固く信じていたのです。彼女の死後70年以上たつ今でも、CDで彼女の熱唱を楽しむことができるのだそうです。
なぜグザヴィエ・ジャノリ監督は舞台をパリに移して作品を創ったのかちょっと理解に苦しみました。実在の人物の評伝的な作品にしたほうが面白くなったのじゃないかしらと思ったのでした。
原題:MARGUERITE 監督:グザヴィエ・ジャノリ 出演:カトリーヌ・フロ、 アンドレ・マルコン
ミシェル・フォー、 クリスタ・テレ、 ドウニ・ムブンガ、 シルヴァン・デュエードetc
2015年 フランス
御口直しのお写真をご覧くださいませ。友達の家の近くの桜です。
夢を実現したいって ありますね。
視点を変えれば、夢を実現した人
でも その裏に 嘘
利用した人の汚さ
本人は、ある意味で 正直な人にも感じます。^^
by iruka (2016-04-03 09:15)
irukaさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
そうですね、このマルグリットは本当に無邪気な人なんだと思います。自分が信じたことをずっと信じている人で、悪気はないのです。
実在の人物ジェンキンスの方は、全く人を疑わず、自分がすばらしい歌手と思っていて舞台にも立ち、レコードもリリースしたようです。けれども映画の方は、途中までの描き方はいいのですが、最後がもう一つでかわいそうなことになってます。なぜ監督はそういう風に描き、コメディとしてまっとうさせなかったのか、それが疑問です。
by coco030705 (2016-04-03 11:43)
匁さんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
gillmanさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-04-03 11:44)
こんにちは。
とても痛々しい展開になっていくのですよね(T_T)
もっと楽しい話だと思っていたのでショックでした。
主人公が無邪気な人だけに、フランス映画だとこんな話になるのかと、
ちょっと思ってしまいました☆
by non_0101 (2016-04-03 13:46)
nonさんへ
こんにちは。nice!&コメント&TBありがとうございます♪
「キャロル」にもTBありがとうございました!
そうなんですよね~。実在の人はあっけらかんとしてコンサートもやり、レコードまでだしているのに。やはりフランス映画の解釈はちょっと違いますね。最後がかわいそうで、え! と思ってしまいました。ジャノリ監督としては、実際の話ではなく、ご自分の解釈で創りたかったんでしょうね。
by coco030705 (2016-04-03 16:56)
sugoimonoさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-04-03 17:07)
怪しい探麺隊さんへ
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by coco030705 (2016-04-03 20:18)
ERUNさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-04-03 22:45)
こんばんは。
音痴の歌手って・・・どんな映画なんだろう?って
思っていました(笑)
映画の結末が気になります。
シルヴァン・デュエード、写真で見るだけでも美形な人ですね(^^
by Naka (2016-04-04 00:51)
Nakaさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
フランス映画ってやはり皮肉が効いてるなぁって思いました。ヨーロッパの人達はこういうのが好きかもしれませんね。シルヴァン・デュエード、ギリシャ彫刻のような美男ですよネ。こういう顔立ちの人がフランス人には多いですね。ギリシャ神話の昔から、こんなタイプのハンサムさんが大勢いたってこと?! うらやましいわ~☆
by coco030705 (2016-04-04 18:16)
Taekoさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
せっかくのオペラの映画なのですが、やはり音が外れた歌を聴かされるのは、場面が短くても苦痛ですね。この映画、ストーリーもあまり成功しているとは言えないと思います。俳優さん達は熱演だったので惜しい感じですが・・・。オペラ歌手ペッジーニ役のミシェル・フォー(本物のオペラ歌手)が「道化師」の一部を劇中で演じます。すばらしかったです。
by coco030705 (2016-04-04 18:39)
りんこうさんへ
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by coco030705 (2016-04-05 17:26)
palpalさんへ
こんばんは、ようこそ。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-04-06 22:13)
nyonyoさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2016-04-06 22:14)
こんにちは。
面白そうな映画だと思って観ていたらラストが意外な展開になっていくのですね?
ヨーロッパの映画ってそんなとこありますよね。
by キキ (2016-04-07 20:02)
キキさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
そうなんですよ。前半は意外とコメディタッチで展開していくんですが、後半が実際の人物が歩んだのとは違う結末でした。キキさんがおっしゃるように、欧州の映画はかなりペシミスティックなものがたくさんありますものね。この監督もそういうエンディングにしたかったんだなと思います。
ただヒロインの歌が、そういう設定とわかっていても、やはり聞きづらいと思いました。そこが私はちょっと・・・という感じです。
by coco030705 (2016-04-07 21:10)
s-penginさんへ
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ryo1216さんへ
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by coco030705 (2016-04-07 21:14)
アルファルハさんへ
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by coco030705 (2016-04-07 21:15)
ネオ・アッキーさんへ
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大和さんへ
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by coco030705 (2016-04-07 21:16)
月夜のうずのしゅげさんへ
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by coco030705 (2016-04-08 15:21)
じゅらまろさんへ
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by coco030705 (2016-04-08 15:47)
物語としては、なんだか面白い設定だし(あっ、実話ベースでしたね(^_^;)
寓話的な感じで、楽しい映画になりそうだけど・・・
たしかに、ヘタな歌を聴かされっぱなしっていうのは・・・ツラい?
カトリーヌ・フロって、大統領の料理人ですよね。あれは好きだわ♡
by のらん (2016-04-09 14:40)
まるみさんへ
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by coco030705 (2016-04-09 17:17)
のらんさんへ
こんにちは。nice!&コメントありがとうございます♪
俳優陣の演技はとてもよかったんですよ。オペラの先生役のミシェル・フォーが、劇中劇で「道化師」を歌う所なんて、上手くてすばらしかったです。けれどもヒロインの歌と結末がどうもね・・・。こういうのって、もったいない気がしますね。でもこれは日本人の感覚でヨーロッパの人は違うのかしらね。よくわかりませんでした。
by coco030705 (2016-04-09 17:27)
mayuさんへ
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by coco030705 (2016-04-09 23:36)
mozさんへ
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by coco030705 (2016-04-13 09:43)
ぼんぼちぼちぼちさんへ
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by coco030705 (2016-04-15 21:22)
kiyokiyoさんへ
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tweet_2さんへ
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by coco030705 (2016-04-16 21:41)
love-peaceさんへ
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by coco030705 (2016-04-19 00:04)