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「春の雪」クランクアップ [その他]

 今年の4月に三島由紀夫の「春の雪」を購入。その帯に、行定勲がメガホンをとって、妻夫木聡と
竹内結子で「春の雪」を映画化するというインフォメーションが書かれてあった。大変楽しみだった。

 その後、竹内結子は中村獅童と婚約し、妊娠が発覚した。このときはとても心配したが、先日「めざましテレビ」で「春の雪」の予告編が少しだけ流れた。それを見ると、妻夫木君も顔がほっそりして本のイメージに近づいていたし、竹内結子もなかなかきれいだった。安心した。

 以下は「Yahoo!ムービー - 行定勲」による。
 『三島由紀夫のライフワークといわれる“豊穣の海”シリーズの映画化で、主演に若手人気俳優の妻夫木聡と竹内結子を迎えた「春の雪」が、5月31日にクランクアップ。同日、メガホンを取った「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督と妻夫木、竹内が作品の魅力を語った。

 今回、ウォン・カーウァイの「花様年華」などで知られる名カメラマン、リー・ピンビンを台湾から招聘した行定監督は、彼との仕事を振り返り、「日本映画はまだまだだなと思うようになった。今までの日本映画は説明的だったが、彼の撮影は感覚的。甘美でスリリングな映像に仕上がっているので、後は膨大なフィルムをどう編集するかが問題です(笑)」と充実した表情を見せた。

 また、行定組へは今回で3度目の参加となる妻夫木は「相変わらず、長い現場だなというのが一番の感想です」と笑わせつつも、「凄くいいスタッフが集まって1つ1つの画にこだわっているので、それは仕方ない。監督は分からない事があれば、すぐに答えてくれるので、誰よりも頭がいいなと思います」と行定監督を持ち上げてみせた。

 一方、先日、中村獅童との結婚と妊娠を発表した竹内は、気のはやるマスコミから撮影中の苦労を問われたものの、「ハードスケジュールは皆さん同じなので、私も夜食を食べながら和気あいあいとやっていました」とサラリとかわしていた。「春の雪」は10月29日公開予定。』
 
 去年、神戸で行定さんの「きょうのできごと」を見て、そのあとで監督のトークショウがあるというイベントに参加した。
 行定さんはとても頭の回転が早い人で、話がおもしろく、彼の話にぐいぐいと引き込まれた。いっぺんにファンになってしまった。

 彼は大学には行ってないそうで、学生生活へのあこがれから「きょうのできごと」をつくったといっていた。
 また、この映画をもって、カンヌに行ったとき、コン・リーが「日本人は日常的なつまらないことばかりを映画にとりあげる傾向があって(小津安二郎を暗に指した)、戦争とかテロとかに目をむけていない。もっと、世界でおこっている大きなことに目を向けるべきだ。」といったそうだ。

 行定さんは、「日常的な些細なできごとにこそ、人生の意味があるのであって、むしろそれを描くことで、戦争とかテロへの批判につながると思う。」といって、大変怒っていた。
 このとき以来、行定さんはコン・リーが嫌いになったそうである。
 
 行定さんの映画は、まだ「GO」と「北の零年」しか見ていないが、どちらもいい映画だった。
 特に、「北の零年」は、いい俳優をそろえて話の展開に意外性があったし、とてもおもしろかった。
最後をハピーエンドにもっていったのが、この映画のいいところだと思う。このなかでは、豊川悦司が私は好きだ。

 とにかく、秋の公開がすごく楽しみな映画である。

 ところで、蛇足ながら、映画にちなんだジャズをひとつご紹介したいとおもう。
 「Wset Side Story 」by Oscar Peterson Trio
 これは、映画の 「Wset Side Story」の音楽を Oscar Peterson がジャズで演奏しているもので、
グラミー賞にノミネートされた作品だ。軽快なジャズ演奏が楽しめる。


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コメント 5

こんばんわ。お邪魔致します。
行定監督は熊本県人の誇りだと勝手に思っています。けっこう行定監督作品も感覚的な撮り方をしていると感じるのですが、世界で活躍する人と一緒に仕事をするとまだまだと感じるのでしょうね。
で、気になったところで、コン・リーはそんなくだらないことを言うんですね。もちろん直接的なテーマで作品を創ることはわかりますが、平凡な日常こそ平和であり、崩すべきではないと伝えることも一つの手段なんですけどね(『ディープ・ブルー』もしかり)。しかも小津監督を暗に示唆!?コン・リー作品を観る目が変わりそうです。
by (2005-06-12 22:10) 

monad

コメントありがとうございました。

映画と猫とジャズ、いいですね。

といってもぼくはジャズにはまるで疎いのですが、最近観た映画『コラテラル』の中で、トム・クルーズ演じる殺し屋が、ジャズに心酔しているようでした。彼の訪れた店で、オーナーがマイルス・デイヴィスと即興演奏した話などを聞かされ、ご満悦のようでした。
by monad (2005-06-12 22:14) 

coco030705

>ジーコさん
nice&コメントありがとうございました。
行定さんって、熊本の方なんですね。今ね、中年の人々を主人公にした、
「きょうのできごと」の中年版を創ってるってあのイベントのときにいって
ましたよ。こちらも楽しみですね。


>モナドさん
「コラテラル」私も見ました。そうそう、あのシーンはよかったですね。
マイルスもいいのですが、わたしはトランペットは、クリフォード・ブラウン
と、リー・モーガンが好きです。どちらも、音に温かみを感じます。
by coco030705 (2005-06-12 22:25) 

はじめまして、TBからきました。
EZTVの行定監督の特集でこの監督の作品を見たくなりました。
映画作りに対するこだわりに感動しました。
「春の雪」もそうとうこだわって作っているようですばらしい作品なようです。
by (2005-09-19 22:30) 

coco030705

金さんへ
コメント&TBありがとうございました。
「春の雪」の公開が待たれますね。ご覧になりましたら、
またお互いに感想を述べ合いましょう。楽しみにしています。
by coco030705 (2005-09-19 23:14) 

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