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祇園祭「花笠巡行」と「天神祭」 [日記・雑感]

 今年は、祇園祭と天神祭の二つの祭に参加することができた。

 7月24日(日)は、祇園祭のひとつの行事である「花笠巡行」が行われた。これは、花を飾った山(山車)、花笠をかぶった女性、鷺を装った男性など、華やかに着飾った人々が、八坂神社から京都市役所、四条通りを巡行し、八坂神社へもどるという行事である。
 私たち、学生時代の仲間6人は、昼の11時半ごろから四条通りでこの一行を見て、お昼を京都高島屋の食堂街のお蕎麦屋ですませた。ここは、デパートの食堂街にしては結構いけるお蕎麦屋である。
 それから、八坂神社へ向かい、神社の境内と舞台でとりおこなわれた奉納舞を見物した。巫女さんのような衣装や、舞妓さんの扮装や、もっと古い時代の衣装に身を包んだ女性グループや子供グループが、色々な踊りを踊っていた。また、太鼓の演奏もあった。これらは、珍しくきれいで楽しかった。
 途中、暑いので、神社のなかにある喫茶室で冷やしぜんざいを食べた。これがまた、美味。この隣では、祇園祭の山鉾巡行を描いた絵の展覧会をやっていて、絵葉書も売っていた。やはり、京都のお祭は雅な雰囲気がある。

 奉納舞を全部見た後、四条通りを西にさかのぼって、錦市場をひやかした。このとき、あまりの暑さに、私は気分が悪くなり、市場のなかの豆屋がやっている喫茶店に入って休んだ。ここでは、黒豆のアイスコーヒーを食す。これは、黒豆とコーヒー豆を混ぜたものだ。たいしておいしくなかった。
 このあと、汗を流すために、銭湯へ入った。もちろん、お風呂用具は準備していた。やさしそうなおばあさんが番台にすわっている、小さい銭湯だった。
 京都の銭湯の特徴は、お湯の温度が高いことである。三つ湯船があったのだが、そのうちの二つは、めちゃくちゃ暑くて入れなかった。ここで、さっぱりと汗をながすと、気分も爽快になった。

 次は、夕食の時間。夏の京都に来たら、はもを食べなくては意味がない。三条高倉の近くにある
和食の店で、はもしゃぶを食べた。こういうものは、大人になってこそ、楽しめるものだと、皆でわいわい言いながら楽しんだ。はも寿司、ビール、冷酒などをたのんで、一人約5千円なり。

 それから、八坂神社に住む3人の神様(スサノヲノミコト、クシナダヒメノミコト、ヤハシラノミコガミ)が乗っておられるお神輿(おみこし)が、お旅所(おたびしょ)から八坂神社に帰るのを見ようということになって、京極のほうへ歩いていった。
 このお神輿は、一基が約2トンあるそうだ。これを担ぐお兄さん、おじさんたちは、筋骨隆々ですごくたくましかった。こういう人たちは、どこから集まって来るのだろうか。そこらあたりの商店街の人とは、とても思えなかった。わっしょいわっしょいという掛け声で、祭気分が盛り上がった。
 お神輿が通り過ぎて、さあそろそろ帰ろうというとき、なんと目の前にエッグタルトのお店があった。おいしそう!と口々に言っていると、先輩が買ってくださり皆でお相伴にあずかった。
 楽しいものが見れて、おいしいものがたくさん食べられて、大満足の祭の一日だった。

 次の日は、天神祭。友達のツテで、とある会社のビルの中から、天神祭の花火を見物できることになり、うきうきした気分で出かけた。

 天神祭は、24日が宵宮で、鉾流し神事から始まって、催し太鼓、獅子舞が氏地(うじち)を練り歩き、天神さん(天満宮)の境内では、地車囃子(だんじりばやし)や天神囃子が響き渡り、龍踊りが披露されている。この、龍踊りが独特のもので、くねくねと身体をねじりながら踊るのがおもしろい。

 25日は天満宮境内で、菅原道真公の誕生日をお祝いする「夏大祭」があり、御神霊を御鳳輩や御羽車へお移しし、船渡御(ふなとぎょ)がはじまる。
 これは天神橋の橋詰から、御神霊をお乗せした船を先頭に、約百隻の船が大川を行き来する。企業や大学の船、なかには、落語家の乗った落語船、文楽人形を操る文楽船などもある。これらの船は、招待客やお金を払って乗る人などで満杯だ。

 そして、ようやくあたりが暗くなり始めた午後7時半ごろ、花火が上がり始める。最初私たちは、クーラーのきいた室内から、ビールを飲んだりおつまみをつまんだりして眺めていたのだが、祭囃子が聞こえないので、ベランダに出てみた。
 すると、そこでは川を行き交う船の行列から、にぎやかな天神囃子が聞こえ、花火がどんどん打ちあがり、祭を体感することができた。
 対岸には屋台がずーっと連なっていて、灯りがとてもきれいだった。たくさんの人が手にうちわを持って、行き交っている。ゆかた姿の若い人も大勢いた。
 そして、とうとう最後の花火になった。これは、川の上に長いロープを張り巡らし、そこに花火をしかけたナイヤガラの滝という、たいへんみごとな花火だった。この日は、約3000発の花火がうちあがったそうだ。

 天神祭は、祇園祭と比べ非常に庶民的なお祭だ。祭囃子のテンポからして違う。京都はゆっくりしたお囃子だが、大阪はにぎやかでテンポが速い。まさに、大阪人気質を反映しているお囃子といえよう。そして、船や花火がつきものなのが、水の都にふさわしい。

 お祭というものはいいものだなあと実感した。お祭はやはり現地へ行って、その中に浸りこんで、その雰囲気を肌で感じることこそ、醍醐味だと思う。来年のお祭も楽しみだ。
 

 


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コメント 5

こんにちは。
いいですね~、お祭り、銭湯、懐かしいです。
高校生までは高円寺で毎年阿波踊りを見てました。ちょうど、神社の夏祭りと一緒の日で、浴衣着て、うろうろ歩き回ってましたね~。楽しかったな~。
夏の夕方は、開店早々の銭湯に母親とのんびり浸かってました。(長湯親子。)
今は、そういう機会も無くてさびしいです。
by (2005-07-26 11:27) 

coco030705

ERUNさんへ
こんにちは~。ありがとうございます。
ERUNさんは、関東の方ですものね。そちらも色々なお祭があるんでしょう?
私のイメージでは、関東のお祭は威勢がいいような感じがするんですが。
すごく、すっきりとしてかっこいいっていうか。
子供のころのお祭の思い出って、特別懐かしくて、あのころに戻りたいなって
かんじですね☆
by coco030705 (2005-07-26 15:44) 

monad

こんばんわ。
懐かしいです! 何を隠そう、ぼくの初デートは祇園祭(山鉾)でした。終始パニックを起こしてばかりで、端から見れば、さぞみっともなかったことでしょう(泣)。
by monad (2005-07-26 22:56) 

coco030705

モナドさんへ
へええ、初デートですか。いいですね。でも暑かったでしょう。
お祭は暑さとの戦いですものね。
わたしの初デートは、映画だったかな?とにかく、ふたりとも近視で、
お互い近くにいたのに、しばらくわからなかったのを覚えています。(笑)
by coco030705 (2005-07-27 01:11) 

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