シャネル&ストラヴィンスキー [外国映画]
ココ・シャネルは、未だに彼女のファッションスタイルがブランドとして、多くの女性を魅了し続けているフランスを代表するデザイナーである。彼女の考案した「シャネル・スーツ」は、イギリスの紳士服の仕立てや素材を女性服に応用したもので、当時はスポーティでシンプルなデザインとして注目された。
彼女の生き方は波乱万丈で常に男性に依存し、男性の協力を得て自身のデザイナーとしての才能を開花させたのだった。
1913年、イゴール・ストラヴィンスキー(マッツ・ミケルセン)はパリ、シャンゼリゼ劇場で、「春の祭典」の初演を迎えたが、その音楽があまりに革新的であったため、劇場はヤジと嘲笑で騒然となる。そんな中、ココ・シャネル(アナ・ムグラリス)は彼の斬新な音楽に共鳴していた。
それから7年後、ココは既にデザイナーとして成功を納めていたが、長い付き合いの愛人アーサー“ボーイ”カペルを事故で失って、悲しみの只中にいた。そんなとき、以前からその才能を高く買っていたストラヴィンスキーと知り合う。彼はパリで家族とともに亡命生活を送っていたが、生活は苦しかった。そこで、ココはストラヴィンスキーに金銭面の援助だけでなく自分の別荘に家族をすまわせることを申し出た……。
この映画は非常にアーティスティックな作品である。服と同じ黒白で統一されたアールデコ調のインテリア、シャネルの本物の衣装と克明に再現された美術などがすばらしい。また時折出てくる景色なども絵画のようだ。
しかしストーリーは変わっている。シャネルはストラヴィンスキーの家族と同居しながら、彼と恋人関係になる。それは当然妻の知るところとなるのだ。普通では考えられないことだが、富と名声を得ていたシャネルだからこそ、できたことなのだろう。彼女はほしいものは何でも手に入れるのだ。
だが私はシャネルとストラヴィンスキーのラブシーンには、まったく官能的なものを感じなかった。まるでロダンの、動く彫刻を見ているような感じがした。
最後は晩年のココ・シャネルが、パリのホテル・リッツで豪華な部屋のベッドに横たわっているのだが、その顔には深いしわが刻まれ、孤独を漂わせていた。
ストラヴィンスキーを演じたマッツ・ミケルセンは、最近色々な映画に出演している。とてもうまい俳優だと思う。シャネルのアナ・ムグラリスはシャネルのモデルもつとめている人だそうだ。我の強い女シャネルをエレガントに演じていた。
この映画のように、ストーリーよりもアートに重点を置いた映画は、やはりスクリーンで観るべきだったと思う。DVDで鑑賞したのが悔やまれる作品である。
原題:COCO CHANEL&IGOR STRAVINSKY 監督:ヤン・クーネン
主演:アナ・ムグラリス、 マッツ・ミケルセン、 アナトール・トーブマン
エレーナ・モロゾーワ
2009年 フランス DVD
彼女の生き方は波乱万丈で常に男性に依存し、男性の協力を得て自身のデザイナーとしての才能を開花させたのだった。
1913年、イゴール・ストラヴィンスキー(マッツ・ミケルセン)はパリ、シャンゼリゼ劇場で、「春の祭典」の初演を迎えたが、その音楽があまりに革新的であったため、劇場はヤジと嘲笑で騒然となる。そんな中、ココ・シャネル(アナ・ムグラリス)は彼の斬新な音楽に共鳴していた。
それから7年後、ココは既にデザイナーとして成功を納めていたが、長い付き合いの愛人アーサー“ボーイ”カペルを事故で失って、悲しみの只中にいた。そんなとき、以前からその才能を高く買っていたストラヴィンスキーと知り合う。彼はパリで家族とともに亡命生活を送っていたが、生活は苦しかった。そこで、ココはストラヴィンスキーに金銭面の援助だけでなく自分の別荘に家族をすまわせることを申し出た……。
この映画は非常にアーティスティックな作品である。服と同じ黒白で統一されたアールデコ調のインテリア、シャネルの本物の衣装と克明に再現された美術などがすばらしい。また時折出てくる景色なども絵画のようだ。
しかしストーリーは変わっている。シャネルはストラヴィンスキーの家族と同居しながら、彼と恋人関係になる。それは当然妻の知るところとなるのだ。普通では考えられないことだが、富と名声を得ていたシャネルだからこそ、できたことなのだろう。彼女はほしいものは何でも手に入れるのだ。
だが私はシャネルとストラヴィンスキーのラブシーンには、まったく官能的なものを感じなかった。まるでロダンの、動く彫刻を見ているような感じがした。
最後は晩年のココ・シャネルが、パリのホテル・リッツで豪華な部屋のベッドに横たわっているのだが、その顔には深いしわが刻まれ、孤独を漂わせていた。
ストラヴィンスキーを演じたマッツ・ミケルセンは、最近色々な映画に出演している。とてもうまい俳優だと思う。シャネルのアナ・ムグラリスはシャネルのモデルもつとめている人だそうだ。我の強い女シャネルをエレガントに演じていた。
この映画のように、ストーリーよりもアートに重点を置いた映画は、やはりスクリーンで観るべきだったと思う。DVDで鑑賞したのが悔やまれる作品である。
原題:COCO CHANEL&IGOR STRAVINSKY 監督:ヤン・クーネン
主演:アナ・ムグラリス、 マッツ・ミケルセン、 アナトール・トーブマン
エレーナ・モロゾーワ
2009年 フランス DVD
こんばんは(^^)
シャーリー・マクレーン主演の「ココ・シャネル」や「ココ・アヴァン・シャネル」は見たことがあります。
この映画は美術やファッションが気になりますね。
是非、見てみたいです♪
by Sora (2010-12-07 03:49)
Soraさんへ
こんばんは☆nice!ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-12-08 21:06)
Soraさんへ
コメントもありがとうございます♪
ココ・シャネルは非常に興味深い女性ですね。他のシャネルを描いた作品も観てみたいものです。Soraさんもぜひこの作品、ご覧になってくださいませ。
by coco030705 (2010-12-08 21:18)
xml_xslさんへ
こんばんは☆nice!ありがとうございます♪
by coco030705 (2010-12-08 21:19)
こんばんは。
> まるでロダンの、動く彫刻を見ているような感じがした
なるほどです~!
特にアナ・ムグラリスの雰囲気はクールな彫刻のようですよね。
着こなしもさすがにカッコいいなあと思いながら観ていました☆
by non_0101 (2010-12-08 22:42)
nonさんへ
こんばんは☆nice&コメント&TBありがとうございます♪
アナ・ムグラリスはかっこよかったですね~。マッツ・ミケルセンも
いいですよね。
ココ・シャネルにはとっても興味があるので、他の作品も見てみたいです。
でもシャネルのブランド品は一品も持ってない私です。だって高いんですもの。(^^)
by coco030705 (2010-12-08 22:49)
我が家の中も、シャネル見たことありません(苦笑)。
by aranjues (2010-12-13 15:48)
aranjuesさんへ
こんばんは。nice&コメントありがとうございます♪
シャネルにはあこがれるんですが、先立つものが不足しております。(笑)
ただし、香水はシャネル19番です。
by coco030705 (2010-12-13 22:41)
ストーリーは2の次な作品でしたね。
けれど、マッツが気になっていたので、官能シーンは
堪能しました^^
by クリス (2010-12-20 08:29)
クリスさんへ
こんばんは。nice&コメントありがとうございます♪
マッツ・ミケルセン、いいですね~。この頃色々な映画にでていて、
注目の男優です。本当はどんな人なんだろうと想像してしまいます!
作品はほんとにストーリーがもうひとつでしたね。どんなにアートが
よくてもストーリーがよくなくちゃ、やっぱりだめですね。
by coco030705 (2010-12-20 21:28)