ジャッキー/ファーストレディー最後の使命 [外国映画]
1963年のあの伝説的な事件を、ジャクリーン・ケネディ元大統領夫人に焦点を当てて描いた作品です。何度となく繰り返され放映されたケネディ大統領暗殺のフィルム。そして犯人オズワルト逮捕後も、その当人が連行される途中に射殺されてしまったという、謎が謎を呼ぶ事件でした。真相は今もって藪の中です。
その劇的な事件のヒロインであるジャクリーン・ケネディ元大統領夫人をナタリー・ポートマンが演じています。彼女の一人芝居という感じの作品で、演技が秀逸でした。
ジャクリーン・ケネディは24歳でJ.F.ケネディと結婚し、31歳で夫と共にホワイトハウスに入り、34歳で未亡人となったのだそうです。その起伏の多い人生のなかでも、最も緊張感のある4日間を描いています。
ジャッキーの愛称で親しまれていたジャクリーン・ケネディ(ナタリー・ポートマン)は、夫ジョン・F・ケネディ大統領のテキサス州遊説に同行。1963 年 11 月 22 日、ダラスでのパレード中、隣りに座っていた夫が狙撃され、帰らぬ人となってしまう。
目の前で最愛の人を亡くした彼女には悲しむ間もなく、葬儀の準備、代わりに大統領となる副大統領の就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの立ち退きなど、やらなければならないことが山のようにあった。この就任式で、ジャッキーは血だらけの服を着ているのだが、これは彼女の心を象徴的に表したもので、実際にこんなむごいことが行われたとは思えない。
さらに、事態を理解できない幼い子供たちにどう接したらいいか悩み、犯人に怒り、様々な感情が入り乱れるジャクリーン。とりわけ、事件直後から夫J.Fケネディーが過去の人として扱われることに憤り、夫が築いたものを単なる過去にはさせまいと決意する。そしてみんなが危険だからと止めるのも聞かず、子供たちの姿を民衆にみせ、自分は国葬の葬列に加わり教会まで棺とともに歩いていくと決心するのだった。
これほど毅然として誇り高い女性がいただろうか。普通の人なら気絶してもおかしくないような事態に、夫ジョン・F・ケネディを守るため最後まで戦ったのが、ジャクリーンだったのだと理解できた。それを巧みに表現したナタリー・ポートマンが本当にすばらしかったと思う。
ジャクリーンはのちに海運王オナシスと再婚するものの、オナシス亡き後は出版社に入社し、編集者として働きました。そして1994年に享年64歳で死去。”永遠の炎”が灯されたケネディのお墓の隣に埋葬されたのだそうです。映画になるほど数奇な運命を精一杯生きた女性だったのだなと感動しました。
そして、ナタリー・ポートマンがとてもすばらしい女優さんに成長したのを目の当たりにして、嬉しく思いました。今後も大いに活躍してくれることが想像に難くないです。
原題:JACKIE 監督:パブロ・ラライン 制作:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン、 ピーター・サースガード、 ビリー・クラダップ、
ジョン・ハートetc.
2016年 アメリカ/チリ/フランス
その劇的な事件のヒロインであるジャクリーン・ケネディ元大統領夫人をナタリー・ポートマンが演じています。彼女の一人芝居という感じの作品で、演技が秀逸でした。
ジャクリーン・ケネディは24歳でJ.F.ケネディと結婚し、31歳で夫と共にホワイトハウスに入り、34歳で未亡人となったのだそうです。その起伏の多い人生のなかでも、最も緊張感のある4日間を描いています。
ジャッキーの愛称で親しまれていたジャクリーン・ケネディ(ナタリー・ポートマン)は、夫ジョン・F・ケネディ大統領のテキサス州遊説に同行。1963 年 11 月 22 日、ダラスでのパレード中、隣りに座っていた夫が狙撃され、帰らぬ人となってしまう。
目の前で最愛の人を亡くした彼女には悲しむ間もなく、葬儀の準備、代わりに大統領となる副大統領の就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの立ち退きなど、やらなければならないことが山のようにあった。この就任式で、ジャッキーは血だらけの服を着ているのだが、これは彼女の心を象徴的に表したもので、実際にこんなむごいことが行われたとは思えない。
さらに、事態を理解できない幼い子供たちにどう接したらいいか悩み、犯人に怒り、様々な感情が入り乱れるジャクリーン。とりわけ、事件直後から夫J.Fケネディーが過去の人として扱われることに憤り、夫が築いたものを単なる過去にはさせまいと決意する。そしてみんなが危険だからと止めるのも聞かず、子供たちの姿を民衆にみせ、自分は国葬の葬列に加わり教会まで棺とともに歩いていくと決心するのだった。
これほど毅然として誇り高い女性がいただろうか。普通の人なら気絶してもおかしくないような事態に、夫ジョン・F・ケネディを守るため最後まで戦ったのが、ジャクリーンだったのだと理解できた。それを巧みに表現したナタリー・ポートマンが本当にすばらしかったと思う。
ジャクリーンはのちに海運王オナシスと再婚するものの、オナシス亡き後は出版社に入社し、編集者として働きました。そして1994年に享年64歳で死去。”永遠の炎”が灯されたケネディのお墓の隣に埋葬されたのだそうです。映画になるほど数奇な運命を精一杯生きた女性だったのだなと感動しました。
そして、ナタリー・ポートマンがとてもすばらしい女優さんに成長したのを目の当たりにして、嬉しく思いました。今後も大いに活躍してくれることが想像に難くないです。
原題:JACKIE 監督:パブロ・ラライン 制作:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン、 ピーター・サースガード、 ビリー・クラダップ、
ジョン・ハートetc.
2016年 アメリカ/チリ/フランス
2017-04-24 19:13
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はじドラさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
sugoimonoさんへ
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by coco030705 (2017-04-24 21:32)
mayuさんへ
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by coco030705 (2017-04-24 21:33)
@ミックさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
鉄腕原子さんへ
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by coco030705 (2017-04-24 22:59)
4日間だけをとりあげた映画なんですか。ジャッキーはその後もオナシスと結婚したりがあるから、伝記なのかと思っていました。眉毛と目元に特徴があったジャッキー。一枚目の写真は、ホンモノそっくりなので、誰が演じてるの?と思ってしまいました。2枚目、3枚目で、あーナタリー・ポートマンね、とわかりましたが。
ジャッキーはおしゃれで、いつもセンスよく服を着こなしていたから、映画でも洋服がきれいだったことでしょう。最後から2番目の写真のお嬢ちゃまが元駐日大使のキャロラインなんですよね。
「ダラスの熱い日」というドキュメンタリー風の映画、クリント・イーストウッドがケネディのボディガード役の映画もありましたね。
by TaekoLovesParis (2017-04-25 00:20)
Taekoさんへ
こんばんは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
ほとんどが4日間のジャッキーの行動なんですが、葬儀からしばらく経って、ジャッキーが伝記を書くのにジャーナリストにインタビューを受けるというシーンがありました。ジャッキーはすべての文章をチェックしたそうです。
あ、そうですよね。あのキャロラインさんがJFKとジャッキーのお嬢様なんですね。お母さまとはまったく感じが違いますね。
JFKは色々な映画になってますね。それだけすごい事件だったということでしょう。それにしても、やはりジャッキーはただものではなかったということですね。だからこそ、オナシスも惚れたのでしょう。
by coco030705 (2017-04-25 01:46)
りんこうさんへ
こんにちは。nice!とご訪問ありがとうございます♪
by coco030705 (2017-04-25 15:53)
コザックさんへ
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by coco030705 (2017-04-25 15:54)
怪しい探麺隊さんへ
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by coco030705 (2017-04-25 15:55)
AKIさんへ
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norikoさんへ
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by coco030705 (2017-04-25 21:18)
匁さんへ
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by coco030705 (2017-04-25 21:19)
アルファルハさんへ
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by coco030705 (2017-04-26 15:38)
ケネディ暗殺の映像って、強烈な印象ですよね。
オープンカーから後ろへ身を乗り出す大統領夫人の姿が。
その後どうなったのか、映画で知ることができるなら、
ちょっと観てみたいです。
立場的に、気丈に振舞わないといけないんだろうなぁ・・・。
by Inatimy (2017-04-27 23:07)
Inatimyさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
あの映像は本当に忘れられないですね。この映画では、JFKはほとんど顔だけの出演で、顔はとても似ているんですが、知らない俳優さんですし、セリフはないんですよ。だからこれはジャクリーンが主役で、JFKを世の中の人々の記憶に永遠にとどめたいという思いが伝わってきます。もちろん強い人だし、頭のいい人ですね。すごいと思います。
by coco030705 (2017-04-28 00:12)
ネオ・アッキーさんへ
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ryo1216さんへ
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by coco030705 (2017-04-28 00:14)
Nakaさんへ
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by coco030705 (2017-04-28 19:07)
こんにちは。
観たいと思ってます。
観たらまた来ます。^.^
by キキ (2017-04-28 20:57)
キキさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
ナタリー・ポートマン、アカデミー賞にノミネートされただけあって、いい演技だったと思います。ぜひご覧くださいませ。
それにしても、あのレオンの女の子がこんなにもすばらしい女優さんになったなんて、ううっ(涙)って、母親的? (^.^)
by coco030705 (2017-04-28 21:28)
予告編で、ちらりと観ただけですが、
ナタリー・ポートマンが、まるでジャッキーが乗り移ったみたいにそっくりで(^.^)
そう。。レオンの少女なんですよね〜 成長したわ〜(^_^;
by のらん (2017-04-29 11:20)
のらんさんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
おっしゃるとおりです!ジャッキーが乗り移ってるのかと思ったわ。
女優さんってすごいですね。でも結構怖い映画でした。さすが、
ダーレン・アロノフスキーですね。私はだいたい怖いのは苦手なんですが、ナタリーが出てたので、観ました。ほんとに魅力的な女優さんになりましたね。結婚生活も充実してるのね。!(^^)!
by coco030705 (2017-04-29 18:30)
yamさんへ
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by coco030705 (2017-04-29 18:32)
gillmanさんへ
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by coco030705 (2017-05-01 18:16)
nonさんへ
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by coco030705 (2017-05-05 14:30)
kiyokiyoさんへ
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by coco030705 (2017-05-05 17:33)
いっぷくさんへ
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by coco030705 (2017-05-05 23:32)
りさみんさんへ
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by coco030705 (2017-05-06 20:55)
kontentenさんへ
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by coco030705 (2017-05-15 23:04)
tasuchanさんへ
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by coco030705 (2017-05-23 22:12)
midoriさんへ
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by coco030705 (2017-07-08 22:26)
この映画、夏休みという事で久々に名画座、早稲田松竹で「スノーデン」との二本立てで見ました。
ポートマンはメイクや語り方まで似せた熱演で最初の方はポートマンに見えないくらいでした。
事実をそのまま描くので話にそれほどドラマ性がないので割と地味な印象でした。
脇役も上手い人を揃えていました。
やはりロバート・ケネディ役のピーター・サースガードが印象的だったかな。
ジャッキーが就任式で血のついた服のまま参加したというのは事実だそうです。
核のボタンを押す大統領に空白は許されないという事でダラス空港からの帰りの飛行機で行われたのですね。
それだけ混乱していたという事でしょう。
by きさ (2017-08-17 23:01)
きささんへ
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます♪
ナタリー・ポートマンの演技秀逸でしたね。確かに地味につくっていましたが、面白いと思いました。就任式で血の付いたドレスを着ていたのが事実だったとは!なんと残酷なことでしょう。それにしてもジャクリーン・ケネディーは数奇な運命の人ですね。お嬢さんの方は大使でしたが割合普通な感じでしたけどね。
by coco030705 (2017-08-18 23:25)