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コンフィデンスマンJPプリンセス編 (新作) [日本&アジア映画]

 先日「コンフィデンスマンロマンス編」の放映をたまたま地上波で観て、すごく面白かったので、新作の映画にも行って来ました。これはもともとテレビドラマだったんですね。知らなかったです。


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 テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」のほうも、この間偶然にも1度だけ観ました。長澤まさみが主演で、東出昌大、小日向文世が仲間です。1人ゲスト俳優が加わり、この3人がゲスト俳優の色々なことを暴いたり、様々なことをしかけて、詐欺で悪い奴を懲らしめるというような筋書き。


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 世界有数の大富豪フウ家の当主レイモンド(北大路欣也)が他界した。10兆円とも言われる遺産をめぐりブリジット(ビビアン・スー)、クリストファー(古川雄大)、アンドリュー(白濱亜嵐)の3姉弟が火花を散らすが、執事トニー(柴田恭平)が相続人として発表したのは、誰もその存在を知らない隠し子ミシェルという名前だった。


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    ダー子(長澤まさみ)、リチャード(小日向文也)、ボクちゃん(東出昌大)

 世界中からミシェルを名乗る詐欺師たちが“伝説の島”ランカウイ島に集結する中、ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文也)の3人もフウ家に入り込み、華麗かつ大胆にコンゲームを仕かける。


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    ダー子(長澤まさみ)と、こっくり/ミシェルこと せきみず なぎさ

 ダー子たちは、こっくりというみなしごの女の子を、ミシェルに仕立てることにした。こっくりは、継母にいじめられているところを、ダー子たちに救われる。そして彼らと一緒にランカウイ島へ渡り、磨きをかけられて、だんだんとみすぼらしい少女から、輝くような美少女に変身していくのだった。


 しかし、そこには忠実かつ頭脳明晰は執事のトニー(柴田恭兵)がダー子たちのたくらみを、それが真実かどうか見抜こうと立ちはだかり、しかも3人の子供たちも相続を主張していた。


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      トニーこと柴田恭兵

 そして彼らの仲間、スタア(竹内結子)、キザな結婚詐欺師ジェシー(三浦春馬)、ラーメン屋の波子(広末涼子)、元某国大統領夫人(デビ・スカルノ)、そして、ダー子たちの天敵、赤星(江口洋介)らが絡んで、思いもかけない展開になっていく……。


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ダー子にアゴで使われるキザな結婚詐欺師ジェシー(三浦春馬)とダー子(長澤まさみ)

 とにかく衣装が豪華だった。長澤まさみが色々な洋服やドレスをとっかえひっかえ着こなして素敵。しかも、男たちをアゴで使うようなボス的存在としての迫力もあり、彼女の女優としての存在感が目立った。竹内結子も前回に引き続き出演していたが、やっぱり上手い。

 一番カッコよかったのはやはり柴田恭兵である。顔もシワがより、頭髪も白いものが混じっているが、年よりくささはまったくない。歩く姿が颯爽としていて、年齢を感じさせなかった。セリフもキレがいい。さすがです。細身にスーツがよく似合っていた。

 また、シンガポールとマレーシアの都市の美しい映像が魅力的だった。もちろん、ランカウイ島の風景もだが。カメラワークがいいと思った。

 筋書きはお決まりな感じだが、ベテランから新人まで、いい俳優を選び抜いているので、途中でダレることもなく、あっという間に時間が経ってしまった。ある意味ドタバタ劇だが、嫌味なところがなくコミカルにしあげているので、楽しめると思う。

 
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     長澤まさみ

 最後に、キザな詐欺師役で出演された三浦春馬さん、とても明るくて生き生きとした笑顔が忘れられない。どうして、と皆が思ったはずだ。
 私の勝手な憶測だが、三浦さんは子役からずっと芸能界で生きてきたので、どこか疲れが溜まっていたのでは。例えば、外国の俳優さんなどは、子役で人気が出ても、いったん芸能界から離れて、大学に行ったりする。そうして、普通の生活をした後、また復帰するという人がたくさんいる。例えばナタリー・ポートマンなど。
 三浦さんは農業をやりたいということを、友達に言っていたようだ。たとえ俳優業が滞っても、自分のやりたいことを一時期やれたら、また違った人生が歩めたかもしれない。今は静かに、三浦春馬さんのご冥福をお祈りいたします。

監督:田中亮  出演:長澤まさみ、 東出昌大、 小日向伸也、 小手伸也、 柴田恭兵、
竹内結子、 三浦春馬、 広末涼子、 江口洋介、 せきみず なぎさetc.
2020年 日本




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